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2017 北見工業大学 後期

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(1)  y=log ( x2+ 1x2 +3 ) とすると, y= (ⅰ)

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(2)  1e x2 logx dx= (ⅱ) .ただし, e は自然対数の底である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(3)  u =( cost, sint, -1) v = (-3 ,-2, 0) とする. 0t 2π の範囲で t の値が変化するとき,内積 u v の最大値は (ⅲ) であり, u v のなす角の最小値は (ⅳ) である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(4)  4 次関数 y =f( x) のグラフと直線 y =x は, 2 ( -1,- 1) ( 1,1 ) で接しているとする. f( x) 4 次の項の係数が 1 ならば, f( x)= (ⅴ) である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(5)  (w +x+y +z) 10 における w3 x2 y4 z の係数は (ⅵ) である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(6)  α=- 1+3 i とする.複素数平面上において, 2 0 α を頂点とする正三角形の第 3 の頂点を表す複素数で,実部が正のものは (ⅶ) である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(7) 次の連立不等式の表す領域を D とする.

-1x 0 1+ xy 1-x 2

この領域 D を, y の関数 f (y ) g( y) を用いて連立不等式

0y 1 f (y )x g (y )

で表したとき, f( y)= (ⅷ) g (y) = (ⅸ) である.

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(8)  sin π8= (ⅹ)

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(9)  limn (n 2+2017 n- n2 -n) = (ⅺ)

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【1】 以下の(ⅰ)〜(ⅻ)をうめよ.なお,(10)については(a)〜(d)の中から適切なものを選べ.

(10) 「 x3 x 」は「 x2 1 」であるための (ⅻ)

(a) 必要十分条件である

(b) 十分条件だが必要条件ではない

(c) 必要条件だが十分条件ではない

(d) 必要条件でも十分条件でもない

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【2】 座標平面上において, P を中心 A ( 1,0 ) 半径 1 の円上の点で y 座標が正のものとする.原点を O とし, POA= θ とおく. Q は原点 O と点 P を通る直線上の点で,点 P は線分 OQ OP :PQ=1 :cosθ に内分しているとする.次の問に答えよ.

(1) 点 P の座標を θ の式で表せ.

(2) 点 Q の座標を θ の式で表せ.

(3) 点 Q の座標を ( f( θ) ,g( θ) ) とする. f( θ) は区間 (0 , π2 ) で減少することを示せ.

(4)  0<θ < π2 の範囲で θ の値が変化するとき,点 Q が描く曲線を C とする. C x 軸とで囲まれた部分の面積を求めよ.

 なお,自然数 n に対して In= 0π2 sin nθ dθ= 0π2 cosn θ dθ とするとき,

{ n が偶数のとき In= n -1n n -3n -2 34 12 π 2 n が奇数のときI n= n-1 n n -3n -2 45 23 1

となることを用いてよい.

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【3】  OAB の重心を G とし, a =OA b =OB とすると OG= a+ b 3 が成り立つ. p=| a | q= |b | a b のなす角を θ とおき, OAB の垂心を H とする.次の問に答えよ.

(1)  OH =x a +y b となる実数 x y がある. BH OA となるための必要十分条件を x y p q θ を用いて表せ.また, AH OB となるための必要十分条件を x y p q θ を用いて表せ.

(2)  x y をそれぞれ p q θ を用いて表せ.

(3) 重心 G と垂心 H が一致しているとき OAB はどのような三角形になるのかを求め,その理由を述べよ.

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【4】 以下の文を読み,その中にある問に答えよ.


 自然数とは 1 以上の整数を意味する.

定義: k を自然数とする. 4 個の自然数の組 < a,b, c,d > S (k ) であるとは, a2+ b2= k(c 2+d 2) が成り立つことであると定義する.

例えば 62+ 22= 4( 12+ 32 ) なので, <6, 2,1, 3> S ( 4) 組である. 82+ 92= 5( 22+ 52 ) なので, <8,9 ,2,5 > S (5 ) 組である.また, S( 13) 組の例としては < 7,9, 1,3 > などがある.

注意:この S (k ) 組の定義では < a,b,c ,d> の並び順も重要である. S( k) < a,b, c,d > を並べ替えると S (k ) 組にならないことがある.例えば < 3,5, 4,1 > 32+ 52= 2( 42+ 12 ) となるので S (2 ) 組だが, <3 ,4,5 ,1> S (2 ) 組にはならない.

