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2005 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月10日実施

易□ 並□ 難□

【1】 連続関数 f (x) - <x< で定義され, f( x)> 0 とする. f (x) はある定数 a b に対して等式

0 x {f (t )} 2 dx= a 2 { 0 x f( t) dt} 2+b 0x f (t )d t

を満たし,さらに条件

f(0 )= 12 f (1) = e2 2

を満たすという.ただし, e は自然対数の底である.このとき f (x ) と定数 a b を求めたい.

 等式 の両辺を x で微分して整理すれば,関係式

f( x)=a +

を得る.これと条件 により, b= を得る.関係式 をさらに微分して計算することにより f ( x) f( x) = が得られるから,条件 を用いると f (x )= となる.また,条件 より a = となり, f( x) が求まる.

2005 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月10日実施

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【2】(1)  t を正の定数とし, e を自然対数の底とする.関数 f (x )= et x- x -< x< の最小値は である.したがって,すべての実数 x に対して不等式 x e tx が成立するための t の範囲は である.

(2)  t が範囲 にあるとき, x e-x e(t -1) x である.これを利用して数列 { n e- n } の極限値を求め,経過も含めて に記入せよ.

(3) 自然数 n に対し I n= 0n x e-x d x とおけば, In = であるから limn In= となる.

(4)  Sn= k =1n ke -k とおく. (e -1) Sn を計算すると (e -1) Sn = となるので,級数 n =1 ne -n の和は である.

2005 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月10日実施

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【3】 複素数平面上で,点 A が複素数 α を表していることを A (α ) と書く.また,虚数単位を i で表す.

(1) 複素数平面上の原点 O (0) と, O とは異なる点 A (α ) とを結ぶ線分 OA の垂直二等分線を l α とする. lα 上の任意の点を Z (z ) とすれば, |z |= が成り立つ.これより, z z α α を用いて l α の方程式を表せば, |α |2 = を得る.ただし,記号 z z と共役な複素数を表す.さらに,線分 OA およびその延長線上にない点 B (β ) をとり,線分 OB の垂直二等分線 l β も考える. 2 直線 l α l β の交点を C (γ ) とすると,複素数 γ α α β β を用いて γ = と表される.

(2)  z1 =i z0 のとき, z1 z 0 を原点 O のまわりに 90 ° だけ回転したものである.このことを考慮すると, O とは異なる 2 A (α) B (β ) について, arg ( βα ) =90 ° となるための必要十分条件は α β = である.したがって,このとき α β + α β = となる.

 いま,原点 O を通る半径 1 の円がある. α= 1- 12 - i 12 に対応する点 A (α ) がこの円周上にあるとき,同じ円周上に点 B (β ) arg ( β α )= 90° となるようにとってみよう.このとき | β-α |= であるから |β |2 = と計算される.( には数値を入れよ.)したがって, α β = に注意して計算すると β = となる.

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【4】 座標平面上にベクトル a = ( 1,0 ) b = (- 12 , 32 ) c =(- 1 2, - 32 ) がある.また, 3 個の玉 A B C が入った袋が用意されている.この袋から玉を 1 個取り出すごとに,平面上の動点 P を次のルールにしたがって動かす.

取り出した玉は袋の中に戻すものとする.

 最初に点 P は原点にあるとして,以下の   に適切なものを入れよ.

(1) 玉を取り出す操作を何回か繰り返した結果,玉 A p 回,玉 B q 回,玉 C r 回取り出されたとすると,そのとき点 P の座標は である.ただし, p q r 0 または自然数とする.

(2) 玉を 3 回取り出したとき点 P が原点にある確率は である.

(3) 玉を 4 回取り出したとき点 P x 軸上にある確率は である.

(4) 玉を 6 回取り出したときに初めて点 P が原点に戻る確率は である.

(5)  n を自然数とするとき,玉を 3 n-1 回取り出したとき点 P が円 x2+ y2 =1 の上にあるとする.このとき,点 P の座標として可能性がある座標をすべて挙げれば, である.

(6) 玉を 5 回取り出したとき点 P が円 x2+ y2 =1 の上にある確率は である.

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