2013 東京理科大学 薬学部B方式2月11日実施MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2013 東京理科大学 薬学部B方式

生命創薬学科

2月11日実施

配点15点

易□ 並□ 難□

【1】 実数 a b c に対して,放物線 C1: y=a x2 +bx +c は点 A ( -2,1 ) を通るとする.実数 p q に対して,放物線 C2:y = 94 x 2+p x+q は点 B ( 2,-7 ) を通るとする.

(1)  2 つの放物線 C1 C 2 が一致するのは,

a= b= p=- c=q =-

の場合である.

(2) 点 P ( x,y ) が放物線 C 1 上を動くとき

{ X=2- xY= 1-y

によって定まる点 Q ( X,Y ) の軌跡が放物線 C 2 であるのは,

a=- b= - c= p= - q=

の場合である.

(3) (2)の放物線 C1 C 2 によって囲まれた部分の面積は である.

2013 東京理科大学 薬学部B方式

生命創薬学科

2月11日実施

配点25点

易□ 並□ 難□

【2】 大小 2 つのさいころを投げる.大きいさいころの出た目を初項とし,小さいさいころの出た目を公比とする等比数列 a1 a 2 a 3 が得られる.

(1) 第 6 a 6 6 で割り切れる整数である確率は である.

(2) 第 72 a 72 192 で割り切れる整数である確率は である.

(3) 第 360 a 360 3240 で割り切れる整数である確率は である.

(4) 第 360 項の平方根 a360 が整数である確率は である.

2013 東京理科大学 薬学部B方式

生命創薬学科

2月11日実施

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 等式 f1 (cos θ)= cos2 θ がすべての実数 θ について成り立つような多項式 f 1( x) と,等式 f2 (cos θ)= cos3 θ がすべての実数 θ について成り立つような多項式 f2 (x ) および等式 f3 (cos θ)= cos6 x がすべての実数 θ について成り立つような多項式 f 3( x) について考える.

(1)  f1 (x )= x 2- であり, f2 (x )= x 3- x である.また, f3 (x )=32 x6 - x 4+ x2- である.

(2) これらの 3 つの関数 f1 (x ) f2 ( x) f 3( x) に対し,実数 x が条件 C をみたすとは,これらの関数のうち少なくとも 2 つの関数の値が x において等しくなることであるとする. -1 x1 をみたす実数 x のうち条件 C をみたすものは全部で 個あり,それらの実数のうち 3 番目に大きいものは である.

(3)  3 つの関数にさらに f4 (cos θ)= cos4 θ がすべての実数 θ について成り立つような関数 f4 (x )=8 x4 -8x 2+1 1 つ加える.つまり, 4 つの関数 f1 (x ) f2 (x ) f3 (x ) f4 (x ) を考える.この場合,組み分けを行うとは, 4 つの関数を 2 つの組に分け,それぞれの組が 2 つの関数からなるようにすることとする.さらにここで実数 x が条件 D をみたすとは,ある組み分けを行うことにより, 1 つの組に属する 2 つの関数の x における値が等しく,かつ他の組に属する 2 つの関数の x における値も等しくなることであるとする. -1 x1 の範囲にある実数 x のうち条件 D をみたすものは全部で 個あり,それらの実数のうち最も小さいものは - - である.

2013 東京理科大学 薬学部B方式

生命創薬学科

2月11日実施

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】  p q がともに実数であるとき, x についての 3 次方程式 x3+p x+q =0 3 つの異なる実数解をもつための必要十分条件は,

p< かつ | q| < |p | 32

によって与えられる.一方, a が実数であるとき, x の多項式 x3+ ax2 は, X=x+ a3 とおくことにより, X の多項式として表すことができる.具体的には x の多項式と X の多項式についての等式

x3+ ax2 =X3 - a 2X+ a3

が成立する. 3 つの実数 a b c により定まる 3 次方程式 x3+ ax2 +bx +c=0 の解の個数は,左辺を X の多項式として表すことによって得られる X についての 3 次方程式の解の個数と一致するため,これまでの考察から, 3 次方程式 x3+a x2 +bx +c=0 3 つの異なる実数解をもつための必要十分条件は

b< a2 かつ | a3- a b+c| < | b- a2 |3 2

で与えられることがわかる.

inserted by FC2 system