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2010-11561-0101
2010 大阪府立大学 前期
生命環境科学部,経済学部
易□ 並□ 難□
【1】 コインを n 回投げて,表が出た回数 k に応じてポイント 2k が与えられるゲームを考える.ただし,コインを投げたとき,表が出る確率を 12 とする.
(1) n=4 として,このゲームを 1 ゲーム行ったとき, 8 ポイント以上を獲得する確率を求めよ.
(2) n=4 として,このゲームを 3 ゲーム行ったとき,少なくとも 1 ゲームは 8 ポイント以上を獲得する確率を求めよ.
(3) n=4 として,このゲームを 3 ゲーム行ったとき,獲得するポイントの合計が 32 以上となる確率を求めよ.
(4) このゲームを 1 ゲーム行ったとき,獲得するポイントの期待値を n を用いて表わせ.
2010-11561-0102
【2】 空間の 3 点 A ,B ,C は同一直線上にはないものとし,原点を O とする.空間の点 P の位置ベクトル OP → が, x+y+ z=1 を満たす正の実数 x ,y , z を用いて,
OP→ =x⁢ OA→+ y⁢OB →+z ⁢OC→
と表わされているとする.
(1) 直線 AP と直線 BC は交わり,その交点を D とすれば, D は BC を z: y に内分し, P は AD を (1- x):x に内分することを示せ.
(2) ▵PAB ,▵PBC の面積をそれぞれ S1 , S2 とすれば,
S 1z = S2x
が成り立つことを示せ.
2010-11561-0103
生命環境科学部
【3】 単位行列 E の実数倍ではない行列 A= ( ab cd ) を考える. A で表される xy 平面上の移動を f とする.
(1) A2= k⁢E を満たす実数 k が存在するための必要十分条件は, a+d= 0 であることを示せ.
(2) a+d= 0 のとき,原点 O とは異なる点 P で, f⁡(P ) が直線 OP 上にあるものが存在すれば, a2+ b⁢c≧ 0 であることを示せ.
(3) a+d= 0 かつ a2 +b⁢ c≧0 であるとする.このとき λ= a2+ b⁢c とおけば, (A-λ ⁢E)⁢ (A+λ E)=O が成り立つことを示せ.ただし, O は零行列とする.
(4) (3)の仮定のもとで, λ=a 2+b⁢ c とおく.原点 O とは異なる点 P で, Q=f⁡ (P) とすれば, OQ→ =λ⁢ OP→ となるものが存在することを示せ.
2010-11561-0104
経済学部
【3】 数列 {an } の初項から第 n 項までの和を Sn で表わす.
(1) すべての自然数 n に対して, Sn= 2⁢an -1 を満たす数列 {an } の一般項 an を求めよ.
(2) すべての自然数 n に対して, Sn= an+ n2- 1 を満たす数列 { an } の一般項 an を求めよ.
(3) a1= 1, a2= 1 とし,すべての自然数 n に対して, an+ 2= an+1 +a n を満たす数列を { an } とする.このとき,すべての自然数 n に対して, Sn= an+ 2-1 および S n<3 ⁢an が成り立つことを示せ.
2010-11561-0105
生命環境学部
【4】 k を正の実数とし, xy 平面上の 2 曲線
C1: y=-x 3+k ⁢x ,C2 :x2 +y2 =k
を考える.
(1) C1 と C2 の共有点の個数を求めよ.
(2) C1 と C2 が 4 つの共有点を持つとする. x≧0 ,y≧0 の範囲において, C1 と C2 で囲まれた 2 つの部分の面積をそれぞれ求めよ.
2010-11561-0106
【4】 xy 平面上に 2 直線
l:y= -x+5 ,m :y=3 ⁢x-3
が与えられている.曲線 C は, y=x2 を平行移動した放物線であり, l と点 P で接し, m と点 Q で接しているとする.
(1) C の方程式を求めよ.
(2) P と Q の座標をそれぞれ求めよ.
(3) C と l ,m で囲まれた部分の面積を求めよ.
2010-11561-0107
理学部
【1】 f⁡(x )= 43+4 ⁢x2 とする.次の問いに答えよ.
(1) 直線 y= 1 と曲線 y= f⁡(x ) の交点のうち, x 座標が正であるものを P とする.点 P における y= f⁡(x ) の接線の方程式を求めよ.
(2) 直線 y= 1 と曲線 y= f⁡(x ) で囲まれた図形の面積を求めよ.
(3) 直線 y= 1 と曲線 y= f⁡(x ) で囲まれた図形を x 軸のまわりに 1 回転させてできる回転体の体積を求めよ.
2010-11561-0108
【2】 数列 {an } が,
a1 =1
an+ 1= n n+5 ⁢ an ( n= 1, 2, 3, ⋯)
で与えられている.数列 {bn } を
bn= n +44 ⁢ an (n =1, 2, 3, ⋯)
で定める.
(1) 数列 {an } の一般項を求めよ.
(2) bn- bn+ 1- an を求めよ.
(3) Sn= a1+ a2 + a3+ ⋯+a n を n を用いて表せ.
(4) 無限級数 a1 +a2 +a3 +⋯+ an+ ⋯ の和を求めよ.
2010-11561-0109
【3】 f⁡(x )=2⁢ x2- 4⁢x+ 3, g⁡(x )=-x 2-2⁢ x-2 とする.次の問いに答えよ.
(1) 放物線 y= f⁡(x ) の頂点と放物線 y= g⁡(x ) の頂点を通る直線とこれらの放物線との交点をすべて求めよ.
(2) 放物線 y= f⁡(x ) と放物線 y= g⁡(x ) の両方に接する 2 本の直線の交点を求めよ.
2010-11561-0110
【4】 2 次の正方行列 A の表す 1 次変換を f とする.(すなわち,行列 A で表される座標平面上の点の移動を f とする.) f により,点 (1 ,1) は点 (2 ,2) に移り,点 (1 ,-1) は点 (-1 ,1) に移る.次の問いに答えよ.
(1) 行列 A を求めよ.
(2) f によって自分自身に移る点は原点のみであることを証明せよ.
(3) 直線 y= a⁢x 上のすべての点が f によって x 軸上に移る.このとき, a を求めよ.