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2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】  n 0 以上の整数とし,不等式 x+ 2y n を満たす 0 以上の整数の組 (x ,y) の個数を M (n ) とする.

(1)  M(1 )= M (2)= M( 3)= である.

(2)  M( n+1) -M (n) x +2 y=n+ 1 を満たす 0 以上の整数の組 (x ,y) の個数であるから, 0 以上の整数 m について

となる.これら 2 式より,

である.

 したがって,

limn M (n) n2 =

となる.

 (注: には m を用いた式を記せ.)

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】 点 O を原点とする座標平面上に, 2 A (a, b) B (c ,d) をとり,ベクトル OC =OA + OB によって定まる点を C とする. 3 A B C は一直線上にないとする.また,正の数 p q (ただし, p>q とする)に対して,行列 ( pq q p ) で表される移動( 1 次変換ともいう)を f とし, 2 A B f でそれぞれ点 D E に移動したとする.

(1) 平行四辺形 OACB の面積 S 1 は, a b c d を用いて, S1 = と表され,ベクトル OF = OD +OE によって点 F を定め,平行四辺形 ODFE の面積を S 2 とおくと, p q を用いて, S2 S1 = となる.

(2) ベクトル OA OB が垂直であり,ベクトル OD OE が垂直であるとする. OA OB が垂直であるから a b c d = 0 を満たす.このことと OD OE が垂直であることより, a b c d はもう 1 つの関係式 = 0 を満たす.このとき,

OA = または OA =

であり,

となる.

 (注: には a を用いた成分表示, には c を用いた成分表示, には p q を用いた式を記せ.)

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【3】  a b を実数とし, α =a+b i とおき, α α と共役な複素数とする.ただし, i は虚数単位で, b>0 とする. r s r 0 または s 0 となる実数とし,実数 a b を,

で定め, β=a + b i とおき, β β と共役な複素数とする.

  2 つの 2 次式 f (x) g (x)

とし,すべての実数 x に対して f (x)= g(x ) となっているとする. には a b または数値を用いて記せ.

  f(x )=g (x) より, a = であり,

b >0 とすれば b = b <0 とすれば b =

である.

b = のとき, r= s=

となり,

b = のとき, r= s=

となる.また,複素数 w= u+v i u v は実数)に対して, u v

と定め, w =u +v i とおく. w w と共役な複素数とすれば,

となる.なお, には, α α または数値を用いて表せ.

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【4】  n を自然数とし,

In= 0 π 2 x | cos(2 n+ 1) x| dx

とおく.

x 0 π 2
t 0

  t=(2 n+1 )x とおくと, x t の対応は右表のようになり,このとき,

In= 1 0 t| cost | dt

となる.さて,

0 π 2 t | cost | dt =

であり, k が自然数のとき

( k- 12 ) n (k + 12 ) n t| cost | dt =

であるから,

0 t | cost | dt =

となる.したがって,

limn In =

である.

 (注: には n または k を用いた式,または数値を記せ.)

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