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【2】 座標平面上に異なる点がある.点を通る直線をとする.上の点は媒介変数(は実数)の次式を用いて
と表せる.ただしのときのときであるものとする.さらに,直線上にない点と点を通る直線上の点は,と異なる媒介変数(は実数)の次式を用いて
と表せる.ただしのとき,のときであるものとする.したがって,はを用いて
と表せる.
以下においては,の場合を考える.直線と軸の交点が存在するとき,その交点をと表す.交点は点が軸上にあるときと考えられる.このときはを用いて
(ただし)
と表せる.したがって,交点の座標はを用いて
と表せる.このように,はの関数となるのでと表す.
このにおいてとすると,交点はある点に限りなく近づく.すなわち
である.また,正の定数を用いてで表される直線を考える.上の点をとし,直線と軸の交点をとする.とすると,交点は交点と同様に,ある点に限りなく近づく.すなわち交点の座標について
である.
【4】 個のさいころを投げて,出た目に応じて数直線上を動く点を考える.点は原点から出発し,出た目がのいずれかの場合(以下では事象)は正の方向へ出た目がのいずれかの場合(以下では事象)は負の方向へ出た目がの場合(以下では事象)は負の方向へ移動するものとする.さいころを続けて回投げるとき,回目の移動で点が原点に戻る確率を次の手順で求める.
(1) 回の試行のうち,事象が起こる回数を事象が起こる回数を事象が起こる回数をとすると
が成り立つ.一方で,点の座標はを用いてと表される.この値がとなる場合を考えればよい.よって,
が成り立つ.
(2) 移動距離の一番大きい事象の起こりうるの値の範囲を求める.より,はを用いて,と表され,そのとりうる値の範囲はである.同様に,はを用いて,と表され,そのとりうる値の範囲はである.これらよりのとりうる値の範囲はとなる.さらに,は整数値であることより,の値は大きい順にとなる.このとき,の値は共に整数である.
(3) 以上より,求める確率はである.