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2008 九州工業大学 前期

工学部

配点80点

易□ 並□ 難□

【1】  2 つのさいころを同時に投げるとき,偶数の目が出たさいころの個数を a 1 の目が出たさいころの個数を b とする.次に答えよ.

(ⅰ)  x に関する 2 次方程式 x2 +2 (a-1 )x+ b=0 が異なる 2 つの実数解をもつような a b の組をすべて求めよ.

(ⅱ)  x に関する 2 次方程式 x2 +2( a-1) x+b =0 の実数解の個数の期待値を求めよ.ただし,重解については,その解の個数を 1 と数える.

(ⅲ)  x に関する 3 次方程式 x3 +3 ax2 -9 a2x -27b =0 の実数解の個数の期待値を求めよ.ただし,重解( 2 重解または 3 重解)については,その解の個数を 1 と数える.

2008 九州工業大学 前期

工学部

配点80点

易□ 並□ 難□

【2】 四角形 ABCD を底面とし O を頂点とする四角錐 O- ABCD において,底面の四角形 ABCD AD =2 BC をみたしている.辺 OD の中点を M とし, 3 A B M を通る平面が辺 OC と交わる点を N とする.次に,四角形 ABNM の対角線の交点を P とし,直線 OP が底面 ABCD と交わる点を Q とする. OA =a OB =b OC =c とおいて,次に答えよ.

(ⅰ)  OM a b c を用いて表せ.

(ⅱ)  ON c を用いて表せ.

(ⅲ)  OP a c を用いて表せ.

(ⅳ) 線分の長さの比 OP: PQ を求めよ.

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工学部

配点80点

易□ 並□ 難□

【3】 行列 A B X0 Y0

A=( 3-1 1 3) B=( 1 -3 -11 ) X0= (1 11 0 ) Y0= (0 -1 -11 )

とする. 2 次の正方行列 Xn Yn n =1 2 3

Xn= AX n-1 +BY n-1 Yn= BX n-1 +AY n-1

により定める.次に答えよ.

(ⅰ)  X1 Y1 を定めよ.

(ⅱ)  C=A+ B とする.すべての自然数 n に対して Cn =( 4n -n 4n 04 n ) が成り立つことを数学的帰納法によって示せ.

(ⅲ) 自然数 n に対して Sn =Xn +Yn とおく. Sn を求めよ.

(ⅳ) 自然数 n に対して Tn =Xn -Yn とおく. Tn を求めよ.

(v)  自然数 n に対して Xn を求めよ.

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工学部

配点80点

易□ 並□ 難□

【4】  O を原点とする座標平面上に 4 A( 4,0) B( 4,4) C( 0,4) D( 3,2) がある.点 R は正方形 OABC の周上では速さ 4 で動き,正方形の内部では速さ 1 で動く.次に答えよ.

(ⅰ) 点 P( x,0) を線分 OA 上の点とする.点 R O を出発して,折れ線 OPD に沿って D に到達するまでの時間 f (x) 0 x4 を求めよ.

(ⅱ) (ⅰ)で求めた f (x) に対して, f (x)= 0 をみたす x を求めよ.

(ⅲ) (ⅰ)で求めた f (x) の最小値 T1 を求めよ.

(ⅳ) 点 Q( 4,x) を線分 AB 上の点とする.点 R O を出発して,折れ線 OAQD に沿って D に到達するまでの時間を g (x) 0 x4 とする. g(x ) の最小値 T2 を求め,(ⅲ)で求めた値 T1 との大小を比較せよ.

2008 九州工業大学 前期

工学部

配点80

易□ 並□ 難□

【5】  k>0 とする. 2 つの曲線

C1: y= 12 x2- 4 -k2 x +1 C2:y =klog x2+k -1

は,ある共有点 P において共通の接線 l をもっている.ただし,対数は自然対数を表す.次に答えよ.

(ⅰ) 共有点 P の座標と共通の接線 l の方程式を k を用いて表せ.

(ⅱ) 接線 l が点 (1, 0) を通るとき,曲線 C2 x 軸との交点の x 座標を求めよ.

(ⅲ) 接線 l が点 (1, 0) を通るとき,曲線 C2 x 軸および接線 l で囲まれる部分の面積を求めよ.

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情報工学部

易□ 並□ 難□

【1】 実数 c c >0 に対して, x>0 で定義された次の関数 f (x) を考える.

f(x )=loge x- c(x -1)

ただし, e は自然対数の底である.以下の問いに答えよ.

(ⅰ)  f(x ) は最大値を持つことを示せ.また, f(x ) が最大になるときの x の値とそのときの f (x) の値を c を用いて表せ.

(ⅱ) (ⅰ)で求めた最大値を m とするとき, c の値によらず m 0 であることを示せ.

(ⅲ) すべての x x >0 に対して, f(x )0 が成り立つときの c の値を求めよ.

(ⅳ) すべての x x >0 に対して

loga x-b (x-1 )0

が成り立つときの,実数 a a >1 b b >0 が満たすべき関係式を求めよ.

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情報工学部

易□ 並□ 難□

【2】 実数 a b a >0 b>0 に対して,点 (1, 1) を通る放物線 C: y=a x2+ b と,放物線 C の点 (1, 1 ) における接線 l を考える.以下の問いに答えよ.

(ⅰ)  b a を用いて表せ.

(ⅱ) 接線 l の方程式を a を用いて表せ.

(ⅲ) 放物線 C 接線 l および y 軸で囲まれた図形のうち, y0 の部分の面積 S a を用いて表せ.

(ⅳ)  S が最大になるときの a の値とそのときの S の値を求めよ.

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情報工学部

易□ 並□ 難□

【3】 数列 {xn } および {yn } 2 × 2 行列 M により次の式で定める.

( xn+ 1 yn+ 1 )=M ( xn yn ) n =0 1 2

a>0 b>0 a+ b<1 を満たす実数 a b に対して,行列 M を,

M=( 1-a 1-a- ba a+b)

で与える. x0= 1 y0 =0 のとき,以下の問いに答えよ.

(ⅰ)  n=0 1 2 に対して, xn+ yn= 1 が成り立つことを示せ.

(ⅱ)  n1 のとき, yn y n-1 a b を用いて表せ.

(ⅲ)  n1 のとき, xn x n-1 a b を用いて表せ.

(ⅳ) 数列 {xn } および {yn } の一般項を a b を用いて表せ.

(ⅴ) 原点を O 座標 (xn ,yn ) を表す点を Pn とするとき, OP nP n-1 の面積を Sn とする. Ln= S1+ S2+ +S n とするとき, limn Ln を求めよ.

2008 九州工業大学 前期

情報工学部

易□ 並□ 難□

【4】 出席者 n 人の会議で,出席者のうち 23 以上が議案に賛成する確率 Tn と, 12 以上が賛成する確率 Hn を考える.各出席者が議案に賛成する確率を p 0 p1 とし,各出席者が賛成するかしないかは互いに独立であるとする.たとえば, H2= 2(1 -p)+ p2=2 p-p 2 である.このとき,以下の問いに答えよ.ただし,出席者は賛成するか賛成しないかのどちらかであるものとする.

(ⅰ)  T3 を求めよ.

(ⅱ)  H2 T3 を示せ.

(ⅲ) 差 H 2-T 3 が最も大きくなるときの p の値を求めよ.

(ⅳ)  p= 12 のとき, T3 T6 T9 を示せ.

(ⅴ)  p= 12 のとき, H2 k+1 k 1 を求めよ.

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