2017 大学入試センター試験 本試験 数学II・IIBMathJax

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2017 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 連立方程式

{ cos2 α+cos 2β =4 15 cosα cosβ =- 215 15

を考える.ただし, 0α π 0 βπ であり, α<β かつ

|cos α| |cos β|

とする.このとき, cosα cos β の値を求めよう.

  2 倍角の公式を用いると, から

cos2 α+ cos2 β= アイ ウエ

が得られる.また, から, cos2 α cos2 β= 15 である.

 したがって,条件 を用いると

cos2 α= cos 2β =

である.よって, と条件 0 απ 0β π α <β から

cosα = cos β=

である.

2017 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2] 座標平面上に点 A (0 , 32 ) をとり,関数 y =log2 x のグラフ上に 2 B (p ,log2 p) C ( q,log2 q) をとる.線分 AB 1 :2 に内分する点が C であるとき, p q の値を求めよう.

 真数の条件により, p> q> である.ただし,対数 loga b に対し, a を底といい, b を真数という.

 線分 AB 1 :2 に内分する点の座標は, p を用いて

( p, log2 p+ )

と表される.これが C の座標と一致するので

{ p =q log2 p+ =log2 q

が成り立つ.

 

p= q

と変形できる. を連立させた方程式を解いて, p> q> に注意すると

p= q=

である.

 また, C y 座標 log2 ( ) の値を,小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで求めると, である. に当てはまるものを,次の 0 b のうちから一つ選べ.ただし, log10 2=0.3010 log10 3=0.4771 log10 7=0.8451 とする.



2017 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】  O を原点とする座標平面上の放物線 y =x2 +1 C とし,点 ( a,2 a) P とする.

(1) 点 P を通り,放物線 C に接する直線の方程式を求めよう.

  C 上の点 ( t,t2 +1 ) における接線の方程式は

y= tx- t2+

である.この直線が P を通るとすると, t は方程式

t2 - at+ a- =0

を満たすから, t= a- である.よって, a のとき, P を通る C の接線は 2 本あり,それらの方程式は

y=( a- ) x - a2 + a

y= x

である.

(2) (1)の方程式 で表される直線を l とする. l x 軸との交点を R ( 0,r ) とすると, r=- a2+ a である. r>0 となるのは, <a< のときであり,このとき,三角形 OPR の面積 S

S= (a -a )

となる.

  <a< のとき, S の増減を調べると, S a = で最大値 ヌネ をとることがわかる.

(3)  <a< のとき,放物線 C と(2)の直線 l および 2 直線 x =0 x =a で囲まれた図形の面積を T とすると

T= a3 - a2+

である. a < の範囲において, T に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.

0  減少する 1  極小値をとるが,極大値はとらない
2  増加する 3  極大値をとるが,極小値はとらない
4  一定である 5  極小値と極大値の両方をとる

2017 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上に 2 A ( 0,3 ) B (8 ,9) をとる.

(1)  2 A B を通る直線の方程式は y = x+ である.

(2) 線分 AB の長さは エオ である.

(3) 線分 AB を直径とする円 C の方程式は

( x- ) 2+ (y- ) 2= クケ

である.また, A における C の接線の方程式は

y= コサ x+

である.

(4) 三角形 ABP の面積が 20 である点 P の軌跡は, 2 直線

y= x+

y= x-

である.

(5) 直線 と直線 の交点の x 座標は ツテト であり,円 C と直線 の交点の x 座標は ヌネ である.

(6) 三角形 ABP の面積が 20 であり,かつ三角形 ABP が直角三角形であるような点 P は全部で 個ある.

2017 大学入試センター試験 本試

数学II

配点6点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】(1)  4 次式 P (x ) は, x4 の係数が 1 で, x2- 2x+ 3 で割り切れるとする.また, P( x) P (1 )=12 P( 2)= 15 を満たすとする.

  P( x) x2-2 x+3 で割った商を S (x )=x 2+m x+n m n は実数)とおくと, S( 1)= S( 2)= であるから, m= ウエ n= である.方程式 S (x )=0 の解は

± i

である.

2017 大学入試センター試験 本試

数学II

配点14点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】(2)  2 次式 Q (x )=x 2+k x+l k l は実数)を考える. c を正の実数として, α=c +1 c i とする.方程式 Q (x )=0 は複素数 α を解にもつとする.

  Q( x) x α を代入すると

Q( α)= クケ c2 +c2 + k +l+ ( + kc ) i

となる. k l c を用いて表すと, k= シスセ l= c + c2 である.

