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2013 大学入試センター試験 本試
易□ 並□ 難□
【2】 座標平面上にある点は,点から出発して,直線上を座標が秒あたり増加するように一定の速さで動く.また,同じ座標平面上にある点は,点がを出発すると同時に原点から出発して,直線上を座標が秒あたり増加するように一定の速さで動く.出発してから秒後の点を考える.点がに到達するのはのときである.以下,で考える.
(1) 点と座標が等しい軸上の点を点と座標が等しい軸上の点をとおく.との面積の和をで表せば
となる.これよりにおいては,では最小値をとる.
次に,をを満たす定数とする.以下,におけるの最小・最大について考える.
(ⅰ) がで最小となるようなの値の範囲はである.
(ⅱ) がで最大となるようなの値の範囲はである.
(2) 点を通る次関数のグラフが関数のグラフを平行移動したものになるのは,のときであり,軸方向に軸方向にだけ平行移動すればよい.
〔2〕 三角形に関する条件を次のように定める.
:三つの内角がすべて異なる
:直角三角形ではない
:の内角は一つもない
条件の否定をで表し,同様にはそれぞれ条件の否定を表すものとする.
(1) 命題「」の対偶は「」である.
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) 次ののうち,命題「」に対する反例となっている三角形はとである.
とに当てはまるものを,のうちから一つずつ選べ.ただし,との解答の順序は問わない.
直角二等辺三角形
内角がの三角形
正三角形
三辺の長さがの三角形
頂角がの二等辺三角形
(3) はであるための.
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
必要十分条件である
必要条件であるが,十分条件ではない
十分条件であるが,必要条件ではない
必要条件でも十分条件でもない
【3】 点を中心とする半径の円と,点を通り,点を中心とする半径の円を考える.円の点における接線と円との交点をとする.また,円の周上に,点と異なる点を,弦が円に接するようにとる.弦と円の接点をとする.このとき
である.さらに,であり,である.
の面積はであり,の内接円の半径はである.
(1) 円の周上に,点を線分が円の直径となるようにとる.の内接円の中心をとし,の内接円の中心をとする.このとき,である.したがって,内接円と内接円は.
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) であるから,となる.したがって,.
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
点は内接円の周上にある
点は円の周上にある
点は内接円の内部にあり,点は円の内部にある
点は内接円の内部にあり,点は円の外部にある
【4】(1) からまでの数字を,重複を許して並べてできるの自然数は,全部で個ある.
(2) (1)の個の自然数のうちで,からまでの数字を重複なく使ってできるものは個ある.
(3) (1)の個の自然数のうちで,のように,異なる二つの数字を回ずつ使ってできるものの個数を,次の考え方に従って求めよう.
(ⅰ) からまでの数字から異なる二つを選ぶ.この選び方は通りある.
(ⅱ) (ⅰ)で選んだ数字のうち小さい方を,一・十・百・千の位のうち,どの箇所に置くか決める.置く箇所の決め方は通りある.小さい方の数字を置く場所を決めると,大きい方の数字を置く場所は残りの箇所に決まる.
(ⅲ) (ⅰ)と(ⅱ)より,求める個数は個である.
(4) (1)の個の自然数を,それぞれ別のカードに書く.できた枚のカードから枚引き,それに書かれた数の四つの数字に応じて,得点を次のように定める.
・四つとも同じ数字のとき | 点 |
・回現れる数字が二つあるとき | 点 |
・回現れる数字が一つと, 回だけ現れる数字が一つあるとき |
点 |
・回現れる数字が一つと, 回だけ現れる数字が二つあるとき | 点 |
・数字の重複がないとき | 点 |
(ⅰ) 得点が点となる確率は得点が点となる確率はである.
(ⅱ) 得点が点となる確率は得点が点となる確率はである.
(ⅲ) 得点の期待値は点である.