2015 広島大学 AO入試理学部数学科MathJax

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2015 広島大学 AO入試

理学部数学科

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問いに答えよ.

(1)  a は有理数であるとする.このとき, cosx =1 かつ cos ax =1 を満たす実数 x は無限にあることを証明せよ.

(2)  a は無理数であるとする.このとき, cosx =1 かつ cos ax =1 を満たす実数 x 0 のみであることを証明せよ.

(3) 恒等式

cosα -cosβ =-2 sin α+β 2 sin α -β2

を用いて, 0x 20 π の範囲で cos x=cos 2 x を満たす実数 x の個数を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【2】 関数

f( x)= 2 1-x 2

を考える.以下の問いに答えよ.

(1) 曲線

Cy= f( x) -1<x <1

の接線で,点 P ( 0,-4 ) を通るものがちょうど 2 本あることを証明せよ.

(2) 点 P ( 0,-4 ) から(1)の曲線 C に引いた 2 本の接線の接点を Q ( α,f (α ) ) および R ( β,f (β ) ) (ただし α <β )とする.線分 RP 線分 PQ および曲線 y =f( x) αx β で囲まれた図形の面積を求めよ.

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易□ 並□ 難□

【3】 区間 0 x 1 で定義された連続な関数 f (x ) は次の条件を満たすとする.

(ⅰ) 区間 0 <x<1 において f (x ) は微分可能であり f ( x)> 0 である.

(ⅱ)  f( 0)= 0

(ⅲ)  f( 1)> 1

 正の整数 n に対して,区間 0 <x< 1 で定義された関数

gn (x )=f (x ) (log f( x) )2 n

を考える.以下の問いに答えよ.

(1) 関数 gn (x ) はただ 1 つの極大値とただ 1 つの極小値をもつことを証明し,極大値 A n と極小値 B n を求めよ.

(2) (1)で定めた A n に対し, limn A n+1 n2 An を求めよ.

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易□ 並□ 難□

【4】 平面上の四角形 OABC OA =OC=1 OB =2 OA +3 OC を満たすとする. a =OA c = OC とおき,内積 a c の値を γ とする.以下の問いに答えよ.

(1)  AB BC γ を用いて表せ.

(2) 四角形 OABC がある円 P に内接しているとき, γ を求めよ.

(3) (2)のとき,円 P の半径を求めよ.

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易□ 並□ 難□

   A B C D

A 0.5 0.5 0.5
B 0.5 0.7 0.2
C 0.5 0.3 0.6
D 0.5 0.8 0.4

【5】  A B C D 4 チームで,次のようなトーナメント方式で試合を行う.まず 4 チームを 2 チームずつに分け,それぞれで 1 回戦を行う.そして 1 回戦の各試合の勝者同士で決勝戦を行い,決勝戦の勝者を優勝とする.各対戦においてそれぞれのチームが勝つ確率は,右の表のようになっているとする.

たとえば, B A C D に勝つ確率は,それぞれ 0.5 0.3 0.8 である.

 トーナメントの組合せは以下の 3 通りがある.

(Ⅰ)  1 回戦で A B C D がそれぞれ対戦する.

(Ⅱ)  1 回戦で A C B D がそれぞれ対戦する.

(Ⅲ)  1 回戦で A D B C がそれぞれ対戦する.

 以下の問いに答えよ.

(1) トーナメントの組合せが(Ⅰ)であるとき, A B C D の各チームの優勝する確率を求めよ.

(2)  D が優勝する確率が他のどの 3 チームよりも高くなるトーナメントの組合せはあるか.

(3) 優勝したチームには 3 点, 1 回戦で勝って決勝戦で負けたチームには 2 点, 1 回戦で負けたチームには 1 点,という得点をつける.トーナメントの組合せが(Ⅲ)であるとき, C の得点が k 点となる確率を P k とする.このとき,

k =13 kP k

の値を求めよ.

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