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2016 東京理科大学 薬学部B方式

薬学科

2月7日実施

配点20点

易□ 並□ 難□

【1】  a を実数として,関数 f (x )= x3+ ax2 +(a- 34 ) x を考える.

(1) 方程式 f (x )=0 が異なる実数解をちょうど 2 個もつような a の値は,小さい方から順に である.

(2)  f( x) が極値をとるのは a のときであり,このとき,極値をあたえる x の値は - - a+ である.

(3)  a= のとき,および a = のときを考える.

(a)  a= のとき,方程式 f (x )=k が異なる 3 個の実数解をもつような実数 k の値の範囲は - <k < である.

(b)  a= のとき,方程式 f (x )=k が異なる 3 個の実数解をもつような実数 k の値の範囲は - <k < である.

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薬学科

2月7日実施

配点20点

易□ 並□ 難□

【2】 赤玉 1 個と白玉 4 個が入っている袋がある.この袋の中をよくかき混ぜた後,この袋から球を 1 個取り出す試行を考える.取り出した球が白球であったら球を袋にもどし,この試行を繰り返す.取り出した球が赤球であったら,試行を繰り返さず終了する.

(1) ちょうど 4 回目に終了する確率は であり, 3 回目までに終了する確率は である.また, 4 回目までに終了しない確率は である.

(注意:” n 回目まで”とは, 1 回目, 2 回目, n 回目のことである.)

(2)  A さんと B 君の 2 人が, A さん, B 君の順で交互に試行を行い,先に赤球を取り出した人の勝ちとする.自然数 n に対して, A さんが, A さんの n 回以内の試行で勝つ確率を p n とする. B 君が, B 君の n 回以内の試行で勝つ確率を q n とする.そのとき

limn pn= lim n qn =

である.

(3)  A さんと B 君の 2 人で,まず A さんが 100 回を限度として試行を繰り返す.次に B 君が 100 回を限度として試行を繰り返し,より少ない回数で赤球を取り出した人の勝ちとする. 2 人のうち 1 人のみが 100 回の試行で赤球を取り出せない場合は,赤球を取り出した人の勝ちとし, 2 人とも赤球を取り出せない場合は,どちらも勝ちではないとして終了する.

 そのとき, B 君が勝つ確率が 99100 以上になるのは, A さんが 回までに赤球を取り出せなかったときである.(注意: 0.3010< log10 2<0.3011

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2月7日実施

配点20点

易□ 並□ 難□

【3】  O を原点とする x y 平面上に 2 A ( 9,4 ) B (6 ,8) をとり,この平面上で 3 つの三角形 POA POB PAB の面積がすべて等しいような点 P を考える.

(1) 点 P OAB の内部にあるとき, P の座標は ( , ) である.

(2) 点 P OAB の外部にあるとき,そのような点 P 3 個ある.それらを x 座標の小さい順に P1 P 2 P 3 とおく.

(a)  P 1 P2 P 3 の座標は,それぞれ

(- , ) ( ,- ) ( , )

である.

(b) この平面上で, P 1P 2P 3 の外部にあり, Q P1 P2 Q P1 P3 Q P2 P3 の面積がすべて等しいような点 Q 3 個ある.それらを Q1 Q 2 Q 3 とおくと, Q 1Q 2Q 3 の面積は, OAB の面積の 倍になる.

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薬学科

2月7日実施

配点20点

易□ 並□ 難□

【4】  xy 平面上において,双曲線 x2- 43 y2= 1 x >0 の部分を C とする. a0 =1 として,点 P 1( 0,a0 ) から C に接線をひき,接点を T 1( a1, b1 ) とおく.次に,点 P2 ( 0,a1 ) から C に接線をひき,接点を T2 ( a2, b2 ) とおく.順次,このようにして点 Pn +1 (0 ,an ) から C に接線をひき,接点を Tn +1 ( an+ 1, bn+1 ) とおく n=2 3

(1) 直線 P1 T1 の方程式は y =- x+ であり, a1= である.

(2)  an +1= + an2 n= 1 2. 3 が成り立つ.

(3)  k は定数として, n=1 2 3 に対して cn= 1 an2 +k とおくと

cn+ 1=p cn +q (ただし, p q は定数で,かつ | p|< 1

が成り立つとき

k= p= - q=

である.このとき

cn= (- )n+ n=1 2 3

である.

(4)  n が限りなく大きくなるとき,点 T n (- ,- ) に限りなく近づく.

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薬学科

2月7日実施

配点20点

易□ 並□ 難□

【5】  k=1 2 に対して, fk (x) =e- xcos kx gk (x )=e -x sink x とおく.ただし, e は自然対数の底である.

(1)(a) 実数 t に対して

0t f2 (x) dx= (- f2 (t) + g2 (t) + )

0t g2 (x) dx= (- f2 (t) -g2 (t )+ )

となる.

(b)  02π f1 (x )dx = (1 -e- 2π ) 02π g1 (x )dx = (1 -e-2 π ) である.

(2)  a を実数とする. 0x π の範囲で, 0y e- x | a+cos 2x | が表す領域を x 軸の周りに 1 回転してできる回転体の体積を V f とする.また, 0x π の範囲で, 0y e- x | a+sin 2x | が表す領域を x 軸の周りに 1 回転してできる回転体の体積を V g とする.

(a)

Vf= π( 1-e -2π ) ( a2+ a+ )

Vg= π( 1-e -2π ) ( a2+ a+ )

である.

(b)  a が実数全体を動くとき, Vf Vg を最小にする a の値をそれぞれ a f a g とおくと

af= - a g=-

である.

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