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を通る平面をで表す.ベクトルが平面に垂直であるとすると,がと垂直であることから,は
と定まる.点が平面上にあることは,(ただし,は原点)とが垂直であることと同値なので,この条件は
と表現される.
今,平面の上にない点をとり,平面に関してと対称な位置にある点をとすれば,はの実数倍,すなわちと表されるが,このは線分の中点が平面上にあることからと決まり,の座標も,
と決定される.
次に平面と平行な平面をで表し,平面に関してと対称な位置にある点をとすると,その座標は
と定まる.点は同一直線上にないので,これらを通る平面はただつある.これをで表す.点が平面上にある条件は
と表され,つの平面の共有点の座標は
と定まる.はすべてから等距離にあり,この距離は
と計算される.
とする.ここで,は正の実数,また,とする.(ただし以下のに記入するときは,の式,または実数を用いよ.)
(1) 条件A:
が成り立つとき,である.このとき行列をのみの式で表すととなる.
(2) 条件Aに加えて,条件B:
が成り立つとき,となる.
(3) が条件A,条件Bを満たすとする.
列ベクトルに対して,内積が最小になるのは,の間に条件C:が成り立つときであり,最小値はである.
ただし,列ベクトルの内積を
のように定義する.
(4) が条件A,条件Bを満たすとする.
列ベクトルに対して,内積が最小になるのは,に対して条件D:が成り立つときであり,最小値はである.
(5) 条件A,B,C,Dがすべて成り立つとき,
である.
【4】 図のような,一辺の長さが以上以下の正方形と,原点を中心とする半径の円とを考える.円と辺との交点を円と辺との交点をとする.ただし,正方形の一辺の長さがのときは,とする.とおくとき,正方形の一辺の長さはである.
第象限上で円の内部にあって正方形の外部にある点のなす図形との面積の和はとなる.また,正方形の内部にあって円の外部にある点のなす図形の面積はとなる.
となるの近似値は以下のようにして求められる.図形の意味から,においては単調にし,は単調にするので,は単調にする.より,を満たすがの範囲にただひとつ存在する.このは以下の数表よりを左端とする幅の区間の中にあることがわかる.なお,円周率はである.
0.0 | 0.000 | 1.000 |
0.1 | 0.099 | 0.995 |
0.2 | 0.198 | 0.980 |
0.3 | 0.295 | 0.955 |
0.4 | 0.389 | 0.921 |
0.5 | 0.479 | 0.877 |
0.6 | 0.564 | 0.825 |
0.7 | 0.644 | 0.764 |
0.8 | 0.717 | 0.696 |
0.9 | 0.783 | 0.621 |
1.0 | 0.841 | 0.540 |
1.1 | 0.891 | 0.453 |
1.2 | 0.932 | 0.362 |
1.3 | 0.963 | 0.267 |
1.4 | 0.985 | 0.169 |
1.5 | 0.997 | 0.070 |
1.6 | 0.999 | -0.030 |
1.7 | 0.991 | -0.129 |
(小数点第位以下を切り捨て)