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2015 立命館大学 理系学部

3月5日実施

易□ 並□ 難□

【1】 整式 A (x ) は次の条件を満たす.

[1]  x2+ 2x+ 1 で割った余りは 3 x+8 である.

[2]  x2 +x-6 で割った余りは - x+16 である.

(1)  A( -1) = A (2) = であるから, A( x) x2- x-2 で割った余りは である.

(2)  A( x) B (x )= x3+ 2x 2-5 x-6 で割った余りは である.また, A( x) B (x ) で割った商を,さらに x +1 で割った余りは である.

(3) 条件[1],[2]を満たす A (x ) のうち,次数が最も低い整式は

A( x)=

である.

2015 立命館大学 理系学部

3月5日実施

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面上に異なる 2 A (a ) B( b ) がある. 2 A B を通る直線を l とする. l 上の点 P( p ) は媒介変数 t t は実数)の 1 次式を用いて

p =( ) a +( ) b

と表せる.ただし t =0 のとき p= a t=1 のとき p =b であるものとする.さらに,直線 l 上にない点 C( c ) と点 P を通る直線 CP 上の点 Q( q ) は, t と異なる媒介変数 s s は実数)の 1 次式を用いて

q =( ) p +( ) c

と表せる.ただし s =0 のとき, q =c s= 1 のとき q= p であるものとする.したがって, q s t を用いて

q =( ) a +( ) b +( ) c

と表せる.

 以下においては, a =( 0,1 ) b =( 2,2 ) c =( 0,-1 ) の場合を考える.直線 CP x 軸の交点が存在するとき,その交点を W と表す.交点 W は点 Q x 軸上にあるときと考えられる.このとき s t を用いて

s= (ただし t

と表せる.したがって,交点 W x 座標 w t を用いて

w=

と表せる.このように, w t の関数となるので w ( t) と表す.

 この w ( t) において t とすると,交点 W はある点に限りなく近づく.すなわち

limt w (t )=

である.また,正の定数 k を用いて k p で表される直線 l k を考える. lk 上の点を Rk とし,直線 C Rk x 軸の交点を Zk とする. t とすると,交点 Zk は交点 W と同様に,ある点に限りなく近づく.すなわち交点 Zk x 座標 zk (t ) について

limt zk ( t)=

である.

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3月5日実施

易□ 並□ 難□

【3】 自然数 n に対して,関数 y =fn ( x)

y=f n( x)= 1 n+1 x 1+n 2x 2

とする.

(1)  y=f n (x ) の漸近線の方程式は で,

fn (x )=

である. fn ( x) の最大値を M n と表すと

Mn =

となる.このとき,

limn Mn =

n= 1 M n=

となる.

(2) 曲線 y =fn ( x) x 軸および直線 x =2 によって囲まれる図形の面積を S n とすると

Sn =

となる.

 さらに, x 軸, y 軸および 2 直線 x =2 y =Mn によって囲まれる長方形の面積を I n とする. In M n を用いて表せば

In =

であるから,

limn Sn =

となる.

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3月5日実施

易□ 並□ 難□

【4】  1 個のさいころを投げて,出た目に応じて数直線上を動く点 A を考える.点 A は原点から出発し,出た目が 1 2 3 のいずれかの場合(以下では事象 X )は正の方向へ 5 出た目が 4 5 のいずれかの場合(以下では事象 Y )は負の方向へ 1 出た目が 6 の場合(以下では事象 Z )は負の方向へ 3 移動するものとする.さいころを続けて 10 回投げるとき, 10 回目の移動で点 A が原点に戻る確率 P を次の手順で求める.

(1)  10 回の試行のうち,事象 X が起こる回数を x 事象 Y が起こる回数を y 事象 Z が起こる回数を z とすると

x+y+ z=10

が成り立つ.一方で,点 A の座標は x y z を用いて と表される.この値が 0 となる場合を考えればよい.よって,

=0

が成り立つ.

(2) 移動距離の一番大きい事象 X の起こりうる x の値の範囲を求める. ①, より, z x を用いて, z= と表され,そのとりうる値の範囲は 0 z10 である.同様に, y x を用いて, y= と表され,そのとりうる値の範囲は 0 y10 である.これらより x のとりうる値の範囲は x となる.さらに, x は整数値であることより, x の値は大きい順に となる.このとき, y z の値は共に整数である.

(3) 以上より,求める確率 P である.

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