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2016 立命館大学 理系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】 空間において,点 A ( 0,6, 0) を中心とする半径 3 の球面 S 1 上を動く点 Q を考える.さらに,原点を O として,線分 OQ の中点を P とする.

(1) 点 A Q P の位置ベクトルをそれぞれ a q r とする.このとき, q はベクトル方程式 | q - a |= を満たす.また, q p を用いて q= p と表せる.したがって, p はベクトル方程式 | p - a |= を満たす.ゆえに,点 P は半径 中心の座標 の球面上を動く.この球面を S 2 とする.

(2) 球面 S 1 上の点の座標を ( x,y, z) とすると, x y z は方程式 を満たす.同様に,球面 S 2 上の点 ( x,y, z) は方程式 を満たす.そこで, 2 つの球面 S 1 S 2 が交わってできる円を C 1 とするとき,円 C 1 を含む平面の方程式は となる.このとき,円 C 1 の中心の座標は であり,半径は である.さらに,点 U ( 0,-1 ,0) に対し,線分 UQ の中点を V とする.点 Q が球面 S 1 上を動くときの点 V の軌跡は球面となる.この球面を S 3 とすると, 2 つの球面 S 1 S 3 が交わってできる円 C 2 の中心の座標は であり,半径は である.

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2月3日実施

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【2】 実数 t に関する関数 f (t )=a ec t+ b を考える.ここで, a b c を実数とし, a0 とする.また, e は自然対数の底とする.

(1) 関数 f (t ) が, f( 0)= 0 t >0 f ( t)+ 2f (t )= 5 を満たすとすると a = b= c= である.

(2) 実数 x に対し,関数 f (t ) が, f( 0)= x t> 0 f ( t)+ 2f (t) =5 を満たすとすると, f( 1)= であり, 01 f( t) dt= となる.

(3) 実数 y に対し,関数 f (t ) が, f( 0)= y t >0 f ( t)+ 2f (t) =0 を満たすとすると, f( 1)= であり, 01 f( t) dt= となる.

(4)  g( x)= h (y )= として.

d1= 0 d n+1 =h (g (d n) )

で与えられる数列 { dn } を考えると, limn dn = となる.

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【3】 以下 α は複素数 1 +2i を表す.

(1)  α の偏角を θ (ただし, 0θ <2π )とする. α が表す点は第 象限にあるので,

( -1) π2< θ< π2

である.また,

α4= + i

より,

( -1 ) π2 <4 θ< π2

である. α16 の実部の符号は 虚部の符号は なので,

( -1) π2< 16θ< π2

である.この不等式を使うと, mθ >20π を満たす最小の自然数 m について不等式

m +5

が成り立つことがわかる.

(注: は自然数である.)

(2)  0 以上の整数 n について複素数平面上で複素数 α n を表す点を Pn ( αn ) と書く.線分 P0 P1 の長さは 2 であり,線分 P1 P2 と線分 P2 P3 の長さはそれぞれ 線分 O Pn P n+1 の長さは である.また,原点を O としたとき,三角形 OP nP n+1 の面積は である.

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【4】 最初に 1 から 6 までのトランプのカード 6 枚を,表を上にして一列に並べる.そして,サイコロを振り,出た目に対して,その出た目の数のトランプのカードを裏返す,という試行を繰り返す.例えば, 3 回この試行を繰り返し,サイコロの出た目が順に 1 3 1 であったとすれば,裏が上になっているのは 3 のカードだけである.

 以下では, m 回目の試行後に裏が上になっているトランプのカードが k 枚である確率を p m,k と表すことにする. m は自然数で, k 0 から 6 までの整数である.

(1)  p1 ,1= 1 であり, p2 ,0= p 2,1 =0 p 2,2 = である.また, 2 回目の試行後に裏が上になっているカードが 0 枚であるとき, 4 回目の試行後に裏が上になっているカードが 2 枚である確率は である.一方, 2 回目の試行後に裏が上になっているカードが 2 枚であるとき, 4 回目の施行後に裏が上になっているカードが 2 枚である確率は 1118 である.

(2)  p4, 0= p 4,2 = p4 ,4= である.

(3)  m 回目の試行後に裏が上になっているカードが k 枚である場合に, m+2 回目の試行後にも裏が上になっているカードが k 枚である確率は, k=0 または k =6 のとき であり,それ以外のとき, k を使って と書ける.

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