2009 電気通信大学 夜間総合問題・後期MathJax

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2009 電気通信大学 夜間総合問題・後期

【1】〜【3】は総合問題

配点100点

易□ 並□ 難□

【4】  A さんと B 君が階段を上るゲームをしています.

・二人とも,最初は階段の一番下にいます.

・コインを投げて

— 表が出たら A さんは 2 段, B 君は 1 段上がります.

— 裏が出たら A さんは 1 段, B 君は 2 段上がります.

・先に階段の一番上に到達した方が勝ちです.二人同時に到達した場合は,引き分けです.

・勝負が決まるか,または引き分けることを「決着がつく」と言い,決着がつくまでコインを投げ続けます.

・コインは表が出ることも,裏が出ることも同様に確からしいとします.

例えば階段が 1 段の場合には, 1 投目に表が出ても裏が出ても,二人とも階段の一番上に到達するので引き分けとなります.つまり,確率 1 で引き分け, A さんが勝つ確率も B 君が勝つ確率も 0 です.

(1) 階段が 2 段のとき, A さんが勝つ確率を求めなさい.

(2) 階段が 3 段のとき,コインを 1 回投げただけでは決着がつきません.コインを 2 回投げるとき,表裏の出方は「表表」「表裏」「裏表」「裏裏」の 4 種類が考えられます.それぞれの場合に A さんと B 君が階段のどの場所にいるか,答えなさい.また,決着がついている場合にはその結果も答えなさい.

(3) 階段が 4 段のとき, A さんが勝つ確率を求めなさい.

(4) 階段が N 段のとき,最も速く決着がつく場合には,コインを何回投げているでしょうか? N が偶数のときと奇数のときに分けて答えなさい.

(5)  N K を,

3K= 2N- 1

を満たす正の整数とします.すると,階段が N 段ならば, K 回コインを投げるうちに,必ず決着がつきます.すなわち K +1 回目のコインを投げることはありません.理由を説明しなさい.

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