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2008-13338-0401
2008 慶応義塾大学 経済学部
2月17日実施
易□ 並□ 難□
【1】
(1) ある自然数 n に対して 2n は 22 桁で最高位の数字が 4 となります.
log10⁡ 2=0.3010 ,log1 ⁡3= 0.4771
として計算すると, n= (1) (2) となります.また 2n の末尾の数字は (3) であることがわかります.
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(2) 実数 m を定数とします. x と y に関する連立 1 次方程式
{ 2⁢x+ y-2= 0m ⁢x-y -3⁢m +1=0
が x> 0 かつ y> 0 である解をもつための必要十分条件は
(4) (5) (6) (7) <m< (8) (9) (10) (11)
です.
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【2】 2⁢n 個の変数 a1 , b1 ,a2 , b2 ,⋯ ,an , bn が 0 または 1 の値をとります.このとき
a1⁢ b1+ a2⁢ b2+ ⋯+a n⁢b n= ∑k= 1n ⁡ak ⁢bn
が偶数となる場合の数を An , 奇数となる場合の数を Bn とします.例えば n= 1 の場合は
(a1 ,b1 )=(0 ,0) ,(0, 1), (1,0 )
の 3 通りの場合に a1 ⁢b1 が偶数になりますから, A1= 3 です.同様に B 1=1 もわかります. An と Bn は A n-1 と B n-1 を用いて
{ An= (12) ⁢ An- 1+ (13) ⁢ B n-1 Bn = (14) ⁢ An -1+ (15) ⁢ Bn -1
と表すことができます.ここで An ±Bn を考えると
An+ Bn= (16) × (17) n-1 , An- Bn= (18) × (19) n-1
と求まります.このことから
An= ( (20) n + (21) )× (22) n -1
であることが従います.
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【3】 座標空間の原点 O( 0,0, 0) および 3 点 A( 1,3, 2), B( 2,1, 1) ,C (-1 ,-1, 2) を考えます.
(1) ∠AOB= θ とすると sin2 ⁡θ= (23) (24) (25) (26) となります.このことから ▵ OAB の面積を S とすると
S2= (27) (28) (29) (30)
と計算されます.
(2) ベクトル v→ =(1 , (31) ,- (32) ) は
v→ ⊥OA→ , v→ ⊥OB→
を満たします.さらに v→ と OC → の内積が v →⋅ OC→ =- (33) (34) であることから, ▵OAB を含む平面と点 C との距離 h は
h2= (35) (36) (37) (38)
を満たします.以上から 4 点 O ,A ,B ,C を頂点とする三角すいの体積 V は
V= (39) (40) (41) (42)
(3) 条件
3⁢α+ 14 ⁢β +5⁢γ ≦1 ,α≧ 0, β≧0 ,γ ≧0
を満たす実数 α ,β ,γ を用いて
OP→ =α⁢ OA→+ β⁢OB →+ γ⁢OC →
と表される点 P の全体が作る立体を E とします. E の体積は V の (43) (44) (45) (46) 倍となります.
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【4】 正数 a ,b ,x ,y を考えます. a+b= 1 ならば,すべての自然数 n に対して不等式
(a⁢ x+b⁢ y)n ≦a⁢ xn+ b⁢yn
が成立することを証明してください.
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【5】 関数
y=x3 +1
のグラフを曲線 C とします.正数 t> 0 に対して C 上の点 P (t ,t3 +1) を定め, P における C の接線 l1 と x 軸との交点を R とします.次に, C 上に P と異なる点 Q を, Q における C の接線 l2 が P を通るようにとります.そして l2 と x 軸との交点を S とします.
(1) ▵PRS の面積を t で表しましょう.
(2) (1)で考えた ▵PRS の面積の最小値を求めましょう.
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【6】 関数 F⁡ (t) を
F⁡(t )= ∫01 ⁡ | x2-2 ⁢t⁢x |⁢ dx
によって定義します.
(1) 実数 t で場合分けをして F⁡ (t) を t の式で表しましょう.
(2) t が -1 ≦t≦1 の範囲を動くときの F⁡ (t) の最大値と最小値を求めましょう.