【2】 平面における放物線をとする.また,実数に対して定まる放物線をとする.このとき次の性質(*)を持つような数がただ一つ定まる.
(*)
一般に,との共有点の座標は方程式の解であることに注意し,次のように考察を進めてを求めよ.ただし一般に関数の導関数をで表す.
(1) として,の関数のグラフの概形を描け.
(2) は実数としてとおく.このとき,のグラフの概形を,がおよびのときの値に注意しながら,をみたす実数の個数が個と個の場合に分けて描け.ただし,をみたす実数は必ず存在するので,そのうちの最大のものをとして,グラフにその位置を記入せよ(を具体的な式で表示する必要はない).
(3) としてとおく.このとき,をみたすあるにおいてとなるならば,平面において,直線と曲線はの範囲に必ず共有点を持つことを証明せよ.(ヒント:関数を考える.)
(4) を求めよ.また,そのが性質(*)を持つことを証明せよ.