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2010 立命館大学 文系学部A方式

2月7日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(1) 点 (7, 1) を通り,円 x2 +y2 =25 に接する直線の方程式は,

x + y=25

x - y=25

となり,接点の座標は x 座標の小さい方からそれぞれ である.

 また,この二つの接点と点 (7, 1) を通る円の方程式は,

(x - ) 2+ (y - ) 2=

である.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(2)  x についての 3 次関数 f (x)= x3+ ax2 +b x-6 において,係数の和が 0 になり, f(x )=0 の解がすべて整数となるときの定数 a b の値の組 (a, b) a の値の小さい方から, となる.このうち, f(x )=0 の解がすべて正の整数になるものについて, y=f (x) のグラフと x 軸で囲まれる図形のうち,第 1 象限にある図形の面積は である.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(3)  ABC AB= AC=6 A = π4 の二等辺三角形である.辺 AC に関して点 B と反対側に APC = π2 となるように点 P をとる. PAC= θ とするとき, APB の面積 S θ を用いて表わすと,

S= sin ( θ + π)+

となる.

 また, APB の面積 S を最大にするときの θ の値は, θ= で,そのときの面積 S の値は, S= である.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【2】 ある大学の学生ボルトが,投資に使えるお金を 100 ドル持って,収益が不確実な証券 2 つ(証券 a と証券 b )にどのように投資しようかと考えている.現在,証券 a と証券 b はどちらも 1 10 ドルで売られている.証券 a と証券 b 1 つあたりの収益 ω a ω b は以下に示す表のように 2 つの事象(事象1と事象2)に依存して決まるものとする.なお,事象1と事象2は互いに排反の関係にあり,事象1が起きる確率は 40 % 事象2が起きる確率は 60 % であるものとする.

  証券a の収益 ω a 証券b の収益 ω b 各事象が起きる確率
事象1 12 ドル 7 ドル 40%
事象2 9 ドル 14 ドル 60%

 ボルトの投資収益に対する満足度は収益総額 W によって U (W)=W (310- W) と表され, 0W 155 の範囲内で満足度を表わすこととする.なお,以下の問いで,期待収益とは収益の期待値を,期待効用とは満足度の期待値のことを示す.

(1) 証券 a 1 つあたりの期待収益は ドルで,証券 a 100 ドルを全て投資したときのボルトの期待効用は となる.また,証券 b 1 つあたりの期待収益は ドルとなり, 100 ドルをすべて証券 b に投資したときの期待効用は となる.

(2)  100 ドルを全額使って証券 a と証券 b を混ぜて買うことにより,事象1と事象2のどちらが発生しても同じ収益総額が得られる組合せを考える.このときの証券 a の割合は % となり,その組合せに 100 ドルをすべて投資したときのボルトの期待効用は となる.

(3) 同じように 100 ドルを全額使って証券 a と証券 b を混ぜて買うことにより,こんどはボルトの期待効用を最大にする組合せを考える.この時の証券 a の割合は % となり,その組合せに 100 ドルをすべて投資したときの期待効用は となる.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【3】 下の囲みの中は,いずれも 2 次方程式 x2 -x-1 =0 から得られる関係式である.

x2= 1x+ 1 x3= 2x+ 1 x4= 3x+ 2 x5= 5x +3 x6= 8x+ 5

(1) 定数項および x の係数の規則性から x10 を求めよ.

(2) 定数項からなる数列

1 1 2 3 5

の一般項を an とする.このとき, 2 次方程式 x 2-x -1=0 を満たす x について

xn= an x+ an- 1 n 2

が成り立つことを数学的帰納法を用いて示せ.ただし,必要ならば次の関係式を用いよ.

an+ an+ 1= an+2

(3) 数列 の一般項を求めよ.

(4) 

 ある学生によると,一辺の長さが 13 の正方形を図のように 4 つに分割して並びかえたところ面積の異なる長方形ができたという.

2010年立命館大文系2月7日実施2010年立命館大文系2月7日実施
並びかえ
2010年立命館大文系2月7日実施
[面積] 13×13 =169   [面積] 8×21= 168

「正方形を切って並びかえたら,面積の異なる長方形になった」という矛盾について考えよう.

  5 8 13 21 という数字の並びはいずれも数列 の項であるから,面積についてこれを一般化すると

正方形の面積: an 2 ,長方形の面積: an- 1× an+ 1

となる. an- 1× an+ 1- an2 =f (n) とおき, f(n ) の値を求め,これら 2 つの面積が等しくなることがあるかどうかを調べよ.

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