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2016-11556-0101
2016 大阪市立大学 前期
商・経済・医(看護)・生活科学部
50点
易□ 並□ 難□
【1】 x ,y を整数とするとき,次の問いに答えよ.
問1 x2 +y2 が 3 で割り切れるとき, x と y はともに 3 の倍数であることを示せ.
問2 x2 +y2 が 27 で割り切れるとき, x と y はともに 9 の倍数であることを示せ.
問3 n を正の整数とする. x2 +y2 が 3 2⁢n -1 で割り切れるとき, x と y はともに 3 n の倍数であることを示せ.
2016-11556-0102
【2】 さいころの 6 つの面の中から 2 面を選んで赤色に塗る.残った 4 面の中から 2 面を選んで黒色に塗る.最後に残った 2 面は白色に塗る.なお,色を塗っても,さいころの目は判別できるものとする.このとき,次の問いに答えよ.
問1 上のような各面への色の塗り分け方は全部で何通りあるか.
問2 赤い面が向かい合うような,各面への色の塗り分け方は何通りあるか.
問3 赤い面が隣り合うような,各面への色の塗り分け方は何通りあるか.
問4 同じ色の面がすべて隣り合うような,各面への色の塗り分け方は何通りあるか.
問5 同じ色の面がすべて向かい合うような,各面への色の塗り分け方は何通りあるか.
2016-11556-0103
【3】 a ,b は実数で, b>0 とする.放物線 y =x2 と直線 y =a⁢x +b の 2 つの交点を P ,Q とおく.次の問いに答えよ.
問1 銭分 PQ の長さを, a と b を用いて表せ.
問2 直線 y =a⁢x +b が点 (1 , 54 ) を通るときの,線分 PQ の長さの最小値を求めよ.
2016-11556-0104
【4】 4 面体 OABC は,
OA→ ⋅OA →=9 , OA→ ⋅OB →=3 , OB →⋅ OB→ =14 ,
OA→ ⋅OC →=1 , OB→ ⋅OC →=3 , AC→ ⋅BC→ =5
を満たすものとする.また,直線 AB 上の点 D を, OD→ と AB → が垂直になるようにとり,実数 m を OD→ =m⁢ OA→ +(1 -m) ⁢OB→ となるように定める. a→ =OA→ , b→ =OB→ , c→ =OC→ とおくとき,次の問いに答えよ.
問1 m の値を求めよ.
問2 m<s <1 を満たす実数 s に対し,辺 AB を ( 1-s) :s に内分する点 P をとる.さらに,直線 AC 上の点 Q を, OP→ と PQ → が垂直になるようにとり,実数 t を OQ→= t⁢a→ +( 1-t) ⁢c→ となるように定める. t を s を用いて表せ.
問3 問2の t に対し, 0<t <1 が成り立つことを示せ.
2016-11556-0105
理・工・医(医)学部
【1】 r は 0 <r<1 を満たす実数とする.次の問いに答えよ.ただし, 0r =0 と定める.
問1 a≧0 のとき, x≧0 について,不等式 (a+ x) r≦a r+x r を示せ.
問2 ak≧ 0 ( k=1 ,2 , ⋯ ,n ) のとき,不等式 ( ∑ k=1 na k)r ≦ ∑k= 1n akr を示せ.
2016-11556-0106
【2】 次の問いに答えよ.
問1 0 以上の整数 n に対し, Cn = ∫0π 2 cosn⁡ x⁢dx とおくとき, Cn +2= n +1n +2 ⁢ Cn を示せ.ただし, cos0 ⁡x=1 と定める.
問2 座標空間内で,連立不等式
x2+ y2≦ 1 ,z+ 2⁢x2 -x4 ≦1 ,x≧ 0, y≧0 , z≧0
の表す領域の体積を求めよ.
2016-11556-0107
【3】 0<r< 1 を満たす実数 r に対して,第 1 象限内の曲線 C :xr +yr =1 を考える.曲線 C 上の点 P ( p,q ) をとり, l を点 P における C の接線とし, l が x 軸および y 軸と交わる点をそれぞれ A ,B とする.次の問いに答えよ.
問1 点 A と点 B の座標を p , q ,r を用いて表せ.
問2 点 P を曲線 C 上のどこにとっても線分 AB の長さが同じになるような r の値を求めよ.
2016-11556-0108
【4】 n を正の整数とし, m を 0 以上 10 以下の整数とする.袋 1 から袋 n まで,外見では区別のつかない袋が n 袋ある. k=1 , 2 ,⋯ , n について,袋 k の中には,赤球が k 個,白球が n -k 個入っているものとする.袋を 1 つ選んだ後,その選んだ袋について次の操作を 10 回繰り返して行うことにする.
(操作) 袋から球を 1 つ取り出し,色を確認してその袋に戻す.
赤球をちょうど m 回取り出す確率を P m,n とするとき,次の問いに答えよ.
問1 Pm, n を求めよ.
問2 limn →∞ P10 ,n を求めよ.
問3 m=0 , 1 ,2 , ⋯ ,9 について, limn →∞ Pm ,n= limn→ ∞P m+1, n を示せ.