2011 早稲田大学 政治経済学部MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2011 早稲田大学 政治経済学部

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【1】 曲線 y =log4 x 上に,その x 座標を,それぞれ, 1 2 t t 2 t t>0 とする 3 P Q R をとる.このとき, P R の距離は (ア) であり, PQR の面積は (イ) である.空欄にあてはまる t の式を解答欄に記入せよ.

2011 早稲田大学 政治経済学部

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【2】 次の問に答えよ.

(1)  a b は整数で, 2 次方程式

x2+ ax+ b=0 (A)

が異なる 2 つの実数解 α β をもつとする.このとき, α β はともに整数であるか,ともに無理数であるかのいずれかであることを証明する.以下の問に答え,証明を完成せよ.

 まず, b=0 のときは, x2+ ax= 0 であるから(A)は整数解 0 -a をもつ.以下では b 0 とする.

 解と係数の関係より α +β=- a α β=b であり,これらは整数である.有理数と無理数の和は有理数でなく,整数と整数以外の有理数の和は整数でないという事実を用いると, α β がともに整数以外の有理数であるとして矛盾を導けばよい.

 そこで, α β 2 以上の整数 p 1 p2 と, 0 でない整数 q 1 q2 を用いて,既約分数

α= q1 p1 β= q2 p2

で表されると仮定する.ここに, q ipi i=1 2 が既約分数であるとは, pi | qi | の最大公約数が 1 であることをいう.このとき,

α+β = p2 q1+ p1 q2 p1 p2 α β= q1 q2 p1 p2

である.

問1  において, α+β が整数であることを用いて, p1= p2 であることを示せ.

問2  において, αβ が整数であることと問1の結果から,既約分数の仮定に矛盾することを示せ.



 問2の結果から, α β はともに整数であるか,ともに無理数であることが示された.

(2)  c が自然数のとき, c は自然数であるか無理数であることを証明せよ.

2011 早稲田大学 政治経済学部

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【3】  1 回投げて表が出る確率 p 裏が出る確率 1 -p のコインが 1 枚ある.このコインを 1 日に 4 回投げる試行を T とする.このとき,次の各問に答えよ.答のみ解答欄に記入せよ.

(1) 試行 T において, 2 回以上表が出る確率 A を, p の多項式として降べきの順に表せ.

(2) 試行 T 5 日間続ける試行を S とする.

(ⅰ) 試行 S において, 5 日間の中でちょうど 3 日だけ 1 日に 2 回以上表が出て,かつ, 2 日以上連続して 1 日に 2 回以上表が出る確率を, A を用いて表せ.

(ⅱ) 試行 S において, 2 日以上連続して 1 日に 2 回以上表が出る確率を, A の多項式として降べきの順に表せ.

2011 早稲田大学 政治経済学部

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【4】  a>0 とし, xy 平面上に 3 O (0 ,0) A (a ,0) P (x ,y) をとる. l を与えられた正定数として, P

2PO 2+PA 2=3 l2 (*)

をみたすとする.このとき,次の各問に答えよ.

(1) (*)をみたす P の集合が空集合とならないための a の条件を求め,そのときの P (x, y) の軌跡を表す方程式を求めよ.

(2)  3 O A P が一直線上にないような P が存在するとき, OA を軸として, POA を回転して立体をつくる.この立体の体積が最大となるときの P x 座標と最大の体積 V を, a を用いて表せ.答のみ解答欄に記入せよ.

(3) (2)で求めた体積 V を最大とする a の値とそのときの最大の体積を求めよ.

inserted by FC2 system