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2016 立命館大学 理系学部個別配点方式

2月7日実施

易□ 並□ 難□

【1】  x y を実数とする.

(1)  x2+ 5y2 +2 xy- 2x- 6y+ 4 であり,等号が成り立つのは, x= かつ y = のときである.

(2)  x y

x2+ y2+ 2x y-2 x-4 y+1= 0 (*)

を満たすとする.(*)を y に関する 2 次方程式と考えたときの判別式は である.したがって, x のとりうる値の範囲は x である.また,(*)を x に関する 2 次方程式と考えたときの判別式は である.したがって, y のとりうる値の範囲は y である.

(3)  x y が(*)を満たすとき,

x2+ 5y2 +2 xy- 2x- 6y+ 4

であり,等号が成り立つのは, x= かつ y = のときである.

(注: は数であり, x または y の式である.)

2016 立命館大学 理系学部個別配点方式

2月7日実施

易□ 並□ 難□

【2】  a b を正の数とする.

(1) 相加平均が相乗平均以上であることより,

a+b a b

であり,等号が成り立つのは のときである.

(2)  x>0 に対する関数

f( x)= 1 +xx

を考えると, f( x) の最小値は である.

(3)  x>0 に対する関数

g( x)= 1 +xx t

を考える.ここで t は, 0<t< 1 を満たす数である. g( x) の導関数は,

g (x) =

であり, g( x) の第 2 次導関数は,

g (x )=

である. g( x) x = で最小値 をとる.

 以上より,次のことがわかる.

a+b at b1 -t

であり,等号が成り立つのは のときである.

(注: t の式, a b t を使って表される.)

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2月7日実施

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2016年立命館大2月7日理系学部【3】2016148910903の図

図1 面 PQRST が下になるように置いた

正十二面体 Δ を上から見た図.

2016年立命館大2月7日理系学部【3】2016148910903の図

図2 辺 AF を通り

ABCDE と垂直な平面と

正十二面体 Δ の交わり

2016年立命館大2月7日理系学部【3】2016148910903の図

図3  C を頂点,

正三角形 BDJ

底面とする三角錐

【3】 図1に示す正十二面体 Δ の体積は,以下の手順により t =sin π5 で表ことができる.ただし,正五角形 ABCDE は単位円に内接しているとする.正十二面体 Δ は,その外接球の中心を頂点とし,各面を底面とする 12 個の正五角形に分割できる.この五角錐の高さは,面 ABCDE と面 PQRST の距離 h の半分である.したがって, Δ の体積= ×S× h となる.ただし, S は,正五角形 ABCDE の面積とする. S t を使って S = と表せる.

 以下 h を求めよう.正十二面体 Δ の隣接する 2 面のなす角を α AF と面 ABCDE の成す角を β とする.図2より, h=m sinα+ lsin β となる.ただし, m は頂点 F と辺 PT の距離であり, m t の式で m = と表せ, l は辺 AF の長さで, t の式で l = と表せる.さらに図2より, β α を用いて と表せる.

  sinα を求めるために, C を頂点とし,正三角形 BDJ を底面とする三角錐に着目する.図3のように,辺 BD 上に点 X DCX= π2 となるようにとり,辺 DJ 上に点 Y DCY= π2 となるようにとる.すると α =XCY だから, XY=2 CXsin α2 となる. CDX= π だから, XD= ×CD CX = × CD となる. BDJ が正三角形であることより, XY=XD なので, sin α 2= となる.これより, sinα = さらに, sinβ = と表せるので,正十二面体 Δ の体積を t で表すことができる.

(注: t の式である.)



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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【4】(1)  p を素数とすると, 1k p-1 なる k について二項係数 Ck p p で割った余りは である.したがって, 2 以上の自然数 n に対して,二項定理より,

np =( (n- 1)+ 1)p = k =0p Ck p (n -1) k 1p-k   = k=1 p-1 Ck p (n -1) k+1+

となり,さらに, を二項定理を使って同様に展開していくことにより, n<p の時は, np p で割った余りが n のみを使った式で と表されることがわかる.

(2)  340 41 で割った余りは である.したがって, 340 - を因数分解することによって, 320 + 320- のいずれかもしくは両方が 41 で割り切れることがわかる.そこで, 310 41 で割った余りを m としたとき, m の式 について, + - のいずれかもしくは両方が 41 で割り切れることがわかる.実際に計算してみると, + の方が 41 で割り切れることが確かめられる.

(3) 自然数 p q m n に対して, p=q m+n q< p かつ n <p が成り立ち,さらに, m2 +1 p で割り切れるとする.このとき, n2 =( p-q m) 2 であるから, n2 p を法として, q のみを使った式で表される数 と合同である.よって, n2 - N とおくと, N p で割り切れる. q<p かつ n <p より, 0<N < p であるから, N p に等しくなる.

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