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2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

理(物理学科)学部-数学B

易□ 並□ 難□

【1】 次の問いに答えよ.

(1)  0<x< 1 のとき 1 e xlog x<0 が成り立つことを示せ.

(2)  0<x< 1 のとき 2 e xx logx< 0 が成り立つことを示し lim x+ 0x logx を求めよ.

(3)  y=log x のグラフを α x1 の範囲で x 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ.ただし 0< α<1 とする.

(4) 上で求めた体積を V (α) とし, limα +0 V (α) を求めよ.

2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

理(物理学科)学部-数学B

易□ 並□ 難□

【2】 行列 A= (a bc d ) について次の問いに答えよ.

(1)  A で表される移動によって第 1 象限の点は第 1 象限に移り,かつ第 2 象限の点は第 2 象限に移るための必要十分条件を求めよ.ただし,第 1 象限とは x> 0 かつ y> 0 で定められる領域であり,第 2 象限とは x< 0 かつ y> 0 で定められる領域である.

(2) (1)の条件をみたす A で表される移動によって点 (x ,y) が点 (u, v) に移ったとき常に u v=2 xy が成り立ち,点 P (1, 1) Q に移ったときに OPQ の面積が 4 になる.このとき A を求めよ.ただし O は原点とする.

2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

易□ 並□ 難□

【3】 内接円の半径が 1 であるような ABC について次の問いに答えよ.

(1)  tan A 2= α tan B2 =β tan C2 =γ とおく.このとき γ α β の式で表せ.

(2)  t を正の定数とする. tan C 2= t となるような ABC の面積の最小値を t を用いて表せ.

(3) 内接円の半径が 1 である三角形の面積の最小値を求めよ.

2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

易□ 並□ 難□

2008年度お茶の水大学前期理学部選択【4】の図

【4】 右図のように二つの部屋 X Y の間に通路 A B C D E F G H がある.通路 A B C D E F は確率 p で開き,通路 G は確率 q で開き,通路 H は確率 r で開く.各通路の開閉は互いに独立である.このとき次の問いに答えよ.

(1)  q=0 r= 0 のとき X Y が開かれた通路でつながっている確率を求めよ.

(2)  q=1 r= 0 のとき X Y が開かれた通路でつながっている確率を求めよ.

(3)  q=1 r= 1 のとき X Y が開かれた通路でつながっている確率を求めよ.

(4)  0<q< 1 0< r<1 のとき X Y が開かれた通路でつながっている確率を求めよ.

2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(情報科学科)学部-数学専門A2

易□ 並□ 難□

【1】 関数 f (x) =xe x+x 2+( 2e −2) x を考える.

(1) 関数 g (x) =xe x の最小値を求めよ.

(2)  f (x) >0 であることを示せ.

(3)  f(x )=0 を満たす x f (x) の極値を与える x がどのような位置関係にあるかを考え,関数 y= f(x ) のグラフの概形を描け.

(4) 関数 y= f(x ) x 軸とで囲まれた部分の面積を求めよ.

2008 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(情報科学科)学部-数学専門A2

易□ 並□ 難□

【2】(1) 集合 A= {1,2 ,4,8 ,16, } 2 のべき乗全体より成るものとする.

(ⅰ)  37 A の相異なるいくつかの要素の和として表せ.

(ⅱ) すべての自然数は, A の相異なるいくつかの要素の和として表せることを示せ.

(2) 集合 B 2 のべき乗と 3 のべき乗の積として表せる自然数全体より成るものとし,次の問題を考える.

問題 P : 与えられた自然数 n を,どの要素も他の要素の約数にならないような B のいくつかの要素の和として表せ.

たとえば n= 19 のとき, 19=4+ 6+9 は問題 P の一つの解である.

(ⅰ) 自然数 23 46 127 のそれぞれについて,問題 P の解を一つずつ与えよ.ここで, 46=23 ×2 127 =34 +23× 2 であることを用いてよい.

(ⅱ) すべての自然数 n について問題 P の解があることを,自然数 n についての数学的帰納法を用いて示せ.ただし, n が偶数の場合と奇数の場合に分けて,それぞれ異なる方法で n より小さな場合に帰着させよ.

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