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【3】 を原点とする座標平面において,任意の点で発生した波は毎秒の速さで同心円状に広がることとする.また,点が定められている.
(1) 原点で発生した波が秒後に到達する点からなる曲線の方程式はである.また,点で発生した波が直線に到達するまでの時間は,秒である.
(2) 点で発生した波が,秒後に点を通る本の直線に同時に到達した.このとき,本の直線の方程式は,
となる.
(3) つの異なる点で同時刻に発生した波のそれぞれの到達時間により,ある点の座標をただつに特定することを考える.ここでは,原点と点と他の点から点の座標を特定することにする.
原点と点で同時刻に発生した波が,点に到達するまでに,それぞれ秒と秒かかったとする.このとき,点の候補となる座標は,
のつである.ただし,とする.
また,さらにもうつの点で同時刻に波が発生したとする.点の座標をとするとき,とがでなければ,点へのつの波の到達時刻から点の座標をただつに特定することができる.
【4】 座標平面において原点を中心とする半径の円に半径の円が内接しながらすべることなく回転する.円上の定点の最初の位置を円上の点とするとき,定点のえがく曲線について考える.
(1) 原点と円の中心を結ぶ半直線の軸の正の向きとのなす角を(ただし,)とするとき,定点のえがく曲線の媒介変数表示を,を用いて次のように求める.
円と円の接点をとすると,弧(円が回転で接した部分)の長さはであり,の大きさはである.
半直線が軸の正の向きとのなす角(半直線を,端点が原点となるように平行移動した半直線と軸の正の向きとのなす角)の大きさはである.
より,点の座標をとすると,を用いて
と表され,曲線の媒介変数表示が求まる.
(2) 曲線と円との共通点は,点と点点の点である.
(3) のとき,曲線の長さはである.