2011 大阪大学 前期MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2011 大阪大学 前期

文系(文,人間科,法,経済,

医(保健(看護学)),外国語学部)

配点率30%

易□ 並□ 難□

【1】 実数の組 (x ,y,z ) で,どのような整数 l m n に対しても,等式

l10 x-y -n x+l 10y- x+m 10x -z= 13l+ 36m+ ny

が成り立つようなものをすべて求めよ.

2011 大阪大学 前期

文系(文,人間科,法,経済,

医(保健(看護学)),外国語学部)

理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術))共通

配点率文系35%,理系20%

易□ 並□ 難□

【2】 実数の組 (p ,q) に対し, f( x)= (x -p) 2+q とおく.

(1) 放物線 y= f( x) が点 (0 ,1) を通り,しかも直線 y= x x> 0 の部分と接するような実数の組 ( p,q ) と接点の座標を求めよ.

(2) 実数の組 ( p1, q1) ( p2, q2) に対して, f1 (x) =( x-p1 )2 +q1 および f2 (x) =( x-p2 )2 +q2 とおく.実数 α β (ただし α <β )に対して

f1 (α )< f2 (α ) かつ f 1( β)< f2 (β)

であるならば,区間 α xβ において不等式 f 1( x)< f2 (x ) がつねに成り立つことを示せ.

(3) 長方形 R :0x 1 0y 2 を考える.また, 4 P1 (0 ,1) P1 (0 ,0) P 2( 1,1) P 3( 1,0 ) をこの順に線分で結んで得られる折れ線を L とする.実数の組 ( p,q ) を,放物線 y =f (x ) と折れ線 L に共有点がないようなすべての組にわたって動かすとき, R の点のうちで放物線 y =f( x) が通過する点全体の集合を T とする. R から T を除いた領域 S を座標平面上に図示し,その面積を求めよ.

2011 大阪大学 前期

文系(文,人間科,法,経済,

医(保健(看護学)),外国語学部)

配点率35%

易□ 並□ 難□

【3】  a b c を実数とする.ベクトル v 1 =(3 ,0) v2 = (1, 22 ) をとり, v3 = av 1 +b v2 とおく.座標平面上のベクトル p に対する条件

(*)  (v 1 p ) v1 + (v 2 p ) v2 + (v 3 p ) v3 = cp

を考える.ここで vi p i =1 2 3 はベクトル vi とベクトル p の内積を表す.このとき以下の問いに答えよ.

(1) 座標平面上の任意のベクトル v = (x, y) が,実数 s t を用いて v= sv 1 +t v2 と表されることを, s および t の各々を x y の式で表すことによって示せ.

(2)  p =v1 p = v2 の両方が条件(*)をみたすならば,座標平面上のすべてのベクトル v に対して, p =v が条件(*)をみたすことを示せ.

(3) 座標平面上のすべてのベクトル v に対して, p =v が条件(*)をみたす.このような実数の組 ( a,b, c) をすべて求めよ.

2011 大阪大学 前期

理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術)),

歯,薬,工,基礎工学部)

配点率20%

易□ 並□ 難□

【1】  a を自然数とする. O を原点とする座標平面上で行列 A= ( a-1 1a ) の表す 1 次変換を f とする.

(1)  r>0 および 0 θ<2 π を用いて A= ( rcos θ-r sinθ r sinθ rcos θ ) と表すとき, r cos θ sin θ a で表せ.

(2) 点 Q (1 ,0) に対し,点 Qn n= 1 2 3

Q1 =Q Qn +1= f( Qn )

で定める. O Qn Q n+1 の面積 S (n ) a n を用いて表せ.

(3)  f によって点 (2 ,7) に移されるもとの点 P x 座標の小数第一位を四捨五入して得られる近似値が 2 であるという.自然数 a の値を求めよ.またこのとき S (n )> 1010 となる最小の n の値を求めよ.ただし 0.3 <log10 2< 0.31 を用いてよい.

2011 大阪大学 前期

理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術)),

歯,薬,工,基礎工学部)

配点率20%

易□ 並□ 難□

【2】 実数 θ が動くとき, xy 平面上の動点 (0 ,sinθ ) および Q (8 cosθ ,0) を考える. θ 0 θ π 2 の範囲を動くとき,平面内で線分 PQ が通過する部分を D とする. D x 軸のまわりに 1 回転してできる立体の体積 V を求めよ.

2011 大阪大学 前期

理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術)),

歯,薬,工,基礎工学部)

配点率20%

易□ 並□ 難□

【4】  a b c を正の定数とし, x の関数 f (x )= x3+ ax2 + b x+c を考える.以下,定数はすべて実数とする.

(1) 定数 p q に対し,次をみたす定数 r が存在することを示せ.

x1 ならば | px+ q| rx

(2) 恒等式 (α -β) (α 2+α β+β 2)= α3- β3 を用いて,次をみたす定数 k l が存在することを示せ.

x1 ならば | f( x)3 -x-k | lx

(3) すべての自然数 n に対して, f( n)3 が自然数であるとする.このとき関数 f (x ) は,自然数の定数 m を用いて f (x )= (x+ m) 3 と表されることを示せ.

2011 大阪大学 前期

理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術)),

歯,薬,工,基礎工学部)

配点率20%

易□ 並□ 難□

【5】 正数 r に対して, a1= 0 a2= r とおき,数列 { an } を次の漸化式で定める.

an+ 1= an+ rn (an -a n-1 ) n=2 3 4

ただし a n a n-1 から漸化式を用いて a n+1 を決める際には硬貨を投げ,表がでたとき r n= r2 裏がでたとき rn= 12r とする.ここで表がでる確率と裏がでる確率は等しいとする. an の期待値を p n とするとき,以下の問いに答えよ.

(1)  p3 および p 4 を, r を用いて表せ.

(2)  n3 のときに p n を, n r を用いて表せ.

(3) 数列 { pn } が収束するような正数 r の範囲を求めよ.

(4)  r が(3)で求めた範囲を動くとき,極限値 lim n p n の最小値を求めよ.

inserted by FC2 system