2013 立命館大 理系学部A方式2月3日実施

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2013 立命館大学 理系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】  r 1 でない正の実数, n を自然数とし,

Sn( 1) = k=1 n rk S n(2 )= k=1n kr k S n(3 )= k=1 nk 2r k

とする.このとき,

(1)  r= 12 のとき, S10 (1 ) = である.ただし, にはそれぞれ 1 つの整数が入り, が既約分数になるものとする.

(2)  Sn (2 )- d Sn +1( 1) dr = 1-r である.(ただし, r n のみを使った式とする.)

(3)  Sn (3 ) -r Sn( 3) = k= 1n {k2 -( k-1) 2} rk -

= Sn( 2) -Sn (1) -

である.同様にして, Sn (2) -r Sn( 2) =Sn (1) - となる.ただし, は, Sn (1 ) Sn (2 ) Sn (3 ) を使わない式とする.よって

Sn( 3) = ( 1-r) 2 S n( 1) - ( 1-r) 2 r n+1

と書けることがわかる.ここで, r n のみを使った式である.したがって, r<1 のとき, limn Sn (3) = となる.ただし, limx xNa x= 0 N は自然数, a>1 )を使ってもよい.

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【2】  a b c d を実数としたとき,行列

A=( ab cd )

を考え, Δ=a d-b c とする.また, A が定める 1 次変換を f と呼ぶことにする. f によって原点 O とは異なるひとつの点 P ( x1, x2 ) が点 ( -x1 ,-yn ) に移されるとする.このとき,連立一次方程式

{ x+by =0 cx+ y=0

は, x=y= 0 以外の解 x =x1 y= y1 をもつことになる.このことから, Δ= となることが分かる.ここで, a d のみの式である.

 さらに,点 P の成分 x1 y1 について x1= y1 の関係が成り立つとすると, A は次のようになる.

A=( a c )

ただし, a c のみの式とする.

 さらに,どの点 Q に対しても, 1 次変換 f による像 Q =f (Q ) について, OQ=OQ となるとすると, A= または A = となり,いずれの場合も A2+ A+ E= O が成り立つ.ただし, E は単位行列, O は零行列とし, は実数である.

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【3】 曲線 y =x3 -x と直線 y =x は相異なる 3 つの交点をもち,それらの座標は, A ( , ) O ( , ) B ( , ) である.ただし, < < であるとする.そこで,線分 OB と曲線 y =x3 -x で囲まれた図形を,直線 y =x のまわりに一回転してできる立体の体積 V を求めよう.まず,曲線 y =x3 -x 上の点 P ( x,x3 -x ) から直線 y =x に下ろした垂線の足を Q とし, PQ=h OQ=t とおく.このとき,直線 PQ と曲線 y =x3 -x は,点 P のみで交わる.したがって, h t x を使って h = t= と書きあらわせて, d td x= となる.従って,

V=π h 2dt =

となる.

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2013年立命館大2月3日実施理系学部A【4】の図

【4】 図のように東西,南北にそれぞれ 7 本の道がある.隣り合う交差点間の距離は全て等しいものとする.これらの道を通って遠回りせずに行く道順を考える.

(1)  X 君と Y さんが,それぞれ A B から同時に出発し, X 君は B へ, Y さんは A へ向かうとする.また二人は同じ速さで進むものとする.このとき,二人が C で出会う道順は全部で 通りである.さらに二人が途中で出会う可能性のある交差点は,全部で 地点ある.したがって,二人が途中で出会う道順は全部で 通りある.

(2) 次に, Z 君が A においてサイコロを投げ,奇数の目が出たときは東に一区間進み,偶数の目が出たときは北に一区間進むものとする.次の交差点で再びサイコロを投げ,同じ規則で東,または北に進む.同様のことを繰り返して,合計 6 区間進んだとする.このとき, Z 君が R にいる確率は である.また, 6 区間進む間に, P Q R の全てを通る確率は であり, P Q R のいずれも通過しない確率は である.よって, P Q R の少なくとも 1 つを通過する確率は である.

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