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【2】 次の文章を読んで,後の問い(問1〜問4)に答えなさい.
図1
図2
分法とは,解を含む区間の中間点を求める操作を繰り返すことによって方程式の解を求める数値計算法である.ある関数となる解の近似値を求めるための手順を次の[ア]から[エ]に示す.
[ア] はじめに,とが異符号となるような区間下限値と区間上限値を定め,それらを初期値とする.
[イ] との中間点を求める.中間点は,により求める.この例を図1に示す.
[ウ] の符号がと同じであればをとし,と同じであればをとする.図1に適用した結果を図2に示す.
[エ] 上記[イ][ウ]の操作を繰り返すことにより中間点はの解に近づいていく.との距離が,ある正の値よりも小さくなったときに,が解に十分近づいたと判断して,そのときのを解の近似解とみなして処理を終える,
以上により,の近似解を求めることができる.
これらの手順にしたがって,の解のうち,大きい方の近似解を求める処理の流れを図3に示す.図中のは,右側の値を左側に代入することを意味する.また,は乗算を意味する.
図3 |
問1 次方程式において,解の公式を用いて求めたときに得られる解をつ答えなさい(小数点以下第位を四捨五入して第位までを求めること).
問2 先に示した手順[ア]と[イ]に対応する個所を.図3の処理の流れの中から,それぞれつずつ選び番号で答えなさい.
問3 図3において,中間点を求める処理を回行ったのち,回目を行うときのとの値を答えなさい(小数点以下第位までを求めること).
問4 次方程式の小さい方の近似解を求める際には,図3を修正する必要がある.図3のを修正する場合として,以下の問(1)〜(3)に答えなさい.なお,とする.
(1) 図3のにおける初期値との与え方について,「小さい方の近似解を求めること」と「中間点を求める処理の回数をできるだけ少なくすること」に留意して,次の選択肢(a),(b),(c),(d)の中からもっとも適切なものをつ選び記号で答えなさい.また,その理由について字以内(句読点を含む)で説明しなさい.
(2) 図3のはどのように修正すればよいか答えなさい.
(3) (1)で適切な初期値を選び,(2)で適切な修正が行われた結果,中間点を求める処理は何回になるか答えなさい.また,そのときに得られる近似解の値を答えなさい(小数点以下第位までを求めること).