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2008 神戸大学 後期

経済学部

配点25点

易□ 並□ 難□

【1】 次の数列を考える.

1×2 1×2 | 2×3 1×2 , 2 ×32 ×3 , 1×2 2×3 | 3×4 1×2 , 3 ×42 ×3 , 3×4 3×4 , 2 ×33 ×4 , 1 ×23 ×4 | 4 ×51 ×2 ,

つまり,第 1 群には 1 個の分数があり,第 2 群には 3 個の分数があり,一般に,第 k 群には (2 k-1) 個の分数がある( k= 1 2 3 ).また,第 k 群の i 番目の分数は

1 ik のとき k(k +1) i(i+ 1) k+1 i2 k-1 のとき  (2k -i)( 2k-i +1) k(k+ 1)

である.まず,第 1 群の分数が並び,次に,第 2 群の分数が並び,以下,順次各群の分数が並んでいる数列である.例えば,この数列の第 6 項は,第 3 群の 2 番目の分数であり, 3 ×42 ×3 である.このとき,次の問に答えよ.

(1) この数列の第 101 項を求めよ.

(2) この数列の初項から第 100 項までの和を求めよ.

2008 神戸大学 後期

経済学部

配点25点

易□ 並□ 難□

【2】  ABC の内部に点 O をとる. AOB= γ BOC =α COA=β とする.ただし, 0<α <π 0 <β< π 0< γ<π とする. OA と同じ向きで大きさが sin α のベクトルを a OB と同じ向きで大きさが sin β のベクトルを b OC と同じ向きで大きさが sin γ のベクトルを c とするとき,次の問に答えよ.

(1)  (a +b +c )a =0 を示せ.

(2)  a +b +c =0 を示せ.

2008 神戸大学 後期

経済学部

配点25点

易□ 並□ 難□

【3】  1 個のサイコロを何回か投げ,投げるたびに出た目に応じて次のように得点するゲームを考える.サイコロを 1 回投げたとき得られる点数は, 1 の目が出たときは 2 点, 2 または 3 の目が出たときは 1 点, 4 5 または 6 の目が出たときは 0 点である.そして,サイコロを投げるたびに得られる点数の総和を合計得点と呼ぶ.このゲームは合計得点が 2 点以上になるか,サイコロを 10 回投げると終了する.このとき,次の問に答えよ.

(1) サイコロを 1 回投げてゲームが終了する確率を求めよ.

(2) サイコロをちょうど 2 回投げてゲームが終了する確率を求めよ.

(3) サイコロをちょうど 3 回投げてゲームが終了する確率を求めよ.

(4)  4 5 または 6 の目が出たときには 0 点であるだけでなく,それまでの得点がすべて 0 点になるというルールを追加する.このとき,サイコロをちょうど 3 回投げてゲームが終了する確率を求めよ.

2008 神戸大学 後期

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  AB=3 AD= 4 である平行四辺形 ABCD について,次の問に答えよ.

(1) 対角線 AC BD の長さをそれぞれ x y とするとき, x2 +y2 の値を求めよ.

(2) 対角線 AC BD の交点を中心とする直径 5 の円と,平行四辺形 ABCD の周( 4 辺および 4 頂点)との共有点の個数を求めよ.

2008 神戸大学 後期

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 次の問に答えよ.

(1) 実数 a= 1 3-5 の整数部分 b と小数部分 c を求めよ.

 つまり,

a=b+c

ba< b+1

0c< 1

をみたす整数 b と実数 c を求めよ.

(2) (1)の a c について,方程式 4 x3- 6x2 -x+1 =0 c< x<a の範囲に解をもつことを示せ.

2008 神戸大学 後期

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 整数のなかで, 1 3 5 -1 -3 -5 のように,ある整数 n を用いて 2 n+1 と表せるものを奇数とよぶ.また, 0 2 4 6 -2 -4 - 6 のように,ある整数 n を用いて 2 n と表せるものを偶数とよぶ.原点を O とする xy 平面において, x 座標と y 座標が,ともに奇数であるか,ともに偶数であるような点全体の集合を S とする.このとき,次の問に答えよ.

(1) 原点 O と異なる S の点で O に最も近い点が 4 つある.これら 4 点の座標を求めよ.

(2) (1)で求めた 4 点のうち, x 座標が正の 2 A B について, OA OB を成分で表せ.

(3)  S の点 P について, OP は,(2)で求めた 2 つのベクトル OA OB の整数倍の和で表せる,つまり,整数 m n を適切に選べば, mOA +n OB の形で表せることを示せ.

2008 神戸大学 後期

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】 次の問に答えよ.

(1)  0x π 2 のとき, sinx 2 π x を示せ.

(2)  n を自然数とする.

π 2n x π2 のとき, nsin x1 を示せ.

(3)  n を自然数とする.

0x π 2n のとき nsin xsin nx を示せ.

(4)  n 4 で割って 1 余る自然数とする.

0x π 2 のとき, ncos xcos nx を示せ.

2008 神戸大学 後期

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  n を自然数とする.つぼの中に, 1 の数字を書いた玉が 1 個, 2 の数字を書いた玉が 1 個, 3 の数字を書いた玉が 1 個,…, n の数字を書いた玉が 1 個,合計 n 個の玉が入っている.つぼから無作為に玉を 1 個取り出し,書かれた数字を見て,元に戻す試行を n 回おこなう.このとき,次の問に答えよ.

(1) 試行を n 回おこなったとき, k の数字が書かれた玉をちょうど k 回取り出す確率を pk とする. pk k の式で表せ.ただし, k=1 2 3 n とする.

(2) (1)で求めた p1 p2 p3 pn について,

qn= 2p1 +22 p2 +23 p3 ++ 2n pn

とおく.この qn について,極限 lim n qn の値を求めよ.

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