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2012 奈良県立医科大学 前期医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】 実数 p q に対して, x 3 次関数 f p,q ( x) f p,q ( x)= x3+ px+ q によって定める.実数 p q は, 3 次関数 f p,q ( x) が以下の 3 条件を満たすような範囲を動くとする.

条件(1): f p,q ( 1)= 1

条件(2): f p,q ( 0)< 0 (ただし, f p,q ( x) f p,q ( x) の導関数を表す.)

条件(3): x0 のとき, f p,q ( x) 0

 このとき,定積分

I( p,q) = 01 f p,q ( x) dx

を最大にするような p q の値,および I (p ,q) の最大値を求めよ.

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【2】  n 3 以上の整数とし, n 個の整数 a1 a 2 an は以下の 3 条件を満たすとする.

条件(1): a1 2

条件(2): a1 a2 an

条件(3): 1i< jn を満たす任意の整数 i j に対して,不等式

ai +aj >0

が成り立つ.

 このとき,不等式

i= 1n ai n

が成り立つことを証明せよ.また,この不等式において等号が成り立つ場合の n の値,および n 個の整数の組 ( a1, a2, , an ) をすべて求めよ.

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【3】 各成分が 0 以下の整数からなる 2 2 列の行列

A=( a b cd )

で, A2 +A=E を満たすものをすべて求めよ.(ただし, E は単位行列を表す.)

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【4】 整数 m が与えられたとき, x に関する整数係数の 2 つの整式 f (x ) g (x ) が関係式

f( x) g( x) (mod m)

を満たすとは,等式 f (x )-g ( x)= mh (x ) を満たすような整数係数の整式 h (x ) が存在することである.

(1)  f( x) g (x ) F (x ) G (x ) を整数係数の整式とする.もし,ある整数 m について関係式 f (x ) g( x) (mod m) かつ F ( x) G( x) (mod m) が満たされるならば,関係式 f (x )+F (x ) g( x)+ G( x) (mod m) かつ f (x )F (x )=g (x )G (x )( modm ) が満たされることを証明せよ.

(2) 正整数 p > 1 を素数とする. p より小さい任意の正整数 i に対して二項係数 Ci p p の倍数であることを証明せよ.

(3) 正整数 p >1 を素数とする.任意の正整数 n について,関係式

( 1+x) pn 1+ xpn ( modp )

が満たされることを証明せよ.

(4) 正整数 p > 1 を素数とし, n 2 以上の正整数とする. n-1 個の二項係数 Ci n 1i n-1 がすべて p の倍数であるための必要十分条件は,整数 n が素数 p の正べきである(すなわち,適当な正整数 k を用いて n =pk と表せる)ことを証明せよ.

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