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2009-10848-0201
2009 九州工業大学 後期
工学部
配点75点
易□ 並□ 難□
【1】 2 つのサイコロを同時に投げるとき,出る目を p , q とする.このとき
A=( p -15 6-q 5 6 -q5 q -15 ), Δ= p-15 ⋅ q- 15 - 6-p5 ⋅ 6- q5
とおいて,次に答えよ.
(ⅰ) p+q がとりうる値をすべて求め,それぞれの値をとる確率を求めよ.
(ⅱ) Δ=0 となる確率を求めよ.
(ⅲ) Δ の期待値 E を求めよ.
(ⅴ) A2 =A となる確率を求めよ.
2009-10848-0202
【2】 O を原点とする座標空間に 3 点 A ( 1,0, 1) ,B ( 0,1, 1) ,C ( 1,1, 1) がある.線分 OC 上の点を P ( t,t, t) ( 0≦t≦ 1 ) とする.次に答えよ.
(ⅰ) cos⁡∠ APB を t を用いて表せ.
(ⅱ) 点 P が線分 OC 上を動くとき, cos⁡∠ APB が最小となる P を P 0 とする.このとき, P0 の座標,および ∠A P0 B を求めよ.
(ⅲ) 点 P 0 を(ⅱ)で求めた点とする.このとき,内積 O P0 → ⋅ P 0A → を求めよ.また,四面体 OAB P0 の体積を求めよ.
2009-10848-0203
【3】 実数 a ,b に対して定まる直線 l :y=a ⁢x+b と曲線 C :y= |x⁢ (2- x) | について,次に答える.
(ⅰ) b=0 のとき,直線 l と曲線 C が 0 <x<2 の範囲に共有点をもつための a の範囲を求めよ.
(ⅱ) 直線 l と曲線 C が 0 <x<2 の範囲に接点をもつための a , b の条件を求めよ.
(ⅲ) 直線 l と曲線 C がちょうど 3 個の共有点をもつとき,点 ( a,b ) 全体の集合を a b 平面上に図示せよ.
2009-10848-0204
【4】 次に答えよ.
(ⅰ) 不等式 x ≧- 24- x2 ( -2<x <2 ) を示せ.また,等号が成り立つときの x の値を求めよ.
(ⅱ) 関数 f ⁡(x )- 24- x2 の増減を調べ, y=f⁡ (x ) のグラフの概形を描け.
(ⅲ) 連立不等式
{ y≧- 2 4-x2 y≦x x2 +y2 ≦4
の表す図形を D とする. D の面積 S を求めよ.
2009-10848-0205
情報工学部
【1】 実数 p ( 0 <p<1 ) に対し関数 f ⁡(p )=- p⁢log⁡ p と定義する.ただし対数は自然対数とする.また p +q+r= 1 を満たす実数 p , q ,r ( 0< p<1 ,0< q<1 ,0< r<1 ) に対し
h=f⁡ (p) +f⁡( q)+f ⁡(r )
とおく. h の最大値とそのときの p , q ,r の値を求めるため,以下の問いに答えよ.
(ⅰ) h を p と q を用いて表せ.
(ⅱ) q が定数 a ( 0<a< 1 ) に等しいとき, h を p の関数とみなす.このとき h を最大にする p とそのときの h の最大値 H a を a を用いて表せ.
(ⅲ) (ⅱ)で求めた H a が a ( 0< a<1 ) について最大になるとき h は最大になる. h が最大となるときの p , q ,r の値を求めよ.また,そのときの h の値を求めよ.
2009-10848-0206
【2】 2 次の正方行列 A , B ,C は等式
C=2⁢ A-B
E=A+ B
を満たすものとする.ただし, E は 2 次の単位行列である.
C=( 3 4- 1-2 )
のとき,以下の問いに答えよ.
(ⅰ) A ,B を求めよ.
(ⅱ) A2 , B2 , A⁢B , B⁢A を求めよ.
(ⅲ) 数学的帰納法を用いて等式
Cn =2n ⁢A+ (-1 )n ⁢B
が任意の自然数 n に対して成立することを示せ.
(ⅳ) 自然数 n に対して
E+C+ C2+ ⋯+C n=( an bn cn dn )
とおくとき, an , bn , cn , dn をそれぞれ n を用いて表せ.
2009-10848-0207
【3】 図のような ∠ACB = π2 の直角三角形 ABC において, ∠BAC= θ ,AB =r とする.辺 AB 上に点 M , 辺 AC 上に点 N があり, AM=x , AN=y とする.ただし点 M ,N はいずれも点 A とは異なるものとする.
以下の問いに答えよ.
(ⅰ) ▵ABC の面積を r , θ を用いて表せ.
(ⅱ) ▵AMN の面積を x , y , θ を用いて表せ.
(ⅲ) ▵AMN の面積は ▵ABC の面積の 12 であるとする.このとき, x+y を最小とする x , y と,そのときの x +y の値を r , θ を用いて表せ.
(ⅳ) θ を 0 <θ< π 2 の範囲で変化させたとき,点 M ,N は(ⅲ)の最小値を与えるように動くものとする.点 N と辺 AB の距離が最大となるときの cos ⁡θ の値を求めよ.
2009-10848-0208
【4】 直線上に 3 点 L ,M , R があり,最初,点 M に玉が 1 つ置かれている.サイコロを 1 回投げるごとに,次の規則に従って玉の位置を決めることを 1 回の試行とする.
・玉が点 M にあるとき, 1 または 2 の目が出たら点 L へ, 5 または 6 の目が出たら点 R へ動かし, 3 または 4 の目が出たら点 M のまま動かさない.
・玉が点 L にあるとき,奇数の目が出たら点 M へ動かし,偶数の目が出たら点 L のまま動かさない.
・玉が点 R にあるとき,奇数の目が出たら点 M へ動かし,偶数の目が出たら点 R のまま動かさない.
n 回の試行の結果,玉が点 L ,M , R にある確率をそれぞれ ln ,mn , rn とする.以下の問いに答えよ.
(ⅰ) l2 , m2 , r2 の値をそれぞれ求めよ.
(ⅱ) ln , mn , rn を用いて ln+1 ,m n+1 , rn+ 1 をそれぞれ表せ.
(ⅲ) n を用いて m n を表せ.