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(1) 設問(ⅰ),(ⅱ)の最後の命題はその前にある複数の命題から導くことができるか?もしそうならば解答欄にを,そうでないならばを記入せよ.
(ⅰ)
1) わたしの持ち物の中で,人形だけが陶器です.
2) あなたから頂いたプレゼントはみな役に立ちます.
3) わたしの人形はどれも役に立ちません.
4) あなたから頂いたプレゼントの中で陶器でないものはありません. 解答欄:
(ⅱ) 皿にわたしの芋がもってある.
1) わたしの芋で新しいもの以外にゆがいたものはありません.
2) 皿にある芋はどれも食べられます.
3) わたしの芋で,ゆがいていないものは食べられません.
4) 皿にある芋はみな古い. 解答欄:
【3-2】 自然数の以外の約数の和がに等しいとき,は完全数とよばれる.たとえばの約数は,であり,となるので,は完全数である.以下は N=10000
までの完全数を求めるプログラムであり,その後の文章は計算時間に関する考察である.選択肢から最も適切なものを選び,その番号を解答欄に答えなさい.ただし,プログラムで
IF
条件文 THEN
複数行 END IF
は条件文が満たされたとき,THEN
と END IF
の間にある複数行が実行される.
100
= 10000
110 DIM DN(N)
120 FOR I=4 TO N
130 NUM=0
140 FOR J=1 TO I-1
150 R=I-J
INT(
)
160 IF R=
THEN
170 NUM=NUM+1
180 DN(NUM)=
190 END IF
200 NEXT J
210 SUM=
220 FOR J=1 TO NUM
230
= SUM+
240 NEXT J
250 IF SUM =
THEN
260 PRINT I,"IS COMPLETE"
270 END IF
280 NEXT I
このプログラムを実行すると,が完全数であることが分かる.さらに大きな完全数を求めようとして N
を大きくすると計算に時間がかかる.行目の I-1
をに変えることにより計算にかかる時間を減らすことができる.
[選択肢]
I
J
N
0
1
DN(I)
DN(J)
NUM
SUM
I+J
I-J
I*J
I/J
J/I
I/2
J/2
+
-
*
/
【4】 次の命題を証明しよう.選択肢から最も適切なものを選び,その番号を解答欄に答えなさい.ただし,には適切な数字を答えなさい.
:正数列はを満たすとする.このとき
である.ただし,左辺のに関する最小値が存在することを仮定する.
証明:上の不等式の左辺で仮定された最小値を与える数列をとする.数列を並び替えて,としても結論は変わらないので,以下このように仮定する.今あるでであるとしよう.正数からなる数列を
と定める.であるから,であり,である.またに対して
であるから
となる.これは左辺が最小値であることに矛盾する.よってであることがわかり証明を終える.
[選択肢]
【5】 選択肢から最も適切なものを選び,その番号を解答欄に答えなさい.ただし,とには計算した値を答えなさい.
との文字を並べた文字列を考える.たとえばは文字列であり,その長さはである.以下,文字列の長さは以上とする.文字列の左端から右へ連続した部分を接頭辞とよぶ.たとえば文字列のすべての接頭辞を短い順に列挙すればである.接頭辞も文字列であり,個目のように文字列自身もその接頭辞である.とのそれぞれの出現回数がの文字列をとよぶ.はであり,はである.文字列が次の条件を満たすとき,は適格であると定義しよう.
(A) のどの接頭辞についても,中のの出現数はの出現数を超えない.
また適格でない文字列を不適格とよぶことにする.例えば文字列とは適格であるが,は不適格である.長さの適格な文字列は全部で個ある.
個の要素からなる集合から,個の要素を選び出す組合せの数をと書くことにする.の文字列のすべての個数はである.とくにの文字列のすべての個数はである.
さて,の適格な文字列のすべての個数を求めよう.その個数をとする.の不適格な文字列は必ず(A)の条件を満たさない接頭辞を持つことに注意して,その中で長さの最も短い接頭辞をとする.から接頭辞を切り落とした残りをとおく.すなわち,の右側にを並べるとになる.一般に文字列の右側に文字列を並べて得られる文字列をと書くことにすれば,である.次に中のをに,をに一斉に書き換えて得られる文字列をとする.このときはである.
このことから,の不適格な文字列との文字列が対に対応することが分かる.ゆえに
である.右辺を変形して簡略化すると
となる.たとえばを計算するとである.
[選択肢]