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2017 広島大学 後期

総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【1】  k を実数とし,楕円 E x29 + y24 =1 と直線 l x-y =k を考える.次の問いに答えよ.

(1) 直線 l が楕円 E に接するための k の条件を求めよ.

(2) 直線 l と楕円 E が異なる 2 個の共有点を持つとき, k のとり得る値の範囲を求めよ.

(3)  k が(2)で求めた範囲を動くとき,直線 l と楕円 E 2 個の共有点の中点 P の軌跡を求めよ.

2017 広島大学 後期

総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【2】  n は自然数とし,連立不等式

yx x+y 2n y0

の表す領域を A とする.座標平面上の点の x 座標, y 座標がともに整数であるとき,その点を格子点という.次の問いに答えよ.

(1) 領域 A の含まれる格子点の個数を求めよ.

(2) 領域 A に含まれる格子点の中から無作為に異なる 2 ( x1, y1 ) ( x2, y2 ) を選ぶとき, y1 =y2 となる確率を求めよ.

(3) 領域 A に含まれる格子点の中から無作為に異なる 2 ( x1, y1 ) ( x2, y2 ) を選ぶとき, x1+ y1= x2+ y2 となる確率を求めよ.

2017 広島大学 後期

総合科学部(理系)

配点25点

易□ 並□ 難□

【3】 数列 { an }

an = 2n+ 22 n+1 × 2n+ 42 n+3 × × 4n 4n -1 n=1 2 3

によって定める.次の問いに答えよ.ただし, log は自然対数を表す.

(1)  limn k= 1n 1 2n +2k の値を求めよ.

(2)  α β 0 <α<β を満たす実数とする.不等式

1 β+1 < log (β +1) -log (α +1) β-α < 1 α+1

が成り立つことを示せ.

(3)  n k を自然数とする.不等式

1 2n +2k <log 2 n+2 k2 n+2 k-1 < 1 2n+ 2k- 1

が成り立つことを示せ.

(4) 極限値 limn a n を求めよ.

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総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【4】  p=5 +1 とし, f( x)= px (1- x) g (x )=f (f (x )) とする.次の問いに答えよ.

(1)  f( 1- 1p ) g (1 -1 p ) の値を求めよ.

(2)  4 次方程式 g (x )=x を解け.

 以下の問いでは(2)で求めた 4 次方程式の解を大きい順に α β γ δ とする.

(3)  γ<x <β ならば β <f( x)< α となることを示せ.

(4)  γ< a1< β a n+1 =f (a n) n=1 2 3 とする.このとき

a2 n+1 <a 2n -1 <β< a2 n< a2 n+2 n=1 2 3

が成り立つことを示せ.

2017 広島大学 後期

理学部数学科

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面上の二つの曲線

y=2 x y=x 2-3 x

をそれぞれ C1 C 2 とする.次の問いに答えよ.

(1)  C1 C 2 の共有点の座標をすべて求めよ.

(2)  C1 C 2 で囲まれた図形の面積を求めよ.

(3)  C1 C 2 で囲まれた図形を x 軸のまわりに 1 回転してできる立体の体積を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【2】 次の三つの複素数を考える.

α=1 +i β =4+2 i γ =3+3 i

複素数平面上で, α β γ に対応する点をそれぞれ A B C とし, 0 に対応する点を O 1 に対応する点を P0 とする.点 P 1 を次の性質を満たす複素数平面上の点とする.

P1 に対応する複素数 z 1 の虚部は正である.

AB:BC: CA=OP0 :P 0P 1: P1 O

さらに,複素数平面上の点 Pn n= 2 3 4 を次の性質を満たすように定める.

OP n-2 P n-1 OPn- 1 Pn は辺 OP n-1 以外に共通部分をもたない.

AB:BC: CA=OP n-1 : Pn -1 Pn :P nO

Pn に対応する複素数を z n とする.次の問いに答えよ.

(1) 複素数 z 1 を求めよ.

(2) 複素数 z 2 を求めよ.

(3) 正の整数 n に対し, OP n-1 P n の面積を n を用いて表せ.

(4)  zn の実部が正であり,かつ虚部が負となる最小の n を求めよ.必要ならば三角関数表を用いてもよい.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【3】 次の問いに答えよ.

(1)  x>0 のとき log x<4 x4 が成り立つことを証明せよ.

(2)  x y z w を正の実数とする.次の不等式を証明せよ.

4 xy zw 4 1x+ 1y + 1z+ 1w

(3)  a b c d を正の実数とする. 4 次式 x 4-a x3+ bx2 -cx +d は正の実数 p q r s を用いて

x4- ax3 +b x2-c x+d =(x -p) (x -q) (x- r) (x- s)

と因数分解されるとする.このとき 1p + 1q+ 1r + 1s を, a b c d のうち必要なものを用いて表せ.

(4) (3)において,次の不等式が成り立つことを証明せよ.

|log d| <max (a, cd )

ただし,二つの実数 x y のうちの最大の数を max (x ,y) で表す.たとえば, max( 1,2) =2 max (3, 3)= 3 である.

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理学部数学科

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【4】 数直線上を次の規則で移動する動点 R を考える.

 さいころを投げて 1 または 2 の目が出たときには R + 1 だけ移動し, 3 以上の目が出たときには - 2 だけ移動する.

最初, R は原点にあるとし,ちょうど n 回移動した後の R の座標を Xn n=1 2 3 とする.整数 x に対し, Xn x となる確率を P ( n,x ) とおく.次の問いに答えよ.

(1)  1 3<r <1 および 23 r2+ 13 r-1 =1 を満たす実数 r がただ一つ存在することを示せ.

(2)  x を整数とする. P( 1,x ) を求めよ.さらに,(1)の r に対し,不等式 P (1 ,x) <rx が成り立つことを示せ.

(3) 自然数 n と整数 x に対し, P( n+1, x) P (n ,x-1 ) P (n ,x+2 ) を用いて表せ.

(4)  n 2 以上の自然数とし, x を整数とする.(1)の r に対し,不等式 P (n ,x) <r2 が成り立つことを証明せよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【5】 ある晴れた日,長さ 120 cm の棒を地面に対して垂直に立てたところ,地面にできた棒の影の長さは 90 cm であった.太陽光線はすべて平行であると仮定して,次の問いに答えよ.ただし,地面は水平であり,棒の太さおよび太陽の動きは考えないものとする.

(1) この時刻における,太陽光線と地面がなす角度 θ を求めよ.ただし, 0 ° θ 90 ° とする.単位は度( ° )を用い,小数点以下を切り捨てて整数で答えよ.必要ならば三角関数表を用いてもよい.

(2) 長さ 120 cm の棒の一方の先端を地面の定点 A に固定し,常に棒が地面と 60 ° の角度をなすようにして,可能な限り棒を動かした.このとき,地面にできた棒の影の先端が描く軌跡はどのような図形であるか.たとえば,「 A から 60 ° 離れた点を中心とする,半径 30 2 cm の円」のように,言葉を用いて答えよ.

(3) 地面の上に直径 60 cm の球を置いた.このとき,地面にできた球の影はどのような形であるか.次の(a)〜(f)のうちから,最も適切なものを一つ選べ.ただし,点線は真上から見た球の位置を表している.

(a) (b) (c)
2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図 2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図 2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図
(d) (e) (f)
2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図 2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図 2017年広島大後期理学部【5】2017107210209の図

(4) (3)のとき,地面にできた球の影の面積を求めよ.ただし,円周率は π を用いよ.

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