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2006 名古屋大学 後期

情報文化学部社会システム情報学科・自然情報学科

易□ 並□ 難□

【1】  a b c を整数とし, x についての 3 次式 f (x )= x3+ ax 2+b x+ c を考える. f が次の条件

を満たすとき, a b c の値を求めよ.ただし, i は虚数単位( i 2=- 1 )である.

2006 名古屋大学 後期

情報文化学部社会システム情報学科

易□ 並□ 難□

【2】  a a> -2 を満たす定数とする.関数 y =sin 2θ cos θ+a sin θ 0° θ<360 ° の最大値が 2 となるような a の値を求めよ.

2006 名古屋大学 後期

情報文化学部社会システム情報学科・自然情報学科

易□ 並□ 難□

【3】  k 2 以上の整数とする.硬貨を繰り返し投げて,表の出た回数が k 回になるか,あるいは,裏の出た回数が k 回になった時点で終了する.

(1)  kn 2k- 1 を満たす整数 n に対して,ちょうど n 回で終了する確率 p n を求めよ.

(2)  kn 2k- 2 を満たす整数 n に対して, p n+1 pn を求めよ.

(3)  pn を最大にする n を求めよ.

2006 名古屋大学 後期

情報文化学部自然情報学科

易□ 並□ 難□

【2】  a を正定数として, xy 平面内の曲線 C :y= ea x を考える.

(1) 曲線 C に原点から引いた接線 l の方程式を求めよ.

(2) 曲線 C 直線 l および y 軸で囲まれた部分を, y 軸のまわりに 1 回転してできる回転体の体積を求めよ.

2006 名古屋大学 後期

理学部

易□ 並□ 難□

【1】  p q は自然数とする.

(ⅰ) 実数 x に対して実数 y= f(x ) を定める関数 f (x) が,任意の実数 x に対して

f(x )-2 f(x +1)+ f(x +2)> 0(*)

を満たせば,任意の実数 x に対して

f(x )- p+q q f(x +p)+ p q f(x +p+q )>0

が成り立つことを示せ.

(ⅱ)  a b c

a- p+q q b+ pq c>0

を満たす定数とする.このとき, f( 0)= a f (p) =b f (p+ q)=c でかつ任意の実数 x に対して(*)を満たす 2 次関数 f (x ) を与えよ.

(ⅲ)  h k が実数で, h= p+q q k= p q の両方が成り立つことはないものとする.このとき,任意の実数 x に対して(*)を満たすが,ある実数 x に対しては

f(x )-h f(x +p)+ kf (x+p +q)> 0

が成り立たないような関数 f (x) が存在することを証明せよ.

2006 名古屋大学 後期

理学部

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2006年名古屋大後期理学部【2】の図

【2】 正五角形 ABCDE の頂点 A C C E E B B D D A をそれぞれ結んだ 5 本の対角線を考えると,それらは図のように 5 つの点 P Q R S T で交わる.この 5 つの点 P Q R S T 上にそれぞれ 1 枚ずつ,表裏が定まったコインが置かれ固定されているとする.

 今,表裏が定まっていて互いに区別のつかない 5 枚のコインを新たに用意し, 5 つの点 A B C D E 上に 1 枚ずつ置く.すると各対角線上にはそれぞれ 4 枚のコインが並ぶことになる.

問 どの対角線上にも表のコインが偶数枚置かれているような, A B C D E 上へのコインの置き方の場合の数は何通りあるか.考察の過程をていねいに説明して解答せよ.

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工学部

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【1】  A B 2 つの町がある.毎年 1 1 日に, A 町の前年の住民のうち 4 割が B 町に, B 町の前年の住民のうち 2 割が A 町に,それぞれ引っ越す(住民の数は十分に多く,引っ越す住民の割合は正確に 4 割, 2 割と見なしてよい).それ以外には住民の移動はなく, A 町, B 町両方をあわせた住民の数は不変である.次の各問に答えよ.

(1) ある年の末に A 町と B 町それぞれに住んでいる住民の数を a 0 b 0 とする. 1 年後に A 町と B 町それぞれに住んでいる住民の数 a 1 b 1 を表す式を

( a1 b1 )=M ( a0 b0 )

とおくとき, 2× 2 の行列 M を具体的に示せ.

(2) 以下の式を満足する実数 α β の値を求めよ.ただし E 2 × 2 の単位行列である.

M(M -α E)=β (M -α E)

(3) (2)で与えられた式は, α β を入れ換えても成り立つ.このことと(2)の結果を用いて M n を求めよ.ただし n は正の整数とする.

(4)  n 年後に A 町と B 町それぞれに住んでいる住民の数を a n b n とで表す.このとき,つぎの極限を求めよ.

limn an bn

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工学部

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【2】 媒介変数 θ 1 および θ 2 で表される 2 つの曲線

がある.

  C1 上の点 P 1 C 2 上の点 P 2 が,

θ1 =θ2 + π2

の関係を保って移動する.

 曲線 C 1 の点 P 1 における接線と,曲線 C 2 の点 P 2 における接線の交点を P とし,これら 2 つの接線のなす角 P1 PP2 α とする.つぎの各問に答えよ.

(1) 直線 P 1P x 軸とのなす角を β ( 0<β < π2 ) 直線 P 2P x 軸とのなす角を γ ( 0< γ< π 2 ) とする. tanβ および tan γ θ 1 で表せ.

(2)  tanα θ 1 で表せ.

(3)  tanα の最大値と,最大値を与える θ 1 を求めよ.

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工学部

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【3】 空間内の点 O A B C の座標をそれぞれ (0 ,0, 0) ( 1,0, 0) ( 0,1, 0) ( 0,0, 1) とする.点 P x 軸上を点 O から点 A へ向かって,点 Q y 軸上を点 B から点 O へ向かって,それぞれ時刻 t =0 に出発して速さ 1 で移動する.時刻 t 0 t1 において三角形 CPQ z 軸のまわりに回転させてできる立体を考える.つぎの各問に答えよ.

(1) 時刻 t において, xy 平面上の線分 PQ を原点を中心にして x y 平面上で 1 回転させたときに線分が通過する部分の面積を求めよ.

(2) 時刻 t において,立体を平面 z =u 0 u1 で切ったときの断面積 S (u ) を求め,立体の体積 V (t ) を求めよ.

(3)  V( t) の最小値と,最小値を与える t を求めよ.

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工学部

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【4】 コインを投げた結果に基づき xy 平面上の点 Q (x, y) を動かすものとする.最初,点 Q は原点にあり,コインを投げて表がでれば x 座標を 1 増加させ,裏が出れば y 座標を 1 増加させる.点 Q が直線 x =a あるいは直線 y= a のいずれかの上に達するまでこの試行を繰り返す.つぎの各問に答えよ.ただし, a は正の整数であり,コインの表と裏の出る確率は等しいものとする.

(1) コインを投げる回数 N の最小値 K と最大値 L a を用いて表せ.

(2)  a=3 のとき,コインを投げる回数 N 4 である確率を求めよ.

(3) 任意の a に対して,コインを投げる回数 N n K nL である確率を求めよ.

(4) (3)で求めた確率を p n とする. p n+1 pn を求めよ.ただし, Kn L- 1 とする.

(5) (4)の結果を利用し,コインを投げる回数 N の期待値を a を用いて表せ.

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