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2016 慶応義塾大学 環境情報学部

2月18日実施

易□ 並□ 難□

【1】 以下の設問ではボールを取り出しても確率 α は変化しないものとする.

(1)  A B C D 4 つの箱があり, A の箱には 7 個の黒ボールと 3 個の白ボールが入っている. B C D の箱にも黒ボールと白ボールが入っていて,どの箱においても 1 個を無作為に取り出したときに黒ボールである確率は α である( 0 <α<1 ).また,少なくとも 3 個以上のボールがそれぞれの箱には入っている.このとき, B C D の箱からそれぞれ 3 個のボールを無作為に取り出し A の箱に加えた後, A の箱から 1 個のボールを無作為に取り出したときにそれが黒ボールである確率は

(1) (2) (3) (4) + (5) (6) (7) (8) α

である.

(2)  E F G H 4 つの箱があり, E の箱には 7 個の黒ボールと 3 個の白ボールが入っている. F G H の箱にも黒ボールと白ボールが入っていて,どの箱においても 1 個を無作為に取り出したときに黒ボールである確率は α である( 0 <α< 1 ).また,少なくとも 3 個以上のボールがそれぞれの箱には入っている.このとき,まず, E F の箱からそれぞれ 3 個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻し,次に, E G の箱からそれぞれ 3 個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻し,次に, E H の箱からそれぞれ 3 個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻した後, E の箱から 1 個のボールを無作為に取り出したときにそれが黒ボールである確率は

(9) (10) (11) (12) 10000 + (13) (14) (15) 1000 α

である.

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易□ 並□ 難□

2016年慶応義塾大環境情報学部【2】2016133380702の図

【2】 図のような O ( 0,0, 0) A ( 2,0, 0) B ( 2,1, 0) C ( 0,1, 0) D ( 0,0, 1) E ( 2,0, 1) F ( 2,1, 1) G ( 0,1, 1) を頂点とする直方体を,平面 x +y+z =α 1<α< 3 で切断したとき,その断面の面積 S

(16) (17) ( (18) (19) a 2+ (20) (21) a + (22) (23) )

となる.

 また,切断した断面の各頂点と O ( 0,0, 0) を結んでできる角錐の体積 V は, a= (24) + (25) (26) (27) のときに最大になる.このとき, V= (28) (29) + (30) (31) (32) (33) (34) (35) である.

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2月18日実施

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【3】  xy 平面上を動く中心 ( 0,p ) 半径 r 0< r<p の円 C 1 が,放物線 C2 y=x2 と異なる 2 点で,直線 l y=q q>p 1 点で接している(直線 l は円 C 1 と連動して動くものとする).ここで 2 つの曲線が接するとは,交点における接線が一致することを意味する.このとき

p= (36) r2+ (37) (38)

であり, r> (39) (40) を満たす.また,放物線 C 2 と直線 l の交点の x 座標は

± ( (41) r+ (42) (43) )

である.このとき,放物線 C 2 と直線 l で囲まれた領域の面積は

(44) (45) r3+ (46) r2+ (47) r+ (48) (49)

である.

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2月18日実施

易□ 並□ 難□

【4】 座標平面上に 2 A ( -2,4 ) B (4 ,2) および 2 つの直線 l x+y =1 m x-y=3 が与えられている.

(1) 点 P が直線 l 上を動くとき, AP+PB が最小となる P の座標は

( (50) (51) (52) (53) , (54) (55) (56) (57) )

である.

(2) 点 P Q がそれぞれ直線 l m 上を動くとき, AP+PQ +QB が最小となる P Q の座標はそれぞれ

( (58) (59) (60) , (61) (62) (63) ) ( (64) (65) (66) , (67) (68) (69) )

である.

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2月18日実施

易□ 並□ 難□

【5】 実数 x に対して, [x ] x 以下の最大の整数を表すものとする.

(1) 数列 a1= 1 [1 ] a 2= 2[ 2] a 3= 3[ 3] an= n [n ] としたとき, 1 から 99 までの数 n のうち a n が整数になるものは (70) (71) 個である.また, an =10 と最初になるのは n = (72) (73) のときである.さらに, Sn = i= 1n ai としたとき, S99 = (74) (75) (76) である.

(2) 数列 b1= 1 [1 3] b 2= 2[ 23] b 3= 3[ 33 ] b n= n[ n3] としたとき, 1 から 124 までの数 n のうち b n が整数になるものは (77) (78) 個である.また, bn= 10 と最初になるのは n = (79) (80) のときである.さらに, Tn = i= 1n bi としたとき, T124 = (81) (82) (83) (84) である.

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【6】 ある人が破産したときすなわち,借りているお金の一部分しか返すことができなくなったとき,その人の財産(現在残っているものをお金にしたもの)の総額 A n 人の債権者(お金を貸した人)にどう分配するかについて考える.債権者には債権額(貸したお金の額)の少ない順に番号が振られており,第 i 番目の債権者の債権額を B i とすると, Bi <Bi +1 i= 1 n-1 が成り立っている.また, B= i =1n Bi としたとき, A<B である.以下では A =B のときを含めて,第 i 番目の債権者の分配額 X i を, Bi の状況に応じて,次のルールに従って決める.

ケース1: A n2 B 1 のときは, Xi = 1n A i= 1 n とする.

ケース2: 1k n-1 に対して

1 2 B- 12 j= kn (Bj -Bk )A 1 2 B- 12 j= k+1n (B j-B k+1 )

のときは

Xi= { 1 2 B i i= 1 k 12 Bk+ 1 n-k { A- 12 B+ 12 j= kn (Bj -Bk )} j=k+ 1 n

とする.

ケース3: 1k n-1 に対して

1 2 B+ 12 j= k+1n ( Bj- Bk+ 1) A 12 B+ 12 j= kn (Bj -Bk )

のときは

Xi= { 1 2 B i i= 1 k Bi -1 2 Bk- 1 n-k { 12 j= kn (Bj -Bk )-A } i=k+1 n

とする.

ケース4: B- n2 B1 A のときは, Xi =Bi -1 n (B- A) i=1 n とする.

(1)  n=2 B1 =60 B 2=180 としたとき, A (85) (86) (87) A (88) (89) (90) の範囲ならば, X1 =30 となる.また, X2 X 1 4 倍となるのは, A の値が 2 通りあり,小さい順に (91) (92) (93) (94) (95) (96) の場合である.

(2)  n=3 B1 =60 B 2=90 B3 =180 としたとき, A=100 ならば, X2 = (97) (98) (99) X3 = (100) (101) (102) であり, A=220 ならば, X2 = (103) (104) (105) X3 = (106) (107) (108) である.

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