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2009-10361-0201
2009 金沢大学 前期 理工,医薬保健学域
易□ 並□ 難□
【1】 α と β は定数で, 2 つの数列 {x n} と {y n} は次の関係式を満たすとする.
∑k= 1n ⁡xk =4⁢ yn- α ∑k= 1n ⁡yk =9⁢ xn- β (n =1 ,2 ,3 ,⋯ )
次の問いに答えよ.
(1) x1 と y 1 を, α と β だけの式で表せ.
(2) 2 次の正方行列 A で ( xn +1 y n+1 )= A⁢( x n yn ) がすべての自然数 n について成り立つものを求めよ.
(3) α=14 , β=- 21 のとき, ( x2 y 2 ) を求め,さらに { xn } と { yn } の一般項を求めよ.
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【2】 関数 f⁡ (t) は区間 [- 1,1 ] で連続で,偶関数,すなわち f⁡ (-t) =f⁡( t) であるとする.次の問いに答えよ.
(1) ∫-1 0⁡ f⁡(t )⁢dx = ∫01 ⁡f⁡ (t)⁢ dt を示せ.
(2) 関数 F⁡ (x)= - ∫- 11 ⁡| t-x |⁢ f⁡(t )⁢dx ( -1 ≦x≦1 ) について
を示せ.
(3) 関数 f⁡ (x) は,さらに等式
f⁡(x )=- ∫-1 1 ⁡| t-x |⁢ f⁡(t )⁢dt ( -1 ≦x≦1 )
を満たすとする.このとき,関数 g⁡ (x) =f⁡( x)-f ⁡(0) ⁢cos⁡ 2⁢x について
が成り立つことを示し, f⁡(x )=f⁡ (0)⁢ cos⁡2 ⁢x を導け.
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【3】 0<r< 1 とし,点 O を原点とする xy 平面において, 3 点 O , A( 2,0 ), B( 0,2⁢ r) を頂点とする三角形 OAB と,互いに相似な 3 つの二等辺三角形 O ′AB ,A ′OB ,B ′OA を考える.ここで,辺 AB , OB ,OA はそれぞれの二等辺三角形の底辺であり,点 O ′ は直線 AB に対して点 O と反対側に,点 A ′ は第 2 象限に,点 B ′ は第 4 象限に,それぞれあるとする. t=tan ⁡∠A ′OB とおく.次の問いに答えよ.
(1) 点 A′ , B′ の座標を, r ,t の式で表せ.
(2) 直線 A A′ , および直線 B B′ の方程式を a ⁢x+b ⁢y=c の形で求めよ.
(3) 2 直線 AA ′ と BB ′ の交点を M (x 0,y 0) とする.比 y0 x0 を r , t の式で表せ.
(4) 点 O ′ の座標を r ,t の式で表し, 3 直線 A A′ , BB ′ ,O O′ が 1 点で交わることを示せ.
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【4】 A, B 人が次のようなゲームを行う.第三者( A , B 以外の中立的立場の者)がさいころを投げ, 1 の目が出たら A だけに 3 点, 3 の目が出たら A だけに 2 点を与え, 2 か 4 の目が出たら B だけに 2 点を与える.その他の目が出たら, A にも B にも点を与えない.この試行を何回かくり返し,先に得点の合計が 4 点以上になった方を勝ちとする.
1 回目の試行で B が勝つ確率を p 1 とする. n≧2 のとき, n-1 回目までの試行では勝負はつかず, n 回目の試行で B が勝つ確率を p n とする.次の問いに答えよ.
(1) p1 , p2 , p3 , p4 を求めよ.また一般項 p n を求めよ.
(2) qn= 9⁢p n+2 -6⁢ pn+ 1+ pn とするとき, ∑n=1 k⁡ qn を求めよ.また ∑n= 1k ⁡pn を求めよ.
(3) a= ∑n =1∞ ⁡ pn とするとき
limk→ ∞⁡ 1k ⁢log ⁡| ∑n=1 k⁡ pn- a|
を求めよ.ただし,必要ならば
を用いてよい.