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2012-11561-0201
2012 大阪府立大学 中期
工学部
易□ 並□ 難□
【1】 次の文章の に適する答えを,解答用紙の所定の欄に記入せよ.
自然数 28 のすべての約数は 1 , 2 ,4 ,7 ,14 ,28 であり,その和は 1 +2+4 +7+14 +28=56 =2× 28 となり, 28 の 2 倍である.このように,自然数 m で,そのすべての約数の和が 2 ⁢m となるような m を完全数と呼ぶ.以下, p ,q は相異なる素数を表すとする. m=p⁢ q の形の自然数で完全数となるものを探そう. p ,q が相異なる素数であるから, p⁢q の約数は, (1) の 4 つであり,その和が 2 ⁢p⁢q と等しいから, ( (2) ) ⁢( (3) ) =2 となる. X⁢Y =2 となる自然数 X , Y は ( X,Y) =(1 ,2) ,( 2,1 ) の二組しかないから, p<q とすると, p= (4) , q= (5) となる.したがって, p⁢q の形の完全数は (6) のみということがわかる.
2012-11561-0202
【2】 座標平面上に 3 点 O (0 ,0) , A (r ,0) , B (0 ,1) がある. O を中心として, A を反時計回りに θ 回転した点を A ′ とし,線分 AB と線分 O A′ の交点を P とする.ただし, r は r >1 を満たす定数とし, θ は 0 <θ< π 2 を満たす変数とする. θ が不等式
12 ⁢ r⁢cos⁡ θ≦sin⁡ θ≦2⁢ r⁢cos⁡ θ
を満たしながら変化するとき, | OP→ | の最小値 M と,そのときの P の座標 ( k,l ) を求めよ.ただし,計算の過程は記入しなくてよい.
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【3】 表が出る確率が p , 裏が出る確率が 1 -p である 1 個のコインがある.ただし, p は 0 <p<1 である定数とする.このコインをくりかえし投げる試行を考える. n を 2 以上の自然数とし, Qn を n 回目に初めて 2 回続けて表が出る確率とする.以下の問いに答えよ.ただし,計算の過程は記入しなくてよい.
(1) Q2 , Q3 , Q4 を p を用いて表せ.
(2) 1 回目に表が出た場合と裏が出た場合に分けることによって, Qn+ 2 を Qn ,Q n+1 および p を用いて表せ.
(3) p= 37 のとき,一般項 Q n を n を用いて表せ.
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【4】 a を正の定数とする.実数の変数 x の関数
f⁡( x)= (x+ a)⁢ e2⁢ x2
について,以下の問いに答えよ.ただし,(1)については計算の過程を記入しなくてよい.
(1) 一階導関数 f ′⁡ (x ) はある多項式 g⁡ (x ) により
f′⁡ (x) =g⁡( x)⁢ e2⁢ x2
と表され,二階導関数 f ″⁡( x) はある多項式 h⁡ (x) により
f ″⁡( x)= h⁡( x)⁢ e2⁢ x2
と表される. g⁡( x) ,h⁡( x) を求めよ.
(2) 関数 f⁡ (x ) が極大値と極小値をもつための a の値の範囲を求めよ.
(3) a が(2)で求めた範囲にあるとする.関数 f⁡ (x ) が極大値をとる x の値を α とし,極小値をとる x の値を β とする.このとき, f″ ⁡(γ )=0 となる γ が α と β の間に存在することを示せ.
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【5】 n と k を自然数, t を正の実数とする.以下の問いに答えよ.ただし(1)については計算の過程を記入しなくてよい.
(1) 不定積分 ∫⁡x ⁢sin⁡t ⁢x⁢d x を求めよ.
(2) 定積分 ∫0 2t⁢ π⁡ | x⁢sin⁡ t⁢x | dx を求めよ.
(3) 定積分 I k⁡( t)= ∫ k- 1t⁢ π kt ⁢ π⁡ | x⁢sin⁡ t⁢x | ⁢dx を, k が偶数である場合に求めよ.
(4) 定積分 ∫0 2 ⁢nt ⁢ π⁡ | x⁢sin⁡ t⁢x | dx を求めよ.