2013 慶応義塾大学 環境情報学部MathJax

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2013 慶応義塾大学 環境情報学部

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【1】  0 と異なる実数 x y z はつぎの連立方程式をみたす.

1 xy + 1yz + 1 zx = 1 xy+ yz+ zx

2x+ 1= 52 y10 z+1

このとき

x= (1) (2) y= (3) (4) z= (5) (6)

である.

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2月20日実施

易□ 並□ 難□

【2】 自然数 x y z x <y<z

1x + 2y+ 4z + 1xy + 1yz + 1zx + 1xy z= 1

をみたす.このような組 ( x,y, z) は複数あるが, x+y+ z を最小にする組は

(x, y,z) =( (7) (8) , (9) (10) , (11) (12) )

である.これを示すために,まず x y z x <y<z をみたす変数と考え

f( x,y,z )=x yz -xy z ( 1x + 2y+ 4z + 1xy + 1yz + 1yz +1 zx + 1xy z )

とおく. g( x)= f( x,x+1 ,x+2 ) とすれば

g( x)= x3- (13) (14) x2- (15) (16) x- (17) (18)

となる.自然数 x y z x <y<z および f (x ,y,z )=0 をみたすならば

x+1 y x+2 z

より g (x )0 が成り立つ. g( x) 0 をみたす自然数 x の最大値は (19) (20) である. x=2 の場合, f( x,y, z)= 0 をみたす自然数 y z x<y< z に対して x +y+z の最小値は (21) (22) となる.同様に x =3 4 の各場合に f (x ,y,z )=0 をみたす自然数 y z x<y< z に対して x +y+z の最小値を求める.それらの最小値のなかで最小のものを与える x y z が求める組である.

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2月20日実施

易□ 並□ 難□

【3】(1)  x3- -kx +1=0 k は実数)は実数の重解とそれと異なる実数解をもつ.このとき

k= (23) (24) 3

である.

(2) 曲線 C :y=x 2+ 1x x 0 で考える.

  x>0 の範囲において y 座標が最小となる点 P ( x0, y0 )

P ( 1 (25) 3 , (26) (27) 3 )

である.

 点 Q C 上の点で y 座標が y 0 P と異なるもの,点 R C x 軸と交わる点とする.このとき, PQR の面積は

(28) (29) (30) (31)

である.

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2月20日実施

易□ 並□ 難□

【4】

 ある大学は 7 月に七夕祭, 11 月に秋祭りと 2 回学園祭を行っている.あなたはその大学に属している学生であるとして,以下の問に答えよ.ただし p q c は実数値をとるものと考える.

(1) あなたは友人といっしょに,焼きそばの屋台を七夕祭りに出店することを企画した.焼きそば 1 人前を p 円としたときの売れ行きは

q=600- p(人前)(ただし 100 p600

で,また,焼きそばを作る諸経費の総額は c =100q 円であるとする.売上 p q 円から諸経費を差し引いた残りを もう けとすると,儲けを最大にするには焼きそば 1 人前を (32) (33) (34) 円で売ればよい.また,そのときの儲けは (35) (36) (37) (38) (39) 円となる.

(2) 次にあなたは,焼きそばの屋台を秋祭にも出店しようと考えている.焼きそば 1 人前を p 円としたときの売れ行きは

q=1200 -2p (人前)(ただし 100 p600

で,また,焼きそばを作る諸経費の総額 c

c={ 100q 0q 200 12 q2- 100q+ 20000 q 200

とする.

 このとき,儲けを最大にするには,焼きそば 1 人前を (40) (41) (42) 円とすればよく,そのときの儲けは (43) (44) (45) (46) (47) (48) 円となる.

(3) 焼きそばの屋台を七夕祭と秋祭の両方に出店する場合,焼きそばに同じ値段をつけなければならないとしたら,七夕祭と秋祭における儲けの合計を最大にするには焼きそば 1 人前を (49) (50) (51) 円で売ればよく,そのときの儲けは異なる値段を付けて構わない場合と比べて (49) (50) (51) (52) 円の減少となる.

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【6】との選択

2月20日実施

易□ 並□ 難□

【5】

 数列 { an } に対して r 番目ごとに数を除去した数列を求める操作を R r とする.たとえば,数列 { an } R 3 を適用すると

a1 a2 a4 a5 a7 a8

となる.また,数列 { an } に対して sn= k=1 na k とし,数列 { sn } を求める操作を S とする.

(1) 数列 { an } an =n に対して, R4 を適用すると

1 2 3 5 6 7 9 10 11

となるが,さらにこの数列に S を適用して得られた数列を { bn } とする.このとき

b1= 1 b 2=3 b3 =6 b 4=11 b10 = (101) (102)

となる.一般に, m=1 2 3 および k =0 1 2 に対して

b3 m-k = (103) (104) m2+ (105) (106) km+ (107) (108) k2+ (109) (110) k+ (111) (112) (113) (114)

となる.

(2) さらに数列 { bn } に, R3 S R 2 S をこの順に適用して求めた数列を { cn } とすると

c1 =1 c 2= (115) (116) c3 = (117) (118) c8 = (119) (120) (121) (122)

である.

(注) (121)と(122)は解答マーク欄がないため記入不要

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【5】との選択

易□ 並□ 難□

2013年慶応義塾大環境情報学部【6】の図

【6】  8 クイーン問題とは, 8×8 のチェス盤に 8 個のクイーンを互いに駒が隣り合わないように配置する問題である.チェスのクイーンは縦横斜めの 8 方向に自由に動くことができる.右の図は 8 クイーン問題の 1 つの解を表している.クイーンの駒の位置は枠に Q を入れることで示されている.それぞれの縦の列,それぞれの横の列(以下,行とよぶ)に 1 つずつクイーンが配置され,さらに,斜めの方向においても,互いに駒が隣り合わないように配置されている.

 つぎのプログラムは, 8 クイーン問題のすべての解を求めるプログラムである.配列 Q に行ごとのクイーンの位置を求めている. 1 行目からはじめて,順番にすでに配置した駒と隣り合わない位置に駒を置いていく.どうしても置くことができない場合には,一つ前の行に戻って,次に置く事ができる位置を求めている.

 たとえば,上の図の配置は最初に求まる解で,配列 Q には 1 5 8 6 3 7 2 4 が入っている.解の表示はプログラムの行番号 27 から始められる.

 プログラムの空欄に入るもっとも適切な行番号を選び,その番号を解答欄に答えなさい.

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