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(1) 放物線に原点からつの接線を引き,傾きが正の接線との接点を傾きが負の接線との接点をとする.の座標はである.
次に,放物線と直線で囲まれた図形の面積を放物線と原点からに引いたつの接線で囲まれた図形の面積をとすると,である.
(2) を定数()とする放物線と原点からに引いたつの接線を考える.座標が大きい方の接点を小さい方の接点をとすると,の座標はで,の座標はである.
次に,放物線と直線で囲まれた図形の面積を求めると,である.放物線と原点からに引いたつの接線で囲まれた図形の面積を求めると,である.
(3) 点を通る傾きの直線と(2)の放物線で囲まれた図形の面積をとする.が最小となるのは,のときで,の最小値はである.
【3】 階建て()のホテルの全客室に,種類の新聞紙と紙(どちらも全客室に比べて十分多い)のどちらか紙を必ず配るときの配り方の総数を考える.ただし,紙を配った客室の上下および隣の客室には必ず紙を配るものとする.
階 | ||
階 | ||
階 | ||
階 |
ホテルは階に客室はなく,階以上には客室が各階につある階建てとし,客室の下には客室がつのみ存在する.
例えば,階建て()の場合,配る客室は階の客室のみなので,紙の配り方で場合分けすると,紙を配らない場合と,紙を客室つだけに配る場合があり,配り方の総数はとなる.右図は,階建て()の場合の新聞の配り方の例を示している.
(1) である.
(2) ここで,階建てのホテルの場合の総数は,階建てと階建てのホテルでの総数を用いて,と表される.同様に考えると,一般の場合でも,という漸化式が成り立つ.
(3) したがって,の値はである.
(4) 次に,上で定められた数列の一般項を求めるため,(2)の漸化式をに変形する.この式を満たすの組をつ求めると,(複号同順)となる.
(5) (4)で得られるつの漸化式を用いて数列の一般項を求めると,である.
【4】 座標平面上の点を考える.最初,点はともに原点に,点は点に位置している.
表と裏が出る確率が等しい枚のコインを同時に投げ,次のように点を動かす.コインで表が出たとき,点は軸上を正の方向に進み,裏が出たとき,点は同じ位置にとどまる.コインで表が出たとき,点は軸上を負の方向に進み,裏が出たとき,点は同じ位置にとどまる.コインで表が出たとき,点は原点を中心に半径の円周上を反時計回りに度回転移動し,裏が出たとき,点は同じ位置にとどまる.
このような試行を回繰り返すとき,次の各問いに答えよ.
ただし,(2),(3)において,点の作る面積とは,点が同一直線上にあるときはとし,そうでないときは,その点を頂点とする三角形の面積とする.
(1) 点がすべて軸上に位置する確率は点のうちの点が同じ位置にある確率は点が二等辺三角形の頂点となる確率はである.
(2) 点の作る面積の最大値は,で,最大値をとる確率はである.また,点の作る面積が無理数となる確率はである.
(3) 点の作る面積の期待値は,である.