2013 東京理科大学 理学部数学科2月12日実施MathJax

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2013 東京理科大学 理学部

数学科B方式

2月12日実施

配点60点

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問に答えよ.必要なら(1)に述べられている事実および(1)で得られた結果は(2)の解答に用いてよい.

(1) 実数 z 2 つの 0 以上の実数 t s によって定まる行列 P =( 1+tz 0 1+s ) n 回かけることによって行列 P n が得られる.ただし, P1 =P とする.各自然数 n に対し,

Pn= ( pn qn rn sn )

によって定まる数列 { pn } { qn} { rn} { sn } に関する以下の各問に答えよ.

(a) 数列 { rn } 数列 { pn } および数列 { sn } の一般項を求めよ.ただし,この問については答のみを解答すればよい.

(b)  z0 のとき,数列 { qn } の一般項 q n qn=z un のように表すことによって得られる数列 { un } について, un+ 1 t s および u n を用いて表せ.

(c) (b)の数列 { un } の第 n 項について un n となる.このことを数学的帰納法によって証明せよ.

(2)  2 つの 0 以上の実数 a b および各自然数 n に対し,行列 A n B n

An= (1 a 1n -1 ) B n=( 1b 1 n- 1)

によって与えられているとする. C1 =A1 とおき,さらに各自然数 k について C2 k+1 =( A2 k+1 B2 k+1 ) kA 2k+ 1 および C2k = A2k B 2k )k と定めることによって,行列 C1 C 2 が与えられる.各自然数 n に対し,

Cn =( an bn cn dn )

によって定まる数列 { an } { bn } に関する以下の各問に答えよ.

(a) 第 k 項が a 2k であるような数列 { a2 k} について, limk a2 k を求めよ.

(b) 数列 { an } の収束・発散を調べ,収束する場合はその極限値を求めよ.

(c) 第 k 項が b 2k であるような数列 { b2 k } の収束・発散を調べ,収束する場合はその極限値を求めよ.

(d) 数列 { bn } の収束・発散を調べ,収束する場合はその極限値を求めよ.

2013 東京理科大学 理学部

数学科B方式

2月12日実施

配点40点

易□ 並□ 難□

【2】 この問題の解答に背理法を用いてはならない.なお,必要なら正の整数に関する素因数分解を用いてよい.以下の各問に答えよ.

(1)(a) 「正の整数 m について, log10 m が有理数ならば log10 m は整数である.」このことを証明せよ.

(b) (a)に述べられた事実を用いて,次の 2013 個の数

log10 1 log 102 log10 3 log 102012 log10 2013

のうち無理数となるものはいくつあるか理由を述べ答えよ.さらに,有理数となるものをすべて求めよ.

(2)(a) 「 2 つの正の整数 m n について, mn が有理数ならば m n は整数である.」このことを証明せよ.

(b) (a)に述べられた事実を用いて,次の 2013 個の数

16 2 6 3 6 20126 20136

のうち無理数となるものはいくつあるか理由を述べ答えよ.さらに,有理数となるものをすべて求めよ.

(c) (a)に述べられた事実を用いて,次の 2013 個の数

1 2 3 2012 2013

のうち無理数となるものはいくつあるか理由を述べて答えよ.

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