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2005-13338-0201
2005 慶応義塾大学 理工学部
2月14日実施
易□ 並□ 難□
【1】 空間内の xy 平面上において y= log⁡ 1cos⁡ x (0 ≦x< π 2 ) で表される曲線を C とする. C 上の点 P (x, y,0) をとり,原点から P までの曲線の長さを s とする.空間内で P の真上に点 Q (x ,y, ex- e-x 2 ) をとる.
(1) 曲線の長さ s を x の関数として s⁡ (x) で表す. (log ⁡ 1cos⁡ x ) ′= (ア) であり,また f⁡ (x) = 1+sin⁡ xcos⁡ x とおくと, f′ ⁡(x )f ⁡(x) = (イ) であるから, s⁡( x)= (ウ) となる.したがって,線分 PQ の長さは x の関数 g⁡ (x) となり,特に g⁡ ( π3 )= (エ) である.
(2) 点 P から x 軸へおろした垂線の足を R (x, 0,0) とし, PQ と PR を 2 辺とする長方形を 0≦ x≦ π3 の範囲で動かして立体をつくる.このとき,この立体の体積は (オ) である.
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【2】 点 P が数直線上の整数点(座標が整数である点)を次の規則にしたがって正の方向に移動していく.
正の整数 n に対して,ある時点で P の座標が n となる確率(すなわち, P が座標 n の点を飛びこえてしまわない確率)を p⁡ (n) で表す.たとえば, p⁡( 1)= 1 2 , p⁡( 2)= 34 , p⁡ (3)= (カ) , p⁡( 4)= (キ) である.すると, p⁡( n) は漸化式 p⁡ (n) = (ク) をみたす.したがって, p⁡( n) を n の式で表すと (ケ) となり, limn →∞ ⁡p⁡ (n) = (コ) である.
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【3】 平面上に 4 点 K ,E ,I ,O がある. K は動点で,その座標 (x, y) が時刻 t ( t≧0 ) の関数として
x=t ,y=a ⁢t
で与えられている( a は正の実数). E(3 ,0) ,I (1, 0), O( 0,0) は定点である. 2 点 E ,I を通り,直線 y= a⁢x に第 1 象限で接する円の中心の座標は ( (サ) , (シ) ) である.円周角の性質から, ∠EKI が最大となるのは t= (ス) のときである.そのときの線分 OK の長さを l a, ∠EKI を θ a とするとき, la= (セ) , lima →∞ ⁡θ a= (ソ) である.
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【4】 2 行 2 列の行列 A= ( ab cd ) ,B =( αβ γ δ ) を考える. A において, b と c を入れかえた行列を AT で表す.すなわち, AT= (a c bd ) である.同様に, BT= (α γ βδ ) とおく.以下で, B はつねに α ⁢δ-β ⁢γ= 1 をみたすものとする.
(1) AT= -A となるための必要十分条件は A= (0 b -b0 ) であることを証明しなさい.
(2) A=( 0 b- b0 ) のとき,すべての B に対して B⁢ A⁢BT =A となることを証明しなさい.
(3) すべての B に対して B⁢ A⁢BT =A が成り立つならば, A=( 0 b- b0 ) であることを証明しなさい.
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【5】 実数 t に対して空間の点 P( 0,2⁢ t,t2 ) を定め, P と点 A (2, 0,-1 ) を結ぶ線分 PA が xy 平面と交わる点を Q (a, b,0) とする.
(1) このとき a ,b を t で表し, limt →+∞ ⁡a および lim t→+ ∞⁡ b を求めなさい.
(2) t が実数全体を動くとき, Q の軌跡を求めなさい.また軌跡の概形を xy 平面上に描きなさい.