2011 立命館大 薬A2月2日MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(1) 放物線 y= ax2 +b a0 上に,点 P (p ,ap 2+b ) と点 Q (q ,aq 2+b ) がある.ただし p >0 q< 0 とする.点 P における放物線の接線 l P と,点 Q における放物線の接線 l Q の交点の座標は, となる.

 接線 l P l Q が直交するとき,交点の座標は a b p を用いて, とあらわせる.特に a =1 2 b= 3 の場合, p=2 のときの交点と, p=4 のときの交点との距離は である.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(2) 座標平面上に,点 A (a ,0) B (- a,0) P (x ,x2 +3) がある.ベクトル AP BP の内積は, a x を用いてあらわすと, AP BP = である.

 ベクトル AP BP が直交するとき, x2= t とおくと, t に関する方程式 = 0 が成り立つ.方程式 = 0 0 以上の解を持つための a の条件は, 0 である.これを解くと, a または a となる.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(3)  n を自然数とする. x についての 3 次方程式 x3+n x2 +( n-6) x-2 =0 1 つの解が自然数であるとき,自然数の解は 他の 2 解は となる.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(4) 原点 O を中心とする半径 1 の円周上に点 A がある. x 軸と円の 2 つの交点 ( -1,0 ) (1 ,0) をそれぞれ B C とし, AOC= α とする.ただし, 0<α < π4 とする.このとき,直線 AO に関して,点 C と対称な点を C とし,線分 AB O C の交点を D とする.

(a)  ABC=β とする. tan2 α tan β sin α cos α を用いて表すと,

tan2 α= cos2 α- sin2 α tanβ= sin α

となる.

(b)  BOD の面積 S BOD sin α cos α を用いて表すと,

SBOD = sinα cosα

となる.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】

(5)  b を実数とする. x についての 3 次方程式 13 x3- b2 x+b=0 が異なる 3 つの実数解を持つとき, b の範囲は である.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】 数直線上の 2 つの点列 { A1 ,A 2, A3 ,, An ,A n+1 ,} { B1 ,B 2,B 3, ,B n,B n+1 ,} が次のように定められている. n1 に対して,点 A n+1 は線分 An Bn 2 :1 に内分する点,点 B n+1 は線分 Bn An +1 2 :1 に内分する点とする.

 点 A n および点 B n の座標をそれぞれ a n bn として, 2 つの数列 { an } { bn } について考える.

(1)  a1= 1 b1= 4 とするとき, a2= b2= となる.

(2)  an+ 1 bn +1 をそれぞれ a n bn を用いてあらわすと, an+ 1= 1 3 ( ) b n+1 =1 9 ( ) となる.

(3)  n1 のとき, cn= bn- an とおくと,数列 { cn } は初項 公比 の等比数列となり,一般項は cn= となる.

(4) したがって a n+1 a n を用いてあらわすと, an+ 1= となる.

(5) よって,数列 { an} の一般項 a n a n= 14 ( ) となる.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【3】  3 つの箱 A B C に,それぞれ赤,白,白のボールが 1 つずつ入っている.「コインを投げて表であれば A B のボールを入れ換え,裏であれば B C のボールを入れ換える」という試行を行う. n 回の試行後に A に赤いボールが入っている確率を Pn (A ) とあらわし,同様に n 回の試行後に B C に赤いボールが入っている確率をそれぞれ Pn (B ) Pn (C ) とあらわすとする.なお,コインの表と裏が出る確率は等しいものとする.

(1)  1 回の試行後に箱 A に赤いボールが入っている確率は P1 (A )= 2 回の試行後に箱 B に赤いボールが入っている確率は P2 (B )= 3 回の試行後に箱 C に赤いボールが入っている確率は P3 (C )= である.

(2)  n+1 回の試行後に,箱 A または C に赤いボールが入っている確率を Pn (A ) Pn ( C) を用いてあらわすと Pn+1 ( A) +Pn+ 1( C) = となる.

(3)  n 回の試行後に,箱 A または C に赤いボールが入っている確率を n を用いてあらわすと Pn (A )+ Pn (C )= となる.

(4)  n 回の試行後に,箱 B に赤いボールが入っている確率を n を用いてあらわすと Pn (B )= となる.

(5) はじめに,箱 A B C にそれぞれ赤,白,赤のボールが 1 つずつ入っている場合, n 回の試行後に箱 B に白いボールが入っている確率を n を用いて表すと Pn (B )= となる.

2011 立命館大学 薬学部A方式

2月2日実施

易□ 並□ 難□

【4】  O を原点とする座標平面において, x 軸上の点 P (t +2,0 ) y 軸上の点 Q (0 ,-2 t2- 2t+ 4) を考える.ただし, t0 とする.

(1) 点 Q y 座標が 0 以上であるとき, 0t である. t 0 t の範囲で変化するとき,点 P x 座標の範囲は 2 x となる.

 また,直線 PQ の方程式は,

y=gt ( x)= x+

となる.

(2)  t 0 t の範囲で変化するとき,線分 PQ が通過する領域を D (すなわち,線分 PQ は領域 D の内部を移動する)とし,領域 D の面積を求めたい.ここで, x 軸, y 軸以外の領域 D の境界を曲線 C とする.

 曲線 C の方程式を y =f( x) とすると, f( x) の定義域は x となる.ある x に対して, f( x) t 0 t の範囲で変化するときの gt (x ) の最大値として求められる.したがって,

x のとき, f( x)=

x のとき, f( x)=

となる.

 以上より,領域 D の面積は となる.

inserted by FC2 system