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【3】 となる数列を用いて,閉区間から始めて,以下のようにしていくつかの閉区間を残す操作を繰り返す.ただし,とするとき,開区間の長さは閉区間の長さと等しくである.
回目の操作では,閉区間から長さの開区間を取り除き,長さの等しい個の閉区間とを残す.残った閉区間の個数を各閉区間の長さをとおき,をと定める.である.
回目の操作では,回目の操作を終えて残った個の長さの各閉区間から長さの開区間を取り除き,長さの等しい閉区間を個ずつ残す.こうして残った閉区間の個数を各閉区間の長さをとおき,をと定める.
(1) である.求める過程を解答欄(1)に書きなさい.
(2) のとき,である.求める過程を解答欄(2)に書きなさい.
(3) とし,とする.に対して,閉区間を定義域とする連続関数と実数が次の条件を満たすとする.
条件:でである.関数は,回目までの操作で取り除いた各開区間において微分可能でとなり,回目の操作を終えて残った各閉区間から両端を除いた開区間において微分可能でとなる.
このときをとを用いて表すととなる.関数のグラフは折れ線になり,その長さをとおくと,となる.
【5】 袋に赤玉が個と白玉が個入っている.袋から玉を個取り出し玉の色を見て袋に戻す.このとき取り出した玉と同色の玉をもうつ袋に加える.この操作を繰り返して行う.
(1) 回目の操作を終えたとき,それまでに赤玉を取り出した回数が回()であったとする.このとき,回目の操作で赤玉を取り出す確率をとおくと,となる.
(2) 回目の操作を終えるまでに赤玉を取り出す回数が回()である確率をとおく.たとえば,となる.回の操作中回目()だけ赤玉を取り出し,その他の操作では白玉を取り出す確率はであり,となる.をとを用いて表すと,となる.
(3) 回目の操作を終えるまでに赤玉を取り出す回数が回()であり,回目の操作で赤玉を取り出す確率は, (1)と(2)で定めたとを用いてとなる.このことから,回目に赤玉を取り出す確率を計算するととなる.
(4) とする.を(1)と(2)で定めたとを用いてとおくと,となる.