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2016-11851-0101
2016 福岡女子大学 前期
国際文理学部
易□ 並□ 難□
【1】 n 個のデータの値を x1 ,x 2 ,⋯ , xn とし,それらの平均値を x ‾ とする.このとき,このデータの分散は
s2= 1n ⁢{ (x 1-x ‾) 2+ (x 2-x ‾) 2 + ⋯+ (x n-x ‾) 2}
で定義される.この定義式は
s2 =1 n⁢ ( x12 +x2 2+⋯ +xn 2) -x‾ 2
と表すこともできる.
今,表のように 5 個のデータ x1 ,x 2 ,⋯ , x5 があり,その平均値と分散を計算したところ, x‾ =15 ,s 2=50 となった.このとき,以下の問に答えなさい.
(1) 5 個のデータの合計 A および 2 乗の合計 B を計算しなさい.
(2) 後になって, 5 個のデータのうち 2 番目のデータである x2= 25 は誤りであり,除外しなければならないことが判明した.このデータを除外した場合の 4 個のデータの平均値および分散の値をそれぞれ計算しなさい.
2016-11851-0102
【2】 n を 2 以上の自然数とする. 1 から n までの異なる自然数が 1 つずつ書かれたカードがちょうど n 枚ある.その n 枚のカードから 1 枚のカードを取り出し,元に戻してから 2 毎目のカードを取り出したとき,以下の問に答えなさい.
(1) 1 番目のカードの数が 2 番目のカードの数よりも小さくなる場合は何通りあるかを n の式で表しなさい.
(2) 1 番目のカードの数が 2 番目のカードの数よりも小さくなる確率を n の式で表しなさい.
2016-11851-0103
【3】 以下の問に答えなさい.
(1) 線分 XY に垂直に交わる直線 l とその交点 T を考える.直線 l 上の点 S に対し,内積 XS→ ⋅XY→ は S の l 上での位置に関係なく,線分 XT の長さと線分 XY の長さの積に等しいことを右の図を参考にして示しなさい.
(2) 2 辺の長さが AB =a ,AC =b であるような ▵ ABC を考える.その外心を O , 外接円の半径を r とする.
(a) (1)および,次の図を参考にして,内積 AB→ ⋅AO→ ,AC →⋅ AO→ をそれぞれ a , b の式で表しなさい.
(b) 特に ∠ BAC=60⁢ ° としたとき,内積 AB→ ⋅AC→ を求めなさい.さらに,
AO→ =xAB → +y⁢ AC→
を満たす実数 x , y をそれぞれ a , b の式で表しなさい.
(c) (b)において, r を a , b の式で表しなさい.
2016-11851-0104
国際文理(国際教養学科)学部
【4】 a≧0 とする. 3 次関数 f ⁡(x )= x3-3 ⁢a2 ⁢x+2 について, f⁡( x)= 0 の 1 つの解は負,残りの解は正であるとする.また, f⁡( x) は x =x0 のとき極大値, x=x 1 のとき極小値をとるとする.以下の問に答えなさい.
(1) 極大値 f ⁡( x0 ) と極小値 f ⁡( x1) を a の式で表しなさい.
(2) y=f⁡ (x ) のグラフの概形を参考にして, a のとりうる値の範囲を求めなさい.
(3) y=f⁡ (x ) 上の点 ( x1, f⁡( x1 )) における接線と y =f⁡( x) で囲まれた部分の面積を a の式で表しなさい.
2016-11851-0105
【5】 以下の問に答えなさい.
(1) p>0 , q>0 とする.すべての実数 x に対し,不等式
x2p + 1q- (x+ 1) 2p+ q≧ 0
が成り立つことを示しなさい.
(2) 自然数 n に対する命題「 p1> 0 ,p 2>0 , ⋯ , pn> 0 ならば,不等式
1 p1 + 1p2 +⋯ +1 pn ≧ n2 p1+ p2+ ⋯+p n
が成り立つ」がすべての自然数 n に対して真であることを,(1)の不等式を参考に,数学的帰納法を用いて証明しなさい.
2016-11851-0106
国際文理(環境科学科)学部
【4】 z を複素数, i を虚数単位とするとき,以下の問に答えなさい.
(1) 方程式
( x+1) 2=1 -3⁢ i
の解を求めなさい.
(2) 方程式
z2 -z+ 34+ 3⁢i =0
2016-11851-0107
【5】 a ,b を a <b であるような正の定数とするとき,以下の問に答えなさい.
(1) 不定積分
∫ a2 ⁢cos2 ⁡θ+ b2⁢ sin2⁡ θ⁢sin ⁡θ⁢ cos⁡θ ⁢dθ
を t =a2 ⁢cos2 ⁡θ+ b2⁢ sin2⁡ θ とおくことにより t の式で求めなさい.
(2) 媒介変数 θ ( 0≦θ≦ π 2 ) によって表される図のような曲線
{ x=a ⁢cos3 ⁡θ y=b ⁢sin3 ⁡θ
を考える.この曲線の長さ l が
l= a2+ a⁢b+ b2 a+b
となることを示しなさい.