 しかし, <a ,b,c ,d> S (k ) 組ならば, <b ,a,c ,d> < a,b,d ,c> < b,a,d ,c> もやはり S (k ) 組になることは定義から明らかである.

いろいろな k の値に対して S (k ) 組が存在する一方で, S( k) 組が存在しないような k の値もあるのである.ここでは次の定理を証明する.

定理: S( 3) 組は存在しない.

この定理の証明のために,まず次の命題が成り立つことを証明しよう.

命題1: x y を自然数とする. x2+ y2 3 の倍数なら, x y はともに 3 の倍数である.

命題1の証明: x 3 で割ったときの商を p 余りを s とする. y 3 で割ったときの商を q 余りを t とする. x=3 p+s y= 3q+ t となっている.また, s t はそれぞれ 0 1 2 のどれかである.

x2+ y2 = (3 p+s )2 +( 3q+ t)2 =9 p2+6 ps +s2 +9 q2+6 qt +t2 =3 (3 p2+ 2p s+3 q2+ 2q t)+ s2+ t2

である. x2+ y2 3 の倍数であり,

x2+ y2- 3( 3p 2+2 ps+3 q2 +2q t) =s2 +t2

となるので, s2+ t2 3 の倍数である.従って, s=0 t=0 でなければならない.

問1:なぜ s2+ t2 3 の倍数なら s =0 t =0 でなければならないのか,その理由を説明せよ.

以上から, x y はともに 3 の倍数であることが証明された.[命題1の証明終り]

定理の証明:定理の証明を背理法で行う.すなわち,定理が成り立たないと仮定して矛盾が生じることを示す.

定理が成立しないと仮定しよう.定理が成立しないということは,ある S (3 ) 組が少なくとも 1 つ存在することになる.

ここで, S( 3) < a,b, c,d > に対して, a2 +b2 の値を S (3 ) < a,b,c ,d> 左値と呼ぶことにする.定義から明らかに,左値の値は 2 以上の自然数である.

S( 3) 組はただ 1 つとは限らず,いろいろなものがあるかもしれないが,それらの中で,その左値が最も小さくなるようなものがあるはずである.このことは当然だとも言えるだろうが,ここではこれを厳密に証明してみよう.

命題2: S( 3) 組が存在するならば,それらのなかで,その左値が最も小さくなるものが存在する.

命題2の証明:これも背理法で証明してみよう.

この命題2が成り立たないとすると,左値が最も小さくなるような S (3 ) 組は存在しないことになる.ということは, S( 3) < a,b, c,d > があれば,この左値 a 2+b 2 の値は最小ではないので,必ずある別の S (3 ) < a,b ,c ,d > があって, a 2+ b 2<a 2+b 2 となる.このことから矛盾が生じてしまう.

問2:なぜ矛盾が生じるのか,その理由を説明せよ.

以上から, S( 3) 組が存在するならば,そのような < a,b,c ,d> 全体の中で, a2+ b2 の値が最も小さくなるものが存在することが示された.[命題2の証明終わり]

左値が最も小さくなるような S (3 ) 組はただ 1 つとは限らないが,そのようなものの 1 つを < a0, b0, c0, d0 > とする.

a 02+ b02 =3 (c 02+ d0 2) (1)

が成り立っている. a0 2+b 02 3 の倍数なので,命題1より, a0 b 0 3 の倍数である.従って,ある自然数 m n があって, a0 =3m b0 =3 n となっている.これを上の(1)に代入すると,

9m 2+9 n2 =3 (c 02+ d0 2)

となるので,両辺を 3 で割ると,

c0 2+d 02= 3( m2+ n2 )(2)

となる.これは, <c0 ,d0 ,m,n > S (3 ) 組であることを示している. a0 2+b 02= 3( c02 +d0 2 ) であったので,これは, <a 0,b 0,c 0,d 0> が最小の左値を持つ S( 3) 組であることに矛盾する.

問3:なぜ < a0, b0, c0, d0 > が最小の左値を持つ S (3 ) 組であることに矛盾するのか,その理由を説明せよ.

S( 3) 組が存在すると仮定して矛盾が生じたので, S( 3) 組は存在しないことになる.以上から,定理は証明された.[定理の証明終り]

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