 二項定理から, α 4 乗は α 4= + i となる. に当てはまるものを,次の 0 b のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

0   3( c2+ 1 c2 ) 1   4( c2+ 1 c2 ) 2   6( c2+ 1 c2 )
3   3( c2- 1 c2 ) 4   4( c2- 1 c2 ) 5   6( c2- 1 c2 )
6   ( c4+ 1 c4 +4) 7   ( c4+ 1 c4 +6) 8   ( c4+ 1 c4 +10)
9   ( c4+ 1 c4 -4) a   ( c4+ 1 c4 -6) b   ( c4+ 1 c4 -10)

 相加平均と相乗平均の関係から, c c >0 の範囲を動くとき, α2 の実部 c = で最大値 トナ をとり,そのとき, k= ニヌ l= である.

2017 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 以下において考察する数列の項は,すべて実数であるとする.

(1) 等比数列 { sn } の初項が 1 公比が 2 であるとき

s1 s2 s3 = s1 +s2 +s3 =

である.

(2)  {s n} を初項 x 公比 r の等比数列とする. a b を実数(ただし a 0 )とし, {s n} の最初の 3 項が

s1 s2 s3 =a3

s1 +s2 +s3 =b

を満たすとする.このとき

xr=

である.さらに, を用いて r a b の満たす関係式を求めると

r2+ ( - ) r+ =0

を得る. を満たす実数 r が存在するので

a2+ ab- b2 0

である.

 逆に, a b を満たすとき, を用いて r x の値を求めることができる.

(3)  a=64 b=336 のとき,(2)の条件 を満たし,公比が 1 より大きい等比数列 { sn } を考える. を用いて { sn } の公比 r と初項 x を求めると, r= x= サシ である.

  {s n} を用いて,数列 { tn }

tn =sn log sn n=1 2 3

と定める.このとき, {t n} の一般項は tn= (n+ ) n + である. {t n} の初項から第 n 項までの和 U n は, Un - Un を計算することにより

Un = n+ n+ - テト

であることがわかる.

2017 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 座標平面上に点 A ( 2,0 ) をとり,原点 O を中心とする半径が 2 の円周上に点 B C D E F を,点 A B C D E F が順に正六角形の頂点となるようにとる.ただし, B は第 1 象限にあるとする.

(1) 点 B の座標は ( , ) D の座標は ( - ,0 ) である.

(2) 線分 BD の中点を M とし,直線 AM と直線 CD の交点を N とする. ON を求めよう.

  ON は実数 r s を用いて, ON =OA +r AM AN =OD +s DC 2 通りに表すことができる.ここで

AM =(- , )

DC =( , )

であるから

r= s=

である.よって

ON =(- , )

である.

(3) 線分 BF 上に点 P をとり,その y 座標を a とする.点 P から直線 CE に引いた垂線と,点 C から直線 EP に引いた垂線との交点を H とする.

  EP

EP =( , + )

と表せることにより, H の座標を a を用いて表すと

( a + , )

である.

 さらに, OP OH のなす角を θ とする. cosθ = 1213 のとき, a の値は

a=± フヘ

である.

2017 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.

(1)  1 回の試行において,事象 A の起こる確率が p 起こらない確率が 1 -p であるとする.この試行を n 回繰り返すとき,事象 A の起こる回数を W とする.確率変数 W の平均(期待値) m 1216 27 標準偏差 σ 15227 であるとき, n= アイウ p= オカ である.

(2) (1)の反覆試行において, W 38 以上となる確率の近似値を求めよう.

 いま

P( W38) =P ( W-m σ - , クケ )

と変形できる.ここで, Z= W-mσ とおき, W の分布を正規分布で近似すると,正規分布表から確率の近似値は次のように求められる.

P( Z- . クケ ) =0. コサ

(3) 連続型確率変数 X のとり得る値 x の範囲が s xt で,確率密度関数が f (x ) のとき, X の平均 E (X ) は次の式で与えられる.

E( X)= st xf (x) dx

  a を正の実数とする.連続型確率変数 X のとり得る値 x の範囲が - ax 2a で,確率密度関数が

f( x)= { 2 3a 2 ( x+a) -ax 0 のとき) 1 3a 2 (2 a-x ) 0 x2 a のとき)

であるとする.このとき, aX 32 a となる確率は である.

 また, X の平均は である.さらに, Y=2 X+7 とおくと, Y の平均は タチ +

である.

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