2016 大学入試センター試験 本試験 数学II・IIBMathJax

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2016 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1](1)  85 6= log27 19 = ウエ である.

(2)  y=2 x のグラフと y =( 12 ) x のグラフは である.

y=2 x のグラフと y =log2 x のグラフは である.

y=log 2x のグラフと y =log1 2 x のグラフは である.

y=log 2x のグラフと y =log2 1x のグラフは である.

  に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

(3)  x>0 の範囲における関数 y =(log 2 x4 )2 -4log 4x+ 3 の最小値を求めよう.

  t=log 2x とおく.このとき, y=t 2- t+ である.また, x x >0 の範囲を動くとき, t のとり得る値の範囲は である. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 したがって, y t = のとき,すなわち x = のとき最小値 ソタ をとる.

2016 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  k を正の定数として

cos2 x-sin 2x +k ( 1cos2 x - 1sin2 x )=0

を満たす x について考える.

(1)  0<x <π 2 の範囲で を満たす x の個数について考えよう.

  の両辺に sin 2x cos2 x をかけ, 2 倍角の公式を用いて変形すると

( sin2 2x -k )cos 2x= 0

を得る.したがって, k の値に関係なく, x= π のときはつねに が成り立つ.また, 0<x< π2 の範囲で 0 <sin2 2x 1 であるから, k> のとき, を満たす x π のみである.一方, 0<k< のとき, を満たす x の個数は 個であり, k= のときは 個である.

(2)  k= 425 とし, π 4<x <π 2 の範囲で を満たす x について考えよう.

  により sin 2x = であるから

cos2 x= ノハ

である.したがって

cosx =

である.

2016 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面上で,放物線 y =1 2 x 2+ 12 C 1 とし,放物線 y =1 4 x 2 C 2 とする.

(1) 実数 a に関して, 2 直線 x =a x= a+1 C1 C2 で囲まれた図形 D の面積 S

S= aa +1 ( 1 x2 + 1 ) dx =a 2 +a + カキ

である. S a = クケ で最小値 サシ スセ をとる.

(2)  4 ( a,0) ( a+1,0 ) (a +1,1 ) (a ,1) を頂点とする正方形を R で表す. a a 0 の範囲を動くとき,正方形 R と(1)の図形 D の共通部分の面積を T とおく. T が最大となる a の値を求めよう.

 直線 y =1 は, C1 ( ± ,1 ) で, C2 ( ± ,1 ) で交わる.したがって,正方形 R と図形 D の共通部分が空集合にならないのは, 0a のときである.

  a のとき,正方形 R は放物線 C 1 x 軸の間にあり,この範囲で a が増加するとき, T に当てはまるものを,次の 0 2 のうちから一つ選べ.

 したがって, T が最大になる a の値は, 0a の範囲にある.

  0a のとき,(1)の図形 D のうち,正方形 R の外側にある部分の面積 U

U= a3 + a2

である.よって, 0a において

T=- a 3 - a2 + a + カキ

である. の右辺の増減を調べることにより, T

a= ネノ +

で最大値をとることがわかる.

2016 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上に 4 A ( -1,0 ) B (1 ,0) P ( -1,3 ) Q (1 ,1) がある.線分 PQ 上に点 R をとり,その x 座標を a とする.さらに,三角形 ABR の外接円を C とし,その中心を S とする.

(1) 点 R の座標を a を用いて表すと

(a , アイ + )

である.

 また,線分 AR の中点を M とする. M の座標を a を用いて表すと

( - , キク + )

である.

(2) 外接円 C の中心 S は,線分 AB の垂直二等分線と,線分 AR の垂直二等分線 l との交点である.このことを用いて S の座標を求めよう.

 線分 AB の垂直二等分線は y 軸である.また, l は,(1)の点 M を通り,傾き a+ - の直線である.

 以上のことから, S の座標は

( , ソタ a2+ a- a- )

であることがわかる.

(3) 円 C が点 R で直線 PQ に接するときの a の値を求めよう.

  C が直線 PQ に接するとき,直線 RS の傾きは である.このことと, -1 a1 であることから, a= - である.

2016 大学入試センター試験 本試

数学II

配点10点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】(1)  4 次方程式 x4+2 x2 +25=0 の解を求めよう.

  t=x 2 とおいて得られる 2 次方程式 t2+2 t+25 =0 の判別式を D とするとき

D= アイウ

であり, 2 次方程式の解は

t= エオ ± i

である. 2 乗すると虚数 t になる複素数を求める代わりに,以下のように考える.

 上の 4 次方程式を,正の実数 A B により ( x2+ A) 2-B x2= 0 と変形すると

A= B=

である.

 したがって,等式

( x2+ A) 2-B x2= (x 2+B x+A ) (x2 -B x+A)

を利用すると, 4 次方程式 x4+2 x2 +25=0 の解は

x=- ± i ± i

であることがわかる.

