2006 立命館大 理系学部A方式2月8日実施MathJax

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2006 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式

2月8日実施

易□ 並□ 難□

【1】(1) 関数 f ( x)=x 2e x の導関数は f (x )= 2 次導関数は f (x )= である. f (x) x= のとき極大値 をとり, x= のとき極小値 をとる.なお limx + f (x) =0 である.

(2)  k を定数とするとき, ex= kx 2 の解の個数を調べると,

解が 3 個となるときの k に関する条件は

解が 2 個となるときの k に関する条件は

解が 1 個となるときの k に関する条件は

解が 0 個となるときの k に関する条件は

である.

2006 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式

2月8日実施

易□ 並□ 難□

【2】  x y z を座標とする空間において,同一直線上にない 3

A( 0,-1 ,1 ) B( 2,1, -1) C (2 ,-2, 1)

を通る平面を α で表す.ベクトル n =(1 ,a, b) が平面 α に垂直であるとすると, n AB BC と垂直であることから, a b

a= b=

と定まる.点 X (x ,y, z) が平面 α 上にあることは, AX =OX OA (ただし, O は原点)と n が垂直であることと同値なので,この条件は

x+ y+ z=

と表現される.

 今,平面 α の上にない点 P (-1 ,2, 4) をとり,平面 α に関して P と対称な位置にある点を Q とすれば, PQ n の実数倍,すなわち s n ( s は実数 ) と表されるが,この s は線分 PQ の中点が平面 α 上にあることから s = と決まり, Q の座標も,

Q( , , )

と決定される.

 次に xz 平面と平行な平面 y= 12 α で表し,平面 α に関して Q と対称な位置にある点を R とすると,その座標は

R( , , )

と定まる.点 P Q R は同一直線上にないので,これらを通る平面はただ 1 つある.これを α で表す.点 (x ,y,z ) が平面 α 上にある条件は

x+z=

と表され, 3 つの平面 α α α の共有点 O の座標は

O ( , 12 , )

と定まる. P Q R はすべて O から等距離にあり,この距離 d

d =

と計算される.

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【3】 行列 P Q E

P=( 11 1 11 1 ) Q= (a d be cf ) E=( 10 0 1 )

とする.ここで, a b c d e f は正の実数,また, s=a +b+ c とする.(ただし以下の   に記入するときは, s a b c の式,または実数を用いよ.)

(1) 条件A: PQ P=P

が成り立つとき, d+e+ f= である.このとき行列 P Q s のみの式で表すと P Q= となる.

(2) 条件Aに加えて,条件B: QP Q=Q

が成り立つとき, d= e= f= となる.

(3)  P Q が条件A,条件Bを満たすとする.

列ベクトル u =( 11 ) に対して,内積 (Q u )(Q u ) が最小になるのは, a b c の間に条件C: が成り立つときであり,最小値は である.

 ただし,列ベクトルの内積を

(a 1 a2 )( b1 b 2) =a1 b1 +a2 b2 ( a1 a2 a3 ) ( b1 b2 b3 )= a1 b1+ a2 b2+ a3 b3

のように定義する.

(4)  P Q が条件A,条件Bを満たすとする.

 列ベクトル v =( 1 −1 ) に対して,内積 {( PQ E) v } {(P QE) v } が最小になるのは, s に対して条件D: が成り立つときであり,最小値は である.

(5) 条件A,B,C,Dがすべて成り立つとき,

a= b= c=

である.

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2006年立命館大理系2月8日実施【4】の図

【4】 図のような,一辺の長さが 12 以上 1 以下の正方形 OABC と,原点を中心とする半径 1 の円 K とを考える.円 K と辺 AB との交点を P K と辺 BC との交点を Q とする.ただし,正方形の一辺の長さが 1 2 のときは, P=Q とする. POQ= α (0 α π2 ) とおくとき,正方形の一辺の長さは である.

 第 1 象限上で円 K の内部にあって正方形 OABC の外部にある点のなす図形 S 1 S 2 の面積の和 f ( α) となる.また,正方形 OABC の内部にあって円 K の外部にある点のなす図形 T の面積 g ( α) となる.

  f( α)=2 g (α) となる α の近似値は以下のようにして求められる.図形の意味から, 0α π2 において f ( α) は単調に し, g( α) は単調に するので, h( α)= f( α) 2g ( α) は単調に する. h( 0)= h( π 2) = より, f( α)= 2g (α ) を満たす α 0 <α < π2 の範囲にただひとつ存在する.この α は以下の数表より を左端とする幅 0.1 の区間の中にあることがわかる.なお,円周率は 3.141 である.

α sinα cosα
0.0 0.000 1.000
0.1 0.099 0.995
0.2 0.198 0.980
0.3 0.295 0.955
0.4 0.389 0.921
0.5 0.479 0.877
α sinα cosα
0.6 0.564 0.825
0.7 0.644 0.764
0.8 0.717 0.696
0.9 0.783 0.621
1.0 0.841 0.540
1.1 0.891 0.453
α sinα cosα
1.2 0.932 0.362
1.3 0.963 0.267
1.4 0.985 0.169
1.5 0.997 0.070
1.6 0.999 -0.030
1.7 0.991 -0.129

(小数点第 4 位以下を切り捨て)

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