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2006-11561-0101
2006 大阪府立大学 前期
生命環境科学部,経済学部
易□ 並□ 難□
【1】 1 から n までの自然数が重複なく書かれた n 枚のカードがある.この n 枚のカードから 1 枚カードを引き,書かれている数を記録し,カードをもどすという試行を k 回行う.記録された k 個の数の最大値を得点とする.以下の問いに答えよ.ただし, m は自然数とする.
(1) 得点が m 以上である確率 p⁡ (m) を, m ,n ,k を用いて表せ.
(2) 得点が m である確率 q⁡ (m) を, m ,n ,k を用いて表せ.
(3) k が 2 のとき,得点の期待値を n を用いて表せ.
2006-11561-0102
【2】 x ,y ,z を 0 でない 3 つの実数とする. A=x+ y+z ,B=x ⁢y+y ⁢z+z ⁢x ,C= x⁢y⁢ z とおき,以下の命題を考える.
(p) A=0 ならば, B<0 である.
(q) A ,B ,C がすべての正ならば, x ,y ,z はすべて正である.
(r) x ,y ,z の 1 つだけが正ならば, A<0 または B≦ 0 である.
このとき,以下の問いに答えよ.
(1) (p)が成り立つことを証明せよ.
(2) (q)が成り立つことを仮定して(r)がなりたつことを証明せよ.
(3) (q)がなりたつことを証明せよ.
2006-11561-0103
生命環境科学部
【3】 ▵ABC において, AB=2 ,∠A= 45°, ∠B=60 ° とする. A から BC に下ろした垂線の足を D ,∠ B の 2 等分線と AC との交点を E とする.以下の問いに答えよ.
(1) CD の長さを求めよ.
(2) AD と BE の交点を H とするとき, AH→ =k⁢ AB→+ l⁢AC → となる k ,l を求めよ.
(3) 直線 CH と AB の交点を F とするとき, ▵AFE の面積を求めよ.
2006-11561-0104
経済学部
【3】 t を実数とし, α ,β を 2 次方程式 x2 -t⁢ x-1= 0 の 2 つの解とする.自然数 n に対して, an =αn +β n とおくとき,以下の問いに答えよ.
(1) a3 ,a4 を t を用いて表せ.
(2) an+ 2 を an , an+ 1 ,t を用いて表せ.
(3) an は係数が整数となる, t の n 次多項式として表されることを示せ.
(4) an を t の多項式として表したときの t n-2 の係数を求めよ.ただし, n は 3 以上の整数とする.
2006-11561-0105
生命環境学部
【4】 放物線 C: y= 14⁢ x2 上の 2 つの点 P( 2⁢p, p2 ),Q (2⁢ q,q2 )( p< q) における接線をそれぞれ l 1, l2 とし, l1 と l2 の交点を R とする.
(1) ∠PRQ=θ とおくとき, cos⁡θ を p ,q を用いて表せ.
(2) ∠PRQ=θ が常に 34⁢ π であるように P と Q が C 上を動くとき, R が描く曲線の方程式を求めよ.
(3) (2)の R が描く曲線と x 軸で囲まれた領域の面積を求めよ.なお,積分の計算をする際に,必要ならば x= 2⁢ (t- 1t ) ( t>0 ) とおいて置換積分せよ.
2006-11561-0106
【4】 b ,k を正の実数とする.放物線 C: y=-x 2+b ⁢x と直線 l: y=(b -k)⁢ x が原点 O 以外に,第 1 象限の点 A で交わるとする. B は C 上の点で, B における C の接線の傾きが k であるとする.このとき,以下の問いに答えよ.
(1) A の座標を求めよ.
(2) B の座標と B における C の接線の方程式を求めよ.
(3) y 軸, B における C の接線,放物線 C で囲まれた領域の面積を求めよ.
2006-11561-0107
理学部
【1】 原点を O とする座標空間にある四面体 ABCD において,面 BCD ,ACD , ABD , ABC の重心をそれぞれ P ,Q , R ,S とする.
(1) 点 O を基準とする点 A ,B ,C ,D の位置ベクトルをそれぞれ a→ , b→ , c→ ,d→ とするとき,ベクトル PQ → を a → ,b → ,c → ,d → を用いて表せ.
(2) 四面体 ABCD と四面体 PQRS の体積の比を求めよ.
2006-11561-0108
【2】 中の見えない袋の中に同じ大きさの白球 3 個,赤球 2 個,黒球 1 個が入っている.この袋から 1 球ずつ球を取り出し,黒球を取り出したとき袋から球を取り出すことをやめる.ただし,取り出した球はもとに戻さない.この試行を行うとき,以下の問いに答えよ.
(1) 取り出した球の中に,赤球がちょうど 2 個含まれる確率を求めよ.
(2) 取り出した球の中に,赤球より白球が多く含まれる確率を求めよ.
2006-11561-0109
【3】 曲線 C は媒介変数 θ ( 0≦θ≦ π2 ) を用いて
x=cos⁡ θ+θ ⁢sin⁡θ ,y =cos⁡θ
と表されており,右図のような形をしている.
このとき,次の問いに答えよ.
(1) 0<θ< π 2 に対して dyd x を θ を用いて表せ.
(2) 曲線 C と x 軸および直線 x= 1 で囲まれる図形の面積を求めよ.
2006-11561-0110
【4】 a を定数とし, f1⁡ (x)= x2- 10⁢x+ a とおく.関数 f 2⁡ (x) , f3⁡ (x) ,⋯ は
fn+ 1⁡ (x)= 3 x+1 ⁢ ∫ 1x+ 2⁡ fn⁡ (t)⁢ dt (x >0 )
で定められている.
(1) f2⁡ (x) を求めよ.
(2) n=2 ,3 ,4 ,⋯ に対し, fn⁡ (x) を求めよ.