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【2】 ある町にアリスとボブがいる.この町に新しい道路を敷くことになった.新しく造る道路が長ければ長いほどアリスもボブも生活しやすくkなり満足度は高まる.しかし道路を造るにはアリスとボブが建設費用を拠出しないといけない.新しく建設される道路の規模をとし,建設費用を拠出した後のアリス,ボブの所得をそれぞれとする.アリスの満足値(満足の大きさ)はと表され,ボブの満足値も同様にと表されるとする.アリスとボブは拠出前に所得をそれぞれとだけ持っている.また建設する道路の規模がのとき建設費用はである.
(1) まずアリスとボブの満足値の和が最大になるような道路の規模を求める.満足値の和はを用いずで表すととなる.よって満足値の和を最大にする道路の規模はでそのときの満足値の和はとなる.
(2) 次にアリスとボブの拠出額を決める.町は次のような方法を考えた.
「アリスとボブの道路の建設費用の負担比率を先に決め,その比率の下でアリスとボブが希望する道路の規模を申告させ,両者の望む規模が一致する負担比率を実際に課す.」
負担比率がのとき,アリスとボブのそれぞれの満足値を最大にする道路の規模は,を用いて表すと,およびとなる.両者の希望する道路の規模が一致するような負担比率はとなる.またこのときの道路の規模はとなり,アリスとボブの満足値の和を際偉大にする道路の規模と一致する.