2016 大学入試センター試験 本試

数学II

配点10点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】(2)  q r を実数として,整式 P (x )=x 3-2 x2 +qx+ 2r を考える. 3 次方程式 P (x )=0 の解が - 2 と二つの自然数 α β α<β であるとき, α β q r を求めよう.

  P( -2)= 0 であるから, r=q+ である.したがって,因数定理により

P( x)= (x+ 2) (x2 - x+ q+ )

となる.

 ここで, 2 次方程式

x2 - x+ q+ =0

は,二つの自然数 α β α<β を解にもつから

α= β= q= チツ r=

である.

2016 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 真分数を分母の小さい順に,分母が同じ場合には分子の小さい順に並べてできる数列

1 2 13 23 14 24 34 15

{ an } とする.真分数とは,分子と分母がともに自然数で,分子が分母より小さい分数のことであり,上の数列では,約分できる形の分数も含めて並べている.以下の問題に分数形で解答する場合は,解答上の注意にあるように,それ以上約分できない形で答えよ.

(1)  a15 = である.また,分母に初めて 8 が現れる項は, a ウエ である.

(2)  k 2 以上の自然数とする.数列 { an } において, 1 k が初めて現れる項を第 M k 項とし, k -1k が初めて表れる項を N k 項とすると

Mk= k 2- k+

Nk= k2 - k

である.よって, a104 = セソ タチ である.

(3)  k 2 以上の自然数とする.数列 { an } の第 M k 項から第 N k 項までの和は, k- である.したがって,数列 { an } の初項から第 N k 項までの和は

k 2- k

である.よって

n= 1103 an = ハヒフ ヘホ

である.

2016 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 四面体 OABC において, |OA | =3 | OB |= | OC |=2 AOB= BOC= COA=60 ° であるとする.また,辺 OA 上に点 P をとり,辺 BC 上に点 Q をとる.以下, OA =a OB =b OC =c とおく.

(1)  0s 1 0 t1 であるような実数 s t を用いて OP =s a OQ =(1 -t) b +t c と表す. a b =a c = b c= であることから

| PQ |2 = ( s- )2 +( t- ) 2 +

となる.したがって, |PQ | が最小となるのは s = t= のときであり,このとき | PQ |= となる.

(2) 三角形 ABC の重心を G とする. | PQ |= のとき,三角形 GPQ の面積を求めよう.

  OA PQ = から, APQ= セソ ° である.したがって,三角形 APQ の面積は である.また

OG = OA + OQ

であり,点 G は線分 AQ :1 に内分する点である.

 以上のことから,三角形 GPQ の面積は である.

2016 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  n を自然数とする.原点 O から出発して数直線上を n 回移動する点 A を考える.点 A は, 1 回ごとに,確率 p で正の向きに 3 だけ移動し,確率 1 -p で負の向きに 1 だけ移動する.ここで, 0<p <1 である. n 回移動した後の点 A の座標を X とし, n 回の移動のうち正の向きの移動の回数を Y とする.

 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.

(1)  p= 13 n= 2 のとき,確率変数 X のとり得る値は,小さい順に - であり,これらの値をとる確率は,それぞれ である.

(2)  n 回移動したとき, X Y の間に

X= n+ Y

の関係が成り立つ.

 確率変数 Y の平均(期待値)は 分散は なので, X の平均は 分散は である. に当てはまるものを,次の 0 b のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを繰り返し選んでもよい.

0   np 1   n p( 1-p) 2   p (1 -p) n
3   2np 4   2n p( 1-p ) 5   p( 1-p )
6   4n p 7   4n p( 1-p ) 8   16n p( 1-p )
9   4n p-n a   4n p( 1-p) -n
b   16n p( 1-p) -n

(3)  p= 14 のとき, 1200 回移動した後の点 A の座標 X 120 以上になる確率の近似値を求めよう.

 (2)により, Y の平均は セソタ 標準偏差は チツ であり,求める確率は次のようになる.

P( X120) =P( Y - セソタ チツ . トナ )

いま,標準正規分布に従う確率変数を Z とすると, n=1200 は十分に大きいので,求める確率の近似値は正規分布表から次のように求められる.

P( Z . トナ ) =0. ニヌネ

(4)  p の値がわからないとする. 2400 回移動した後の点 A の座標が X =1440 のとき, p に対する信頼度 95 % の信頼区間を求めてみよう.

  n 回移動したときに Y がとる値を y とし, r= yn とおくと, n が十分に大きいならば,確率変数 R =Y n は近似的に平均 p 分散 r( 1-r) n の正規分布に従う.

  n=2400 は十分に大きいので,このことを利用し,分散を r( 1-r) n で置き換えることにより,求める信頼区間は

0. ノハヒ p 0. フヘホ

となる.

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