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2017-10721-0101
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF3頁)へ
2017 広島大学 前期
数学I・数学II・数学A・数学B
易□ 並□ 難□
【1】 座標平面上の 2 点 A ( sin⁡θ ,sin2 ⁡θ ), B (cos ⁡θ,cos 2⁡θ ) を考え, A ,B 間の距離を L とする.ただし, θ は条件
(*) 0≦θ <2⁢π かつ sin ⁡θ-cos ⁡θ-1 >0
を満たすとする.次の問いに答えよ.
(1) (*)を満たす θ の値を求めよ.
(2) t=sin⁡ θ⁢cos⁡ θ とおくとき, t のとり得る値の範囲を求めよ.
(3) L を(2)の t を用いて表せ.
(4) L の最大値,最小値を求めよ.また,そのときの θ の値を求めよ.
2017-10721-0102
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF4頁)へ
【2】 座標平面上の 3 点
O (0 ,0) ,A ( 3,0 ), B (1 ,2)
を考える. C を線分 OA 上にあり, ∠OBC= 45⁢ ° を満たす点とする.また, P を x 座標が t である直線 OA 上の点とする.点 Q , R , P′ を次により定める.
(a) 点 P を通り傾きが 1 の直線と,直線 AB の交点を Q とする.
(b) 点 Q を通り直線 OB に垂直な直線と,直線 OB の交点を R とする.
(c) 点 R を通り直線 BC と同じ傾きをもつ直線と,直線 OA の交点を P′ とする.
次の問いに答えよ.
(1) 点 Q の座標を t を用いて表せ.
(2) 点 R の座標を t を用いて表せ.
(3) 点 P′ の座標を t を用いて表せ.
(4) 点 P′ の x 座標を f ⁡(t ) とする.数列 { tn } を
t1 =2 ,t n+1 =f⁡ (t n) ( n=1 ,2 , 3 ,⋯ )
により定める.数列 { tn } の一般項を求めよ.
2017-10721-0103
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF5頁)へ
【3】 n を 2 以上の整数とする. n 個のさいころを投げ,出た目のすべての積を X とする.次の問いに答えよ.
(1) X が 5 の倍数である確率を n を用いて表せ.
(2) X が 5 の倍数である確率が 0.99 より大きくなる最小の n を求めよ.ただし, log2 ⁡3=1.585 , log2 ⁡5= 2.322 とする.
(3) X が 3 でも 5 でも割り切れない確率を n を用いて表せ.
(4) X が 15 の倍数である確率を n を用いて表せ.
2017-10721-0104
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF6頁)へ
【4】 座標平面上の二つの曲線
C1 :y=4 ⁢x3 -1 ,C 2:y =x3
を考える. a>0 に対して, x 座標が a である C 1 上の点を A とし, A における C 1 の接線を l とする.次の問いに答えよ.
(1) C1 と C 2 の交点の x 座標を p とする. p の値を求めよ.
(2) 直線 l の方程式を, a を用いて表せ.
(3) 直線 l が C 2 に接するとき, a の値を求めよ.
(4) (3)のとき,直線 l と C 2 の接点を B とする. C1 , C2 と線分 AB で囲まれた図形の面積を求めよ.
2017-10721-0105
数学I・数学II・数学III・数学A・数学B
【1】 数列 { an } を
a1 =tan⁡ π3 , an +1= a n an2 +1+ 1 ( n= 1 ,2 , 3 ,⋯ )
により定める.次の問いに答えよ.
(1) a2 =tan⁡ π6 , a3 =tan⁡ π12 であることを示せ.
(2) 一般項 a n を表す n の式を推定し,それが正しいことを数学的帰納法により証明せよ.
(3) limn →∞ 2n ⁢an を求めよ.
2017-10721-0106
【2】 a>0 とする.次の問いに答えよ.
(1) 関数 f ⁡(t )= t3-2 ⁢a⁢t +1 の区間 t ≧0 における最小値を, a を用いて表せ.
(2) (1)で求めた最小値が 0 となるときの a の値を A とおく. A3 を求めよ.
(3) 座標平面上の曲線 y =x4 を C1 , 点 ( 0,a ) を中心とする半径 a の円を C 2 とする. C1 と C 2 の共有点の個数を調べよ.
(4) 座標平面において,点 P が曲線 y =x4 上を動くときの点 P と点 ( 0,a ) の距離の最小値を考える.その最小値が a に等しくなるような a の値の範囲を求めよ.
2017-10721-0107
数学入試問題さんの解答(PDF)へ
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF7頁)へ
【3】 表が出る確率が p , 裏が出る確率が 1 -p であるようなコインがある.ただし, 0<p <1 である.このとき,右図のような正三角形の 3 頂点 A ,B , C を次の規則で移動する動点 R を考える.
コインを投げて表が出れば R は反時計まわりに隣の頂点に移動し,裏が出れば R は時計まわりに隣の頂点に移動する.
R は最初 A にあり,全部で ( 2⁢N+ 3) 回移動する.ここで, N は自然数である.移動回数がちょうど k に達したときに R が A に初めて戻る確率を P k ( k=2 ,3 , ⋯ ,2⁢ N+3 ) とする.次の問いに答えよ.
(1) P2 , P3 を求めよ.
(2) P2 ⁢m , P2 ⁢m+1 ( 2≦m≦ N+1 ) を求めよ.
(3) p= 12 とする.移動回数がちょうど 2 ⁢N+3 に達したときに R が A に 2 度目に戻る確率 Q を求めよ.
2017-10721-0108
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF8頁)へ
【4】 座標空間内の平面 H :z=0 とその上の曲線 C : x24 +y 2=1 を考える. C 上の点を通り z 軸に平行な直線の全体が作る曲面を K とする. C 上の 2 点 A (-1 , 32 ,0 ), B (-1 ,- 32 ,0 ) に対し,線分 AB を含み平面 H と 45 ⁢° の角をなす平面を T とする.ただし,平面 T と z 軸の交点の z 座標は正であるとする.平面 H , 平面 T および曲面 K が囲む二つの立体のうち z 軸と交わるものを V とする.次の問いに答えよ.
(1) 立体 V と平面 H の共通部分(右図の灰色で示される部分)の面積を求めよ.
(2) 立体 V を平面 x =t ( -1<t <2 ) で切ったとき,断面の面積 S ⁡(t ) を t を用いて表せ.
(3) 立体 V の体積を求めよ.
2017-10721-0109
入試の軌跡 数学さんの解答(PDF9頁5行)へ
【5】 x 座標, y 座標がともに整数である座標平面上の点を格子点とよぶ.格子点 O ( 0,0 ) および A ( 50,14 ) を考える.次の問いに答えよ.
(1) OP→ ⋅OA →= 6 を満たす格子点 P を一つ求めよ.
(2) m を自然数とする. OP→ ⋅OA →= 6 を満たす格子点 P のうち,長さ OP が m 番目に小さい点を Pm とする. P1 および P2 を求めよ.
(3) Pm を(2)で定めた格子点とする.自然数 k に対し,ベクトル P2 ⁢k P2 ⁢k+1 → および P2 ⁢k P2 ⁢k+2 → を成分表示せよ.
(4) Pm を(2)で定めた格子点とする. Q を OQ→ = P14 P16 → を満たす点とする.四角形 OQP16 P14 の周および内部に含まれる格子点をすべて求めよ.