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2014-10741-0101
2014 山口大学 前期
文系
経済,教育(人間教育,教育心理,技術,生活健康),農,共同獣医学部
配点50点
易□ 並□ 難□
【1】 k を正の実数とする.座標平面において,方程式 y=- x2-2 ⁢x-1 が表す放物線 C 1 および方程式 y =k⁢x 2 が表す放物線 C 2 がある.このとき,次の問いに答えなさい.
(1) 放物線 C 1 の接線であり, C2 の接線でもあるような直線は 2 つある.この 2 つの直線の方程式を求めなさい.
(2) (1)で求めた 2 つの直線の交点を P とする. k が正の実数の範囲を動くときの P の軌跡を求め,図示しなさい.
2014-10741-0102
【2】 ▵OAB において,辺 AB を 2 :1 に内分する点を C とし, OA=7 , OB=6 , OC=5 とする. OA→ =a→ , OB→ =b→ , OC→ =c→ とするとき,次の問いに答えなさい.
(1) a→ , b→ を用いて c → を表しなさい.
(2) 内積 a→⋅ b→ を求めなさい.
(3) ▵OAB の面積を求めなさい.
2014-10741-0103
【3】 次の問いに答えなさい.
(1) 2 つの整数 a , b が 1 +2= a+b⁢ 2 を満たすならば, a=b= 1 であることを示しなさい.ただし, 2 が無理数であることは示さなくてよい.
(2) k を自然数とする. 2 つの整数 a , b が (1 +2 )k +1= a+b⁢ 2 を満たしているとき, ( 1+2 )k =a′ +b′⁢ 2 を満たす整数 a ′ ,b ′ を a , b を用いて表しなさい.
(3) すべての自然数 n に対して,
命題「 2 つの整数 a , b が ( 1+2 )n =a+b ⁢2 を満たしているならば, ( 1-2 )n =a-b ⁢2 である」
が成り立つことを数学的帰納法を用いて示しなさい.
2014-10741-0104
【4】 座標平面において,点 O ( 0,0 ), 点 A ( 1,1 ) がある.方程式 y =-a⁢ x+2⁢ a+2 が表す直線を l とするとき,次の問いに答えなさい.ただし, a は正の実数とする.
(1) 直線 l に関して点 A と対称な点を A′ とする. A′ の座標を求めなさい.
(2) 点 P が直線 l 上を動くときの OP +PA の最小値を, a を用いて表しなさい.
(3) (2)で求めた OP +PA の最小値を f ⁡(a ) とするとき, f⁡( a) を最大にするような a の値を求めなさい.
2014-10741-0105
理系α
教育(情報教育,数学),理(物理・情報科,地球圏システム科学科),工学部
【1】 一般項が an= tan⁡ π 2n+ 1 で与えられる数列 { an } について,次の問いに答えなさい.
(1) 正接の 2 倍角の公式
tan⁡2 ⁢θ= 2 ⁢tan⁡θ 1- tan2⁡ θ
を用いて,数列 { an } の漸化式を求めなさい.
(2) 極限値
limn →∞ an+ 1a n
を求めなさい.
2014-10741-0106
【2】 図のように,円柱 E と直円錐 F が半径 1 の球に内接しており,さらに E と F の底面は一致している.このとき,次の問いに答えなさい.
(1) 円柱 E の高さを h とするとき,円柱 E の底面の半径と直円錐 F の高さを,それぞれ h を用いて表しなさい.
(2) 半径 1 の球に内接する円柱の体積の最大値を求めなさい.
(3) 円柱 E の体積と直円錐 F の体積が等しいとする.円柱 E から直円錐 F が重なっている部分をくり抜いたとき,くり抜かれて残った立体の体積を求めなさい.
2014-10741-0107
理系α,理系β
教育(情報教育,数学),理(数理科,物理・情報科,地球圏システム科学科),工,医(医学科)学部
理(数理科学科),医学部は【1】
【3】 a ,b を実数とする.行列
A=( a b ba )
について,次の問いに答えなさい.
(1) すべての自然数 n に対して,
An= ( an bn bn an )
となる実数 an ,bn があることを数学的帰納法で示し, an , bn を用いて an+1 ,b n+1 を表しなさい.
(2) cn =an +bn , dn =an -bn とおく.数列 { cn } の漸化式と数列 { dn } の漸化式をそれぞれ求め, a ,b , n を用いて cn ,dn を表しなさい.
(3) a ,b , n を用いて an ,bn を表しなさい.
2014-10741-0108
【4】 関数
f⁡( x)= ∫ 0x |( t-1) ⁢(t -2) | ⁢dt- | ∫0x ( t-1) ⁢(t -2) ⁢dt |
に対して, y=f⁡ (x ) ( x>0 ) のグラフをかきなさい.ただし,グラフの凹凸は調べなくてよい.
2014-10741-0109
理系β
理(数理科学科),医(医学科)学部
【2】 座標平面において,方程式 x 29 - y24 =1 が表す双曲線 C と点 P ( a,0 ) がある.ただし, a>3 とする.点 P を通り y 軸に平行な直線と双曲線 C との交点の一つである点 Q ( a,b ) をとる.ただし, b>0 とする.さらに,点 Q における双曲線 C の接線 l と x 軸との交点を R ( c,0 ) とする.このとき,次の問いに答えなさい.
(1) a を用いて b を表しなさい.
(2) a を用いて接線 l の方程式を表しなさい.
(3) a を用いて c を表しなさい.
(4) 極限値
limna →∞ PQ PR
2014-10741-0110
【3】 四面体 ABCD において,
AB=AC =AD=1 , BC= 3 ,∠ BDC=θ
のとき,次の問いに答えなさい.ただし, π 3<θ < π2 とする.
(1) 点 A から ▵ BCD を含む平面に垂線を下ろし,その平面との交点を H とする.線分 AH , BH ,CH , DH の長さを,それぞれ θ を用いて表しなさい.
(2) t=cos⁡ θ とする. θ を一定の値に保ったまま点 D が動くときの四面体 ABCD の体積の最大値を, t を用いて表しなさい.
(3) (2)で求めた四面体 ABCD の体積の最大値を V ⁡(t ) とする. π 3<θ < π2 の範囲で θ が動くときの V ⁡(t ) の最大値を求めなさい.ただし, V⁡( t) が最大値をとるときの θ の値は求めなくてよい.