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【1】 以下の設問ではボールを取り出しても確率は変化しないものとする.
(1) のつの箱があり,の箱には個の黒ボールと個の白ボールが入っている.の箱にも黒ボールと白ボールが入っていて,どの箱においても個を無作為に取り出したときに黒ボールである確率はである().また,少なくとも個以上のボールがそれぞれの箱には入っている.このとき,の箱からそれぞれ個のボールを無作為に取り出しの箱に加えた後,の箱から個のボールを無作為に取り出したときにそれが黒ボールである確率は
である.
(2) のつの箱があり,の箱には個の黒ボールと個の白ボールが入っている.の箱にも黒ボールと白ボールが入っていて,どの箱においても個を無作為に取り出したときに黒ボールである確率はである().また,少なくとも個以上のボールがそれぞれの箱には入っている.このとき,まず,との箱からそれぞれ個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻し,次に,との箱からそれぞれ個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻し,次に,との箱からそれぞれ個のボールを無作為に取り出し交換してもとの箱に戻した後,の箱から個のボールを無作為に取り出したときにそれが黒ボールである確率は
である.
【6】 ある人が破産したときすなわち,借りているお金の一部分しか返すことができなくなったとき,その人の財産(現在残っているものをお金にしたもの)の総額を人の債権者(お金を貸した人)にどう分配するかについて考える.債権者には債権額(貸したお金の額)の少ない順に番号が振られており,第番目の債権者の債権額をとすると,が成り立っている.また,としたとき,である.以下ではのときを含めて,第番目の債権者の分配額を,の状況に応じて,次のルールに従って決める.
ケース1:のときは,とする.
ケース2:に対して
のときは
とする.
ケース3:に対して
のときは
とする.
ケース4:のときは,とする.
(1) としたとき,がの範囲ならば,となる.また,がの倍となるのは,の値が通りあり,小さい順にとの場合である.
(2) としたとき,ならば,であり,ならば,である.