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2010-10270-0301
2010 お茶の水女子大学 後期理学部
易□ 並□ 難□
【1】 A さんと B さんがじゃんけんで勝負をする.ただし, n 回目まで出した手がすべてあいこの場合は,その時点で引き分けとしてじゃんけんをやめる.
A さんはじゃんけんをするとき,確率 12 でグーを出し,確率 1 3 でチョキを出し,確率 16 でパーを出す,とする.
B さんは勝つ確率を最も高くするために,どのような作戦をとればよいか.また,そのときの B さんの勝つ確率を次の(1),(2),(3)の場合について考えよ.
(1) n=1 の場合.
(2) n=2 の場合.
(3) n=k の場合. k は 2 より大きな自然数とする.
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【2】 p ,q を互いに素な自然数とする.自然数からなる数列 { an } を
a1 =p ,a 2=q , a2 ⁢n+1 =p⁢ (a 2⁢n- 1+ a2⁢n ) ,a 2⁢n +2= q⁢( a2⁢ n+ a2⁢n +1 ) ( n≧1 )
で定める.このとき,すべての自然数 m に対して, am と a m+1 が互いに素であることを証明せよ.
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【3】 実数列 { an } の各項はすべて正とする.すなわち,すべての自然数 k に対して, ak >0 が成り立つものとする.このとき,自然数 n に対して,
Sn = ∑k= 1n ak , Tn = ∑k= 1n 1 ak
とおく.
(1) S2⁢ n- Snn × T 2⁢n -Tn n= ( S2⁢ n- Sn) ⁢(T 2⁢n -Tn )n 2≧ 1
を示せ.
(2) 実数列 { ak } の各項が ak= k となるとき, n によらず不等式
Snn 2≦ 1
が成り立つことを示せ.また,
limn →∞ Tn= +∞
であることを示せ.ただし,後半部分を示すのに,次の事実は認めてよい.
limk →∞ T2 k=+ ∞ が正しければ, limn →∞ Tn =+∞ も正しい.
(3) 実数列 { ak } に対して, n によらず不等式
が成り立つとする.このとき
limn →∞ Tn =+∞
であることを示せ.ただし,次の事実は認めてよい.
limk →∞ T2 k=+ ∞ が正しければ, limn →∞ Tn= +∞ も正しい.