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2007-10721-0201
2007 広島大学 後期
総合科学部
易□ 並□ 難□
【1】 ▵ABC において,辺 BC ,CA ,AB の長さを,それぞれ a ,b ,c で表す.辺 BC の中点を M , 辺 CA の中点を N とするとき,次の問いに答えよ.
(1) 2 つのベクトル AB → と AC → の内積を, a ,b ,c を用いて表せ.
(2) 線分 AM の長さを a ,b ,c を用いて表せ.
(3) 2 つの線分 AM と BM が垂直であるとき, a を b と c を用いて表せ.
2007-10721-0202
【2】 m>0 ,p>0 とし,曲線 C: y=x3 -m⁢ x 上の点 P( p,p3 -m⁢ p) における C の接線を l とする.曲線 C と接線 l の交点を Q とするとき,次の問いに答えよ.ただし, Q は P と異なる点とする.
(1) 点 Q の x 座標を求めよ.
(2) 曲線 C と接線 l で囲まれた部分の面積が 13 であるとき, p を求めよ.
2007-10721-0203
【3】 2 次の正方行列 A= ( ab cd ) に対して A′ =( ac bd ) とする.また, m→ =(a ,c) ,n →= (b,d ) とおく.行列 A が逆行列 A -1 をもち, A′ =A- 1 のとき,次の問いに答えよ.
(1) (a⁢ d-b⁢ c)2 =1 であることを示せ.
(2) a2+ c2 と b2 +d2 の値を求めよ.
(3) 2 つのベクトル m→ と n→ が垂直であることを示せ.
(4) ベクトル p→ =(1 ,1) に対して,実数 s ,t を p→ =s⁢ m→ +t⁢n → となるように定める.このとき, s2 +t2 の値を求めよ.
2007-10721-0204
【4】 1 個のさいころを 2 回投げ, 1 回目に出た目を a ,2 回目に出た目を b とする. 2 次方程式
a⁢x2 +2⁢ (2⁢a -b)⁢ x-b2 +4⁢ a+1= 0⋯ ①
について,次の問いに答えよ.
(1) 2 次方程式 ① が x= 0 を解にもつ確率を求めよ.
(2) b≧4 のとき, 2 次方程式 ① は実数解をもつことを示せ.
(3) 2 次方程式 ① が虚数解をもつ確率を求めよ.
2007-10721-0205
【5】 次の問いに答えよ.
(1) 0<x< π2 のとき,次の 2 つの等式が成立することを示せ.
cos2⁡ x= 11+ tan2⁡x ,sin2 ⁡x= tan2⁡ x1+ tan2⁡ x
(2) 0≦x≦ π 2 の範囲で y= sin2⁢k -1⁡ x⁢sin⁡ x は x= a で最大値 M をとるとする.このとき, tan2 ⁡a と M を, k を用いて表せ.ただし, k は正の整数とする.
2007-10721-0206
理学部数学科
【1】 以下の問いに答えよ.
(1) A=( ab cd ) とする. a⁢d- b⁢c≠ 0 とするとき,実数の組 (u, v) に対して方程式
A⁢( x y )=( u v )
の解となる実数の組 (x, y) を求め, a ,b ,c ,d ,u ,v の式で表せ.
(2) A=( 46 69 ) とし, x ,y に関する方程式
を考える.どのような実数の組 (x, y) もこの方程式の解にならないような実数の組 (u, v) を一つ与え,その理由を述べよ.
(3) 行列 B= (1 23 2 -11 0 14 ) と実数の組 (u, v,w) に対し,
B=( x yz )= ( uv w )
を満たす実数の組 (x, y,z) を求めよ.
2007-10721-0207
【2】 以下の問いに答えよ.
(1) 空間内の 3 点 A ,B ,C に対して, ▵ABC の面積を S とするとき
S= 12⁢ |AB → | 2⁢ | AC→ | 2- (AB→ ⋅AC →) 2
であることを証明せよ.
(2) A(1 ,2,- 1) ,B( -1,5 ,-2) ,C( 5,-3 ,1) のとき ▵ABC の面積を求めよ.
(3) さらに D( 4,4, -2) とするとき,点 A ,B ,C を通る平面上の点 H で, DH→ がその平面と垂直になるものを求めよ.
(4) 上の 4 点を頂点とする四面体 ABCD の体積を求めよ.
2007-10721-0208
配点25点
【3】 正三角形の頂点を反時計回りに O ,A ,B とし,「コインを投げて表が出れば反時計回りに次の頂点に移動し,裏が出れば移動せずその頂点にとどまる」という試行を考える.頂点 O を出発し, n 回の試行の後,頂点 O ,A , B にいる確率をそれぞれ p n, qn , rn と表す.ただし, p0 =1 ,q 0=r 0=0 とする.以下の問いに答えよ.
(1) pn+ 1 ,qn +1 ,rn +1 を pn , qn ,rn を用いて表せ.
(2) pn+ 3= 3-p n8 ( n=0 ,1 ,2 ,⋯ ) であることを示せ.
(3) limn→ ∞⁡ pn= limn→ ∞⁡ qn= limn→ ∞⁡ rn= 13 であることを示せ.
2007-10721-0209
【4】 以下の問いに答えよ.
(1) 0<x< π 2 に対して, a=cos⁡ x, b=sin⁡ x, c=2- cos⁡x- sin⁡x とおく.不等式 a< b+c ,b< c+a ,c< a+b を示すことにより,この a ,b ,c を 3 辺の長さに持つような三角形が存在することを確認せよ.
(2) 前問における三角形の面積 S を最大にする x の値と,その時の面積の 2 乗 S2 の値を求めよ.ただし,一般に, 3 辺の長さが a ,b , c である三角形の面積 S は,ヘロンの公式
S=s⁢ (s-a) ⁢(s- b)⁢( s-c) ( s= a+b+ c2 )
で与えられることは既知としてよい.
2007-10721-0210
【5】 以下の問いに答えよ.
(1) 不等式
1-n⁢ t≦( 1-t) n≦ 11+n ⁢t ( 0< t<1 ,n=1 ,2 ,3 , ⋯)
を n に関する数学的帰納法を用いて証明せよ.
(2) an= (1 +1 n) n ,bn =( 1+ 1n )n +1 (n =1 ,2 ,3 ,⋯ ) とおくとき,不等式
b nb n-1 ≦1 ≦ an an-1 ( n= 2, 3, 4, ⋯)
が成り立つことを示せ.
(3) 0<b n-a n≦ en (n =1 ,2 ,3 ,⋯) が成り立つことを示せ.ただし, e は自然対数の底 lim n→∞ ⁡ (1+ 1n ) n とする.