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2012-10270-0201
2012 お茶の水女子大学 前期理学部選択
理(数学科)学部-数学専門A
理(物理学科・情報学科)学部-数学B
易□ 並□ 難□
【1】 半径 2 の円板が x 軸上を正の方向に滑らずに回転するとき,円板上の点 P の描く曲線 C を考える.円板の中心の最初の位置を ( 0,2 ) , 点 P の最初の位置を ( 0,1 ) とする.
(1) 円板がその中心のまわりに回転した角を θ とするとき, P の座標は
(2 ⁢θ-sin ⁡θ,2 -cos⁡θ )
で与えられることを示せ.
(2) 点 P ( 2⁢θ- sin⁡θ, 2-cos⁡ θ) ( 0<θ< 2⁢π ) における曲線 C の法線と x 軸との交点を Q とする.線分 PQ の長さが最大となるような点 P を求めよ.ここで, P において接線に直交する直線を法線という.
(3) 曲線 C と x 軸, 2 直線 x =0 ,x= 4⁢π で囲まれた図形を x 軸のまわりに回転してできる立体の体積を求めよ.
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【2】 a ,b を実数とし, a<b とする.関数 f ⁡(x ) は閉区間 [ a,b ] で連続,開区間 ( a,b ) で少なくとも 2 回まで微分可能で, f″⁡ (x )≧0 とする.以下の問いに答えよ.
(1) a<c< b とする. y=g⁡ (x ) を点 ( c,f⁡ (c) ) における f ⁡(x ) の接線とする. a≦x≦ b のとき g ⁡(x )≦f ⁡(x ) を示せ.
(2) y=h⁡ (x ) を, (a ,f⁡( a) ), (b ,f⁡( b) ) の 2 点を通る直線とする. a≦x ≦b のとき f ⁡(x )≦h ⁡(x ) を示せ.
(3) a<c< b とする.
1 2⁢ ( b-a) ⁢(f ′⁡( c)⁢ (a+ b-2⁢c )+2 ⁢f⁡( c)) ≦ ∫a bf⁡ (x) ⁢dx≦ 12 ⁢( f⁡( a)+f ⁡(b )) ⁢(b -a)
を示せ.
(4)
π 2⁢ e -1 2 ≦ ∫0π 2 e-cos⁡ x⁢d x≦ π4⁢ (1+ 1e )
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【3】(1) サイコロを n 回振って出た目の数字を 1 列に並べる.隣り合う 2 つの数がすべて異なる確率 a n を求めよ.
(2) サイコロを n 回ふって出た目の数字を円周上に並べる.隣り合う 2 つの数がすべて異なる確率を b n とする.(1)の確率 a n を b n と b n-1 を用いて表せ.
(3) (2)の確率 b n を求めよ.
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【4】 以下では,実数を成分にもつ行列を考える.
(1) A=( a b0 d ) とする.
(ⅰ) a>0 , d≧0 または a ≧0 ,d> 0 のとき, X2 =A を満たす行列 X を 1 つ求めよ.
(ⅱ) a<0 または d <0 のとき, X2 =A を満たす行列 X が存在するための必要十分条件を a , b ,d を用いて表せ.また,この条件が成り立つとき, X2 =A を満たす行列 X を 1 つ求めよ.
(ⅲ) a=d= 0 ,b ≠0 のとき, X2 =A を満たす行列 X は存在しないことを示せ.
(2) B=( p qr s ), B2 =( 00 0 0 ) とする.
(ⅰ) p+s= 0 ,p ⁢s-q ⁢r=0 となることを示せ.
(ⅱ) B≠( 0 00 0 ) のとき, X2 =B を満たす行列 X は存在しないことを示せ.