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【3】 ある商店では種の商品を通信販売していて,注文する客は必ずいずれかの商品個のみを注文するものとする.の価格は円である.の価格が円(ただし,)であるときに客がを注文する確率はである.また,客は注文する時点では在庫の有無を知りえず,注文した商品が品切れであるときは商品の売買は行われないものとする.
(ⅰ) 商品共に個以上の在庫があるとする.人の客が注文したときの売上金額の期待値をの価格を用いて表すと,
(円)
である.これが最大となるの価格は(円)であり,このとき客がを注文する確率は売上金額の期待値は円である.
(ⅱ) 商品の在庫はそれぞれ個,個であるとし,人の客が順に注文するものとする.
(1) 商品の価格を(ⅰ)で求めた円としたとする.このとき,人の客に対する売上金額の合計が円以上である確率はである.また,人の客に対する売上金額の合計の期待値は
円
である.
(2) 商品が共に個以上売れる確率が以上となるの価格の範囲を求めよ.
【4】 ある特別なオリーブオイルを独占的に販売している企業について考えよう.企業は,このオリーブオイルの年間の販売量が本であるとき,販売期間中の本あたりの価格円を
(1)
と定める.ただし,は条件を満たすものとする.企業がオリーブオイルをこの価格で販売したとき,オリーブオイルは売れ残らないものとする.企業はオリーブオイルの年間販売額が最大になるように販売量を定める.
(ⅰ) オリーブオイルの年間販売金額を最大にする販売量は(本)である.
次に,ある希少なキノコの販売に世界で初めて成功した企業についても考えよう.このキノコは年のうち限られた期間のみ収穫される.収穫は時点で開始し,時点で終了する.また,収穫期におけるキノコの収穫量は時期により変化する.そこで,時点(ただし,)におけるキノコの単位時間あたりの収穫量をで表すことにする.企業は時点において,収穫したキノコをあたり(円)で販売する.そのとき,そのキノコはすぐに売り切れるものとする.ここで,キノコの収穫量はキノコの栽培規模を表す実数を用いて,で表されるとする.ただし,栽培上の技術的な理由で,は条件を満たす必要がある.キノコの年間販売金額は,収穫量と価格との積をからまで積分して得られるものとし,企業はキノコの年間販売金額が最大になるように栽培規模を定める.
(ⅱ) このとき,企業が定めるキノコの栽培規模はである.
さて,今までは知られていなかったが,ある料理家が,企業が販売するオリーブオイルと企業が栽培するキノコが実に相性が良いことを発見し,両者を使ってなんともおいしい料理を創作したとしよう.この料理が人気になったため,企業が販売するオリーブオイルが簡単に手に入るほど企業が栽培するキノコの価値も高まり,キノコはより高い価格で売れることがわかった.そこで企業は,オリーブオイルの年間の販売量が本で,時点におけるキノコの単位時間あたりの収穫量がであるとき,キノコあたりの価格円を
(2)
で定めることにした.ここでも,企業が収穫したキノコをこの価格で販売したとき,そのキノコはすぐに売り切れるものとする.一方企業は,今までと同様にオリーブオイル本あたりの価格円を式(1)で定める.
(ⅲ) 新しい料理が知られた後でも,企業のオリーブオイルの販売量は(ⅰ)で求めたままであるとすると,企業は,キノコの年間販売額を最大にするために,栽培規模をと定める.
最後に,企業が企業を吸収合併したとしよう.合併後の企業は,今までと同様にオリーブオイル本あたりの価格円を式(1)で,キノコあたりの価格円を式(2)で定める.そして企業は,オリーブオイルとキノコの年間販売金額の和を最大にするように,オリーブオイルの販売量とキノコの栽培規模を定める.ただし,ある事情により,上述の条件とのほかに,という条件も満たすことが必要になったとする.
(ⅳ) このとき,企業が定めるオリーブオイルの販売量は(本)で,キノコの栽培規模はである.
(ⅴ) 企業が企業を吸収合併することにより,オリーブオイルの年間販売金額,キノコの年間販売金額,および,それらの和が,それぞれどう変化するかを調べよう.そのために,(ⅲ)から定まる年間販売金額と(ⅳ)から定まる年間販売金額を比較する.以下の各空欄には,「増加する」が適する場合はを,「変わらない」が適する場合はを,「減少する」が適する場合はを入れよ.オリーブオイルの年間販売金額はキノコの年間販売金額は両者